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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

防災研修に参加して ~「稲むらの火の館」と「湯浅醤油」

2014-01-13 | 平野区の地域活動協議会
 防災研修に参加して ~「稲むらの火の館」と「湯浅醤油」 

              

 新平野西地域活動協議会さん主催の「防災研修」に参加させていただいた。
 行き先は和歌山県有田郡広川町の「稲むら火の館」。
 久々のバスツアー。
 いつも、自分でハンドルを握っての移動ばかりしているので、バスは楽だなあと思った。

              

 江戸末期、紀州広村の濱口梧陵は、夜間に襲来した安政南海地震津波の際、貴重な稲むらに火を灯して、村人を高台に誘導して多くの命を救った。
 後には自費で広村堤防を作って、その事業のため地域の雇用を創出し、荒廃した郷土から村民の流出を防いだ。
 この広村堤防は約90年後の昭和東南海地震と昭和南海地震津波から地域を守った。

              

 紀伊半島西岸の港町、広川町にある「稲むらの火の館」は郷土の偉人、濱口梧陵邸を用いた記念館と背後の津波防災教育センターからなっている。

              

              

 津波防災教育センターでは、津波シュミレーションがリアルで臨場感にあふれていた。
 津波が波高以上に陸を駆け上がる様子は脅威である。

              

              

 昭和10年当時の尋常小学校の教科書にも掲載された「稲むらの火」の物語。
 濱口梧陵という偉人がいたという。
クリック⇒「稲むらの火

              

              

 彼は津波の際の活躍だけではなく、むしろ、その後の功績が大きい。
 雇用創出と防災事業にもなった、広村堤防づくり。

              

 現存する堤防。津波が来ると鉄の防潮扉が閉められる。 

              

 記憶に新しい東日本大震災の映像。
 何度見ても、恐ろしい。

              

               

 有史以来、津波の多い東北、三陸地方には「津波てんでんこ」という言い伝えがある。
 津波が来たら、たとえ家族がてんでばらばらになってもいいから、とにかく逃げろ、絶対に誰かを助けたり一緒に逃げようとするなという古人の戒めだそうだ。
 薄情なようだが、家族の安否を気にしたりする前に、まず自分の命は自分で守ること。 家族間で日ごろから、それを約束をしておくこと。
 釜石ではそれを普段から徹底していたおかげで、多くの人が助かり、「釜石の奇跡」といわれた。

              

              

 津波防災教育センターでは上のような「自助」「共助」の資料も揃っている。

 この後、湯浅醤油の丸新本家にも訪れ、工場見学もできた。
 新平野西地域活動協議会の皆様、ありがとうございました。



              



              


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