肉魔神

野球と本の備忘録

赤丸ヂンギス(四谷三丁目、荒木町)

2010年03月31日 13時12分01秒 | 食事
昨晩は仕事が早く終わったので、四谷三丁目からほど近い、荒木町にある羊肉店「赤丸ヂンギス」へ。

ここにある↓
http://akamaru-zingis.com/course.html

「二人のためのディナーコース 」を選択。
というより、2人で行ったので他のコースは店の規則で選択できないので仕方なく。
ライスがコースに入っていないのは減点。

サラダは「トマトのミニサラダ」と書いてあったが、実際は「ミニトマトのサラダ」。普通のトマトが好きなので、ちょっとがっかり。

「生ラムのねぎ塩焼き」はうまい。「ジンギスカン」は普通。ただし、どれもこれも量が少なく、物足りなさは残る。

追加注文したのは、「仔羊もも肉のレモンバターソース添え 」と「ライス」×2、玄米。正直、谷津坂(現能見台)にあったロイヤルホストの「ラムステーキ」のレモンバターを想像していたので、かなりがっかり。まったく別物だった。肉は小さく、レモンの味はほとんどしない。

会計は、酒を飲まず、男女2人で1万800円。総合点は60点。若い店員はいいが、年のいったおばさんの接客が「上から目線」で感じ悪いので減点。

正直、ご飯を食べに行くところというより、酒を飲みにいくところという印象。酒は「タン高タン」のボトルが4000円もするほど高いので注意だが。

前回、四谷三丁目に繰り出した際には「あぶさん」へ行ったが、あっちで正解だった。

現在のところ、都内でラム肉ランキングを出すと

1位 ジンギスカン霧島(神田)
2位 三匹のひつじ(巣鴨)
3位 麻布羊屋(銀座)
4位以下は混戦。

横浜を入れると、3位に「すすきのジンギスカン 関内店」がランクインする。

仰木彬 パ・リーグ魂(金村義明著) 世界文化社 1500円

2010年03月27日 23時50分15秒 | 
金村と故仰木監督の交遊録。

まさに「懐かしのパ・リーグ」「金ピカのネックレスに白いエナメル靴にセカンドバック、黒いスーツに黒いシャツのプロ野球選手」を体現していた2人だけに、内容は酒を飲んだ話ばかりだが、かなり面白い。

途中で鈴木啓示監督時代の近鉄の様子が出てくる。

「お前らも甲子園で優勝した育英高校の選手を見習ったらどうだ」とマジメな顔して説教してきた、という記述がある。
ウワサは本当だったのか、と少々びっくり。

さらに、トレーナー室で鈴木監督がマッサージを受けているため、選手がトレーナー室に寄り付かなくなったとか、藤井栄治コーチと鈴木監督は不仲のためコーチ辞任とか、かなり敵対心を持って暴露している。

また、金村が、けちな近鉄球団に辟易している様子は、何度も強調されている。

金村「子供が生まれたからミルク代で年俸上げてください」
査定担当「ミルク代ってどれくらいや」
といったやりとりや、
藤井寺球場に先発予定の野茂が車を停めるスペースがないなど、
冗談や漫才のような世界が生き生きと描かれている。

90点。昭和後半のプロ野球史として、残しておきたい本だ。

マイク・ラム2本

2010年03月18日 00時10分11秒 | 食事
羊肉を食らいに、新橋&関内へ。

新橋は「さっぽろ ジンギスカン 金の羊」。烏守口から西に出て、パチンコ屋の間を抜け、品川方面へ2ブロック。駅から3~5分。

平日夜の7時過ぎに到着。10分ほど待って店内へ。
相当な混雑具合。

ラム肉は2種類。新鮮なものか(ただし1200円)、古いものか。これだけ。新鮮なものは数量限定。途中でなくなった。厚みがあるのはいい。ただし、味は新鮮な方だけがうまい感じ。キムチ飯はうまい。

3人で食べて、ビール1杯、焼酎水割り2杯で15000円。ぼちぼち。

途中から店内がドンドン混雑し、隣に2人で座っていたスペースに5人を詰め込む荒業。それと、やたらに注文をせがむ接客がマイナスポイント。さらに、入店して最初にラムポテトなる、ラム肉&ポテトサラダを合体させたものを注文したのだが、これを1時間以上忘れていたのか、届かなかったのは、大減点。「早く次のオーダーを頼め」とばかりに何度も店員が来る割には、最初の注文を忘れ、しかもまったく謝らない態度は、いかがなものか。

たぶん、もう行くことはない店。味は60点だが、接客や詰め込みすぎの店内がマイナスで、総合得点は45点。

関内は「すすきのジンギスカン 関内店」へ。ハマスタから関内駅と反対方向へ歩き、徒歩2分。

ぐるなびクーポン持参で、3700円食べ飲み放題コースを注文。
肉の味は、舌が肥えているのか、ぼちぼち。でも一緒に行った友人たちは高評価を与えていた。飲み放題にビールが入っている点は好印象。白米はレベル高い。
食べ放題以外に、生肉好きとして、ラムたたきを注文。それほどうまくなかった。
食べ放題コースは、ジンギスカンしか出てこないので、途中で食べ飽きる可能性高し。

それでも値段を考えれば、トータルで新橋の店よりは全然いい。総合評価は75点。

人生であと何回食事ができるのだろう。大切にしなくては。

「野球バカ」書評、第3弾

2010年03月04日 15時52分18秒 | 
「野球バカ」ではPL野球部寮のいじめについても、書かれている。

最たるものは、桑田が卒業した翌年の夏。桑田弟の泉と同学年の選手が、PL教団内の池で死亡した。池にスリッパを投げ込んだ3年生が、2年生部員(Mクンと書かれている)に対し「スリッパを拾ってこい」と命じ、池に入ったMクンが心臓麻痺で死亡したというものだ。

「殺人もしくは傷害致死」などの事件としか思えないが、当時、この件は事故死として処理されたそうだ。

PL野球部の寮といえば、大変ないじめがあった(現在もあるかは不明)ことで有名だ。福留にしろ稼頭央にしろ橋本にしろ、誰もが「金をいくら積まれても2度と戻りたくない」と口をそろえる、無法地帯だったようだ。2001年夏には、元部員が上級生部員から暴力を受けていたとして損害賠償を請求し、野球部は出場停止処分を受けたが、これらも氷山の一角のようだ。

そしてドラフトについて。PL教団のI氏という人物が巨人側から金を受け取っており、暗躍したという。当時の報道では契約金6500万円、年俸480万円とされたが、実際は8000万円、800万円だったという。ドラフト後、早稲田サイドからは飯田監督とO氏という人物が桑田父の元に面会に訪れ「2000万円やるから早稲田に来い」と言われたという。O氏は、プリンスホテルから金を受け取っており、これは4年後に西武へ入団させる計画があったことが窺える。これから10数年後、西武が早稲田大学野球部員や東京ガスに進んだ木村(秋田経法大付)に裏金を渡している事件が発覚したが、さもありなん、という感じがする。

桑田のプロ入り3年目、両親は離婚。母の敏江さんは東京で生活を始めたという。

91年、桑田は「投げる不動産屋」と言われたが、これは姉の夫だったM氏(後に離婚し、警察官と再婚)にだまされたのだと、父は書いている。

桑田父の本に書いてあるすべてが真実だとは思わないが、これまでの半生をかなり赤裸々に書いてあることは事実だろう。読んだ面白さは、数ある野球本の中でも超Aクラスなことは間違いない。