フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

晩夏にいろいろ考える

2012年08月31日 00時00分24秒 | 日々の出来事・雑記

 暑い日がまだまだ続いている。

 だけど、クーラーