フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

バームクーヘンではなくアウフヘーベンです

2020年10月12日 07時00分00秒 | 社会・政治・思想哲学

僕はバームクーヘンが大好きです。むしゃむしゃ一本食べたいです。

あれ、意外と簡単に作れるの知ってました?

キャンプ場でホットケーキを作ろうと思っていたら、フライパンを忘れた。

どうします?

そこで、しっかした木の棒を見つけ、それにアルミ箔を巻きます。

それにホットケーキのもとをつけて、炭火で焼きます。

焼けたら、ホットケーキのもとをつけて、また焼く。

その繰り返しです。

つけては焼いて、つけては焼いてすると、ああいうふうに年輪みたいになります。

簡単でしょ。

しかし、今日はバームクーヘンではなく、アウフヘーベンの話です。

ドイツの哲学者、ヘーゲルが唱えたものです。

対立する2つの物事を、一つの次元に持ち上げることです。

(テーゼ)に対立する(アンチテーゼ)をぶつけて、そこから(ジンテーゼ)を導く。

この正・反・合の流れを弁証法といいます。

おい、お前、何いってるんだよ、と思ったでしょ。

大丈夫です。説明しますから。

それでは、ネットであった例をアレンジして紹介しましょう。

正 僕はコーヒーが好きだ。でも、飲みすぎて胃が痛くなる

反 妻が健康のために牛乳を飲んだらどうかと提案した。

合 そこで、僕は牛乳を入れたカフェオーレを飲むことにした。

わかりました?

この具体例を、読んでから上の抽象的な文を読み返してみてください。

その、最後の解決案がアウフヘーベンです。

ヘーゲルは、このようにして歴史は進んでいくと考えました。

正がある。それに反する意見が存在する。それをぶつけて議論する。

そして、解決策を見つけ、世の中はいい方向に発展していく。

僕はヘーゲルをあんまり読みません。難しいからです。

でも、こういうポジティブな歴史観はすごく好きです。

実際に世の中がそうなってると思いたいです。

アウフヘーベンしていい方向に進んでいく。

しかし、それにはきちんとした反対意見と議論が必要ですね。

ちなみに、最初のバームクーヘンの話は、アウフヘーベンになってるの気づきましたか?

正 ホットケーキを作りたい

反 フライパンを忘れて作れない

合 そこで、バームクーヘンを作る

こんな感じで、世の中は進んでいくのでした。


追伸 いいですか。これは罠ですよ。気をつけてくださいね。

なんだっけ、あのヘーゲルの哲学の?

そうやって思い出そうとすると、必ずバームクーヘンが頭をよぎります。

バームクーヘンバームクーヘンバームクーヘン。


コメント (5)
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