僕はバームクーヘンが大好きです。むしゃむしゃ一本食べたいです。
あれ、意外と簡単に作れるの知ってました?
キャンプ場でホットケーキを作ろうと思っていたら、フライパンを忘れた。
どうします?
そこで、しっかした木の棒を見つけ、それにアルミ箔を巻きます。
それにホットケーキのもとをつけて、炭火で焼きます。
焼けたら、ホットケーキのもとをつけて、また焼く。
その繰り返しです。
つけては焼いて、つけては焼いてすると、ああいうふうに年輪みたいになります。
簡単でしょ。
しかし、今日はバームクーヘンではなく、アウフヘーベンの話です。
ドイツの哲学者、ヘーゲルが唱えたものです。
対立する2つの物事を、一つの次元に持ち上げることです。
正(テーゼ)に対立する反(アンチテーゼ)をぶつけて、そこから合(ジンテーゼ)を導く。
この正・反・合の流れを弁証法といいます。
おい、お前、何いってるんだよ、と思ったでしょ。
大丈夫です。説明しますから。
それでは、ネットであった例をアレンジして紹介しましょう。
正 僕はコーヒーが好きだ。でも、飲みすぎて胃が痛くなる
反 妻が健康のために牛乳を飲んだらどうかと提案した。
合 そこで、僕は牛乳を入れたカフェオーレを飲むことにした。
わかりました?
この具体例を、読んでから上の抽象的な文を読み返してみてください。
その、最後の解決案がアウフヘーベンです。
ヘーゲルは、このようにして歴史は進んでいくと考えました。
正がある。それに反する意見が存在する。それをぶつけて議論する。
そして、解決策を見つけ、世の中はいい方向に発展していく。
僕はヘーゲルをあんまり読みません。難しいからです。
でも、こういうポジティブな歴史観はすごく好きです。
実際に世の中がそうなってると思いたいです。
アウフヘーベンしていい方向に進んでいく。
しかし、それにはきちんとした反対意見と議論が必要ですね。
ちなみに、最初のバームクーヘンの話は、アウフヘーベンになってるの気づきましたか?
正 ホットケーキを作りたい
反 フライパンを忘れて作れない
合 そこで、バームクーヘンを作る
こんな感じで、世の中は進んでいくのでした。
追伸 いいですか。これは罠ですよ。気をつけてくださいね。
なんだっけ、あのヘーゲルの哲学の?
そうやって思い出そうとすると、必ずバームクーヘンが頭をよぎります。
バームクーヘンバームクーヘンバームクーヘン。