オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

映画 「ふるさとをください」

2010-04-22 10:15:27 | 芸能(TV・映画)
先週の土曜日 「ふるさとをください」という映画を観た。

以前から上映のことは知らされていたのに、すっかり忘れていたのだ。
次男の通う作業所の理事となっている友人から2,3日前に連絡があり
今回の上映スタッフでもある彼女は
「あなた達親が率先して観なきゃダメじゃない!!」とカンカンだ
スミマセ~ン!つい隆也関連以外は脳裏にやきつくことなくって・・・・・

「ふるさとをください」  きょうされん30周年記念映画
   〝きょうされん〟とは共同作業所全国連絡会。
    成人で障害のある人達が地域で働く、活動する、生活することを
    支え応援する事業団体。

ということで〝障害福祉〟関係の内容であり、この映画では
〝精神障害〟=〝統合失調症〟の方々を取り上げている。

和歌山県の紀ノ川が流れるとある町にできた「麦の郷」と町の人々を描く。
精神病院を出た人達が働き生活する作業所の「麦の郷」は実在するそうだ。
この「麦の郷」をめぐって町の人達の偏見が〝受け入れる〟までにかわっていく
姿がストーリーとなっている。
脚本がジェームス三木 音楽が小六禮次郎(倍賞千恵子さんの夫)
監督は富永憲次と、この顔ぶれにちょっとびっくりした。

テーマは重いのだが押し付けがましくなく、へんにわざとらしくもなく
わかりやすく、テンポもよく笑いもありと、このテーマの作品にありがちな
〝お涙頂戴一辺倒〟ではない。全体的にバランスのよい作品だった。

しかし、惜しいかな!ラストが~~ちょっとぉぉぉ
ラストは勿論、町の人も〝これからは応援するよ〟というハッピーエンド的だが
あまりにも今までの流れと違い過ぎる ドタバタで・・・・ざ・ん・ね・ん・・・・
ラストシーンは 「麦の郷」で カップルが誕生して、その二人の結婚式だ。
そこへ同日集会を開いていて、気持ちに変化が起きた町の人々や
結婚に大反対して号泣していた両親までも、祝いにかけつける。
あんなに強硬な反対運動をしていたのに〝ばんざ~い〟なんてさ・・・
早過ぎ!気持ちの切り換えというか〝理解〟に辿りつくのがね。  
明るい未来を表現したかったのはわかるんだが、丁寧に締めてほしかった!

ヒロインは 「ひとつ屋根の下」の小梅役だった大路恵美さん。
自然な演技で感情移入できた。
ヒロインの父親で反対運動のまとめ役の ベンガルさんもよかったし
豪放で頼りになりそうな医師役の中山仁さんもシブイ。
そして 「麦の郷」の所長役の藤田弓子さんの存在感がすごい。
あったかくて、大らかで芯が強くてという、この役にピッタリだった。

自分が生まれ育ったふるさとを守りたいというヒロインの父親に
所長は言うんです! 
「どこにもいく所のない彼等に、あなたのふるさとを少し分けてください
・・・・・・だからタイトルが 「ふるさとをください」 いい台詞でした!!

この映画を観て、考えたこと、思い出されること、無意識にしまいこんだ
いろんな〝想い〟が湧きあがってきた。
語りだしたらキリがなくなるので、また後日綴ることにしようっと!!

そ、それにしても・・・後ろの席のご婦人二人!!
場面が換わる毎に 〝アラ~〟〝あんなこと言って〟〝そう、そうなのよ〟
お茶の間で観てんじゃないんだから~美川●一じゃないけどオダマリ(笑)



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