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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「黎明645」③ ~乙巳の変・時空の果て

2018-09-23 | 奈良の旅

「黎明645」③ ~乙巳の変・時空の果て

 皇極天皇4年(645年)三韓(新羅、高句麗、百済)から進貢(三国の調)の使者が来日した。

 三国の調の儀式は朝廷で行われ、大臣の入鹿も必ず出席する。

 中大兄皇子と鎌足はこのチャンスに入鹿暗殺を決行しようとした。

「乙巳の変」である。

 不穏な空気を感じる皇極天皇と百済のイカイ。

 イカイは宴に紛れた密偵を見逃さなかった。

 その正体がスジアだと知って悲しむイカイ。

     二人には愛が芽生えていたのだった。

  三国の調の儀式が行われ、皇極天皇が大極殿に出御し、入鹿も入朝した。

 中大兄皇子らと策謀に加わっていた石川麻呂が上表文を読みあげる。

 恐怖のあまり全身汗にまみれ、声が乱れ、手が震えた。

 動画

 

  幽霊となった入鹿とスジアは、果たせなかった野望を胸に霊剣を携えて果てなき時空の旅へと出る。

  歴史編纂は常に勝者の側にある。

  これまで、極悪非道のヒールとされてきた入鹿にスポットを当てた「劇団時空」の公演であった。

 「劇団時空」は明日香の魅力を伝えたいと地域作りの一環として村民によって立ち上げたアマチュア劇団。

 台本、衣装、大道具、小道具まで団員で作り上げる。

 毎年、飛鳥時代の人物にスポットを当てた創作劇を上演している。

 20周年、おめでとうございます。

 こんな町づくりもあるのだ。

 

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「黎明645 」② ~暗闘・渦巻く人間模様

2018-09-21 | 奈良の旅

「黎明645 」② ~暗闘・渦巻く人間模様

 倭国の実質的な王にならんとする蘇我入鹿、蘇我氏を退け、体制を刷新したい中大兄皇子、倭国を自国に附けたい新羅の神官スジア、百済の密偵イカイ。

 それぞれの思惑にそれぞれの恋愛が絡み、複雑怪奇な人間模様が渦巻く。

 絶大なる権勢を誇る甘樫丘の蘇我氏邸では、親子(蘇我蝦夷、入鹿)の酒宴が催されていた。

 

  聖徳太子の息子、山背大兄王を自害に追い込んだ蘇我入鹿の天下は目前である。

  深謀遠慮の入鹿は皇極天皇まで取り込もうとしていた。 

 

 ここに絶世の美女、額田王が登場する。

 

 

 

 額田王を見初める中大兄皇子。

 

 

 

 語らい山(談山神社)で密議を持った中大兄皇子と中臣鎌足は入鹿暗殺を謀る。

 

 鎌足は皇極天皇をも取り込む。

 

 異変を察知した新羅のスジアは入鹿に霊剣を授ける。

 ここで、俄かにスターウオーズのテーマが流れた。

 

 運命の日を迎える前夜、入鹿の夢枕に亡き母が立つ。

 母は新羅の人だった。

 

 

