肉魔神

野球と本の備忘録

マエケンと成瀬

2010年06月10日 03時00分49秒 | 野球
千葉マリンでマエケンと成瀬の投げ合いを見た。少し複雑だったが、素晴らしい投手戦だった。

マエケンの球の切れは絶品。特にスライダーは、手元にくるまで分からない。ボールが途中まで「曲がるのを我慢している」かのような錯覚を受けた。
この感覚はテレビを見ていたのでは分からなかった。
コントロールも素晴らしく、球場で実際に今季見た投手の中では、ダントツにナンバーワンの投手だ。

一方の成瀬も負けじとがんばった。
球種が直球とスライダー、チェンジアップの3種類しかないのに、打者を抑える理由が分かった。
どの球種も、ほぼフォームが同じことと、球の出所が分かりづらく、タイミングがとりづらいからだ。
目を凝らして何度も見ていたが、マウンドからホームまでの、途中ぐらいにくるまで球種が判別できない。

本塁打をたくさん打たれるのは、おそらく球種のヤマを張られて、当てられた時があることだろう。それと、ストレートの回転が美しく、かつ多いので、当たれば打球は飛びやすいからだろう。

それでも、あのフォームで球を投げる限り、ヤマを張らずに「直球と変化球のどちらにも対応しよう」とする打者には、打つことは難しいだろう。

それにしても、レベルの高い投げ合いだった。