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「黎明645 」① ~飛鳥のタイムトラベラー

2018-09-19 | 奈良の旅

「黎明645 」① ~飛鳥のタイムトラベラー

 9月16日、明日香村の石舞台古墳前・あすか風舞台において、劇団時空による「黎明645~時空を超えた入鹿の旅~」が上演された。

 この催しは地域のアマチュア劇団「時空」の年に一度の定期公演で、本年で18回目、劇団設立20周年記念イベントとなる。

 「乙巳の変」とは、645年、中大兄皇子(後の天智天皇)、中臣鎌足らが宮中で蘇我入鹿を暗殺し、蘇我氏を滅ぼした飛鳥時代の政変(クーデター)。

 後に中大兄皇子は体制を刷新して大化の改新と呼ばれる改革を断行した。

 18時半の開演を今や遅しと待ち侘びる観客。

 舞台隅には、タイムマシーンと化する「亀石」が青白く光っている。

 舞台は劇の稽古シーンから始まる。

    9.16の上演に向けて、稽古に励む劇団員たちだが、上山監督の指示は相変わらず、厳しい。

 南淵請安(みなみぶちしょうあん)は飛鳥時代の学問僧。

 608年小野妹子に従って隋に渡り、640年帰国。中大兄皇子・中臣鎌足らに儒学を講じ、大化の改新に大きな影響を与えたという。

 その南淵請安を演じる劇団員最高齢の役者さんの記憶が突然、古代にタイムスリップしたのを、きっかけに時空がゆがんだ。

 現れたのは、タイムマシーンに乗った蘇我入鹿だった。

 ひょんなことから、劇団員は入鹿と共にタイムマシーンに乗って、飛鳥時代を訪れる。

 飛鳥時代に到着してみると、劇の練習時と同じように、新羅のスジアと百済のイカイが戦っていた。

   タイムトラベル

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「木彫りの鳥」展 ~奈良公園ぶらり散歩②

2018-09-17 | 奈良の旅

「木彫りの鳥」展 ~奈良公園ぶらり散歩②

 奈良県文化会館にてA2クラフト作品展「木彫の鳥(バードカービング)」が開催されていたので奈良公園散策の途中で訪問した。

 TOP写真、「えっ!これが木彫り!!」と思わず唸る力作揃いだった。

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奈良公園ぶらり散歩① ~食の祭典

2018-09-16 | 奈良の旅

奈良公園ぶらり散歩① ~食の祭典

 有名店のかき氷を一堂に楽しめる祭典「ひむろしらゆき祭IN興福寺」が興福寺国宝館北側園地で開かれた。

 全国から、かき氷ファンが集う人気イベントだが、今年は来月に控える興福寺中金堂の落慶を記念し、同寺境内で初めて開催された。

 

 お隣では奈良食材とシェフの交流を目的としたグルメイベント「シェ フェスタ」が賑やかに催されていた。 シカ君も急ぐ。

 奈良では食のイベントが観光集客の目玉となった感がある。

 興福寺の中枢である中金堂がほぼ完成したようだ。

 あとは10月の落慶を待つばかりだ。

春に生まれた小鹿君もだいぶ、大きくなった。

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唐古・鍵遺跡 ~2000年前・弥生時代のムラ

2018-09-06 | 奈良の旅

唐古・鍵遺跡 ~2000年前・弥生時代のムラ

 今から約2,000年前の弥生時代、奈良盆地の中央に位置するこの地には、日本最大級のムラがあったという。

 唐古・鍵遺跡は、幾重もの環濠に囲まれた弥生時代の集落の遺跡だ。

 ここから出土した土器に描かれていた多層式の楼閣が遺跡内に復元されている。

 約42万㎡(甲子園10個分)という広大な面積を誇ったことや、弥生時代前期から後期まで約700年間もの長い間、途切れずに集落として存在し続けていたこと、大きな建物があったことを表す遺構、土器をはじめとした多くの遺物が出土していることなどから、大きな範囲での交流を行った近畿の盟主的存在だったのではないかといわれている。

 

 中国的な楼閣から、渡来人のムラであった可能性も高い。

 発掘現場の模型。

 

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龍田大社・風鎮大祭 ~火の鳥の如く

2018-06-28 | 奈良の旅

    龍田大社・風鎮大祭は7月1日 ~火の鳥の如く

              

龍田大社・風鎮大祭 ~火の鳥の如く


奈良県三郷町・龍田大社の風鎮大祭が7月1日に執り行われる。
この伝統行事の起源は天武天皇の頃の国家行事というから、日本最古級の祭りといえるだろう。



風鎮大祭は風水害を鎮め、五穀豊穣や悪疫退散を祈願するという意味があったそうだ。
奉納太鼓や河内音頭に続いて、手筒花火へと祭りはクライマックスに。
火柱が一瞬、形を変え、夜空に飛び立つ“火の鳥”のように見えた。



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M!NARA (ミナーラ)1 ~忍者タウン

2018-06-02 | 奈良の旅

M!NARA(ミナーラ)1 ~忍者タウン

  奈良のイトーヨーカドーが閉店したあとに、2018年4月に新しく『M!Nara(ミナーラ)』が誕生 した。

  100店舗近い専門店に加え、忍者と金魚のテーマパーク『奈良祭都』が できたというので、出かけてみた。

  まずは、インドア型テーマパーク「忍者タウン」の忍者ショー。

動画

 忍者アイドルのショー、手裏剣投げ、忍者塾、忍者衣装レンタルなど、子どもやインバウンド集客を意識してのものだろう。

 ただ、奈良公園からの交通不便さを考えると余程のインパクトがないと、現状では厳しそうだ。

 入館料は忍者タウンと金魚ミュージアムで、一般1000円。

 忍塾と手裏剣、吹き矢、弓矢、トリックアートは別料金といただけない。

 平城宮の横に位置し、奈良時代に権勢を誇った長屋王邸宅跡に建てられた「奈良そごう」はあえなく、撤退し、そのあとに入ったイトーヨーカ堂も撤退。

 地元では、クーデターに遭い、この場所で無念の最期を遂げた長屋王の祟りに違いないと噂されている。

  そんな曰くの地で、再々出発の「M!NARA」。もう一工夫、頑張って欲しいものだ。

 が、併設の「金魚ミュージアム」はなかなか良かった。

 

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今井町並み散歩 ~町かどアートと寸景

2018-05-27 | 奈良の旅

今井町並み散歩 ~町かどアートと寸景

 「受け継がれる商都のにぎわい」をテーマに毎年5月に開催される「今井町並み散歩」では、古民家の公開や町かどアート展など見学することができる。

 町かどで拾った寸景のデジスケッチです。

 

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奈良にピラミッドがある!! ~「頭塔」

2018-05-23 | 奈良の旅

奈良にピラミッドがある!! ~「頭塔」(ずとう)

 

 奈良公園・東大寺南大門から 南に約1km、閑静な住宅街の一角にある「ホテルウェルネス飛鳥路」の裏側に、そのピラミッドがある。

 国の史跡「頭塔(ずとう)」は、ピラミッドを思わせる土壇からなる国内でも非常に珍しい奈良時代の壇状の塔である。

 奈良時代、藤原広嗣のたたりで死んだ僧・玄肪の頭を埋めたとの伝説のため、「頭塔」と呼ばれている。

 正しくは、東大寺の僧・実忠が国家安泰を祈って築いたといわれている。

 一辺32m、高さ10m、7段の階段状、方形の石積からなり、その4面に石仏を配列したもので、現在浮き彫りの石仏が13個ある。 

 頭塔の周囲は観覧しやすいようにデッキで囲われ、公開日にはボランティアのガイドさんにレクチャーしていただける。

 

     

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「万華鏡喫茶・しろあむ」 ~東大寺参詣・道すがら

2018-04-17 | 奈良の旅

万華鏡喫茶・しろあむ ~東大寺参詣・道すがら

 

 東大寺・戒壇堂から入江泰吉旧居、依水園へと続く通りは人力車が似合う街角。

 

この通り中ほどを右の路地(西)へ県庁方面へと曲がると、「万華鏡喫茶しろあむ」さんがある。

閑静な住宅街の一角の小さな喫茶店。

ドアを開けると、クラシックの調べが流れる落ち着いた空間が広がっている。

気さくなマスターとお母さんに迎えられて、珈琲を注文する。

テーブルには所狭しと万華鏡が置かれていて、自由に覗いてみることができる。

万華鏡喫茶しろあむでは、数百の万華鏡を展示、販売もされている。

ステンドグラスの万華鏡が気になったので、覗いてみると・・・

 

不思議な世界に夢中になってしまった。

奈良散策の折り、「しろあむ」さんで、まったりとした時間を過ごしてみては。

     クリックしろあむFB

 

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明日香村・甘樫丘の春景

2018-04-08 | 奈良の旅

明日香村・甘樫丘の春景

 

 まるで、通うように明日香村を訪れるようになったのは何時からだろうか。

 学校の遠足などを除くと、明日香の最初の記憶は甘樫の丘だった。

 あれはYHサークルのリーダーをしているときに「飛鳥サイクリング」を企画して、飛鳥駅から、出発し最初に到着したのが、この地であったように思う。

 やはり、桜が咲いていたような気がする。

 桜咲くこの丘に再び、佇むとあの頃の仲間の顔が浮かぶ。

 あれから、遠い遥かな時間を経たが、この丘に吹く穏やかな風だけは変わらない。

 標高148mの緩やかな丘の頂上からは、明日香村が一望でき、大和 三山といわれる耳成山、畝傍山、天香久山が眺められる。

 かつて蘇我蝦夷・蘇我入鹿 親子が権勢を天下に示すために、丘の麓に居宅を築いたといわれる。

 丘周辺に漂う春景に、どこか懐かしい感覚に襲われるのは、民族的なDNAのせいなのかもしれない。

桃の花が咲き始めた。

そして、スミレやミツバツツジも・・・。

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早春の今井町・町並み散歩

2018-03-09 | 奈良の旅

早春の今井町・町並み散歩

 全国最大規模の重要伝統的建造物群保存地区(重伝地区)である奈良県橿原市今井町。

 久々の今井町に・・・今日はJRの万葉まほろば線に乗って訪れた。

レトロムード一杯、畝傍駅に到着。

駅前に立派な社・・・春日神社。

長谷寺開基の徳道上人に建てられたという延命院八木寺。奈良は奥が深い。

赤い蘇武橋を渡ると時代を遡ったような町・今井町に到着する。

いたるところで鍾馗しょうき様が睨みをきかす。

公共のトイレも綺麗に整備されている。

今にも髷に着物姿の町人や武士が駆け抜けてきそうな街角で一刻のタイムスリップ。

着物を着て歩いてみたい町である。

今井町まちづくりセンターは今井町町並み保存会の活動拠点。

若林会長は「このまちは宝だ。」とおっしゃる。

サンシュユが街角を彩る。

理髪店ではなく、床屋が似合う町並。

2年前にはNHK朝の連ドラ「あさが来た」のロケに使われた。

今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」は、元教育博物館、元今井町役場。

昔の職員室か校長室のイメージ。

サクラソウが揺れていた早春の今井町だった。

 

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「椿寿庵」のツバキ ~奈良探訪

2018-03-01 | 奈良の旅

 「椿寿庵」のツバキ

               

 奈良県大和郡山市池之内町の「椿寿庵(ちんじゅあん)」では、約1千種6千株のツバキをビニールハウス(1千平方㍍)で鑑賞することができる。
 「椿寿庵」はお寺でも植物園でもなく、農業をされている椿愛好家、西畑さんの邸宅のことで、裏庭のビニールハウスをシーズンには無料で一般公開されている。
 その年に花をつけた株から接ぎ木などを重ねて来た50年もののツバキなど見応えは十分、在来種の他、交配によるオリジナルな株も多数ある。 
12月頃から早咲きの花がつき始め、3月いっぱいまで見頃が続く。

              

              

 丹精込めて育てられたツバキは、どれも素晴らしく、毎年のように訪ねている。
 最近は観光コースにもなり、人が押し掛けるのに無料にされているのには頭が下がる想いだ。

              

              

              

              

              

              

 庭園にはジョウビタキがやってきた。春は、もうすぐだと思いたい。


              

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初詣と正月風景 ~生駒市・長弓寺、高山八幡宮

2018-01-02 | 奈良の旅

 初詣と正月風景 ~生駒市・長弓寺、高山八幡宮

初詣は何処に行くか。我が家では定番がない故、初詣先を決めるのは毎年、一苦労。

人混み、車の渋滞は避けたいとか、それでいて、誰も来ないところは寂しいとか、できたら、近場で拝観料のないところとか、バチが当たりそうなことを考えて選ぶ。

おのずと、いわゆる穴場に詣でることになる。

熟慮の末、今年は生駒市の高山八幡宮と長弓寺に詣でることにした。

 茶筅生産量、日本一。茶筅の里に鎮座する高山八幡宮。

 749年、宇佐八幡宮の祭神を東大寺に勧請する際 、大和入りした場所に頓宮を置かれたのが始まりと伝わる古社。

 境内には神域と呼ぶに相応しい凛とした空気が満ち満ちている。

 

 

 高山八幡宮から車で5分ほど、住宅街のそばに真弓山長弓寺がある。

 盛時には塔頭が20院あったとされるが、現在は4坊が残るのみ。

 縁起によると728年、小野真弓長弓(おののまゆみたけゆみ)という豪族が聖武天皇に随行して狩りに出た。

 同行していた長弓の息子・長麻呂が不思議な鳥が飛び立つのを見て矢を放ったところ矢は誤って長弓に当たり、彼は死んでしまった。

 不運な長弓父子を哀れんだ聖武は僧・行基に命じて一寺を建立させた。

 行基は十一面観音像を安置してこれを本尊とした。

 十一面観音像の頭頂には仏面が乗っているが、これは聖武の弓を刻んだものだという。

 後に藤原良継が堂塔を整えたとされる。

 本尊を安置する本堂は国宝である。

 

 長弓寺の境内東側にある伊弉諾(いざなぎ)神社は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれている。

 神仏習合のなごり。

薬師院では地域活動もさかん。

「こころの相談室」や「薬師院サロン」を開催し、幅広い層が参加している。

「人は心に迷いがあるとき、迷いの世(六道)の波は揺れ動き、静まることがない。

だが、心の迷いや苦しみは自らが作り出している。

迷いの正体を見つけることができれば、心の広大な水は澄みわたり、静まる。

澄静な水が鏡のごとく森羅万象を映すように、真の在り方を知ることができる。」

初詣でいい言葉をいただいた。

変わらないようで、少しづつ、変わっていく正月風景。

年々、老いていく両親を見て、変わらないことを願わずにはいられない。

TOP写真はお節だが、何と、スーパーの福引で当たった3万円相当の品。(鯛は自前)

大体、クジだとか景品だとかには縁遠く、当たった試しがないのだが・・・。

今年の運気向上を願うばかりである。

 

 

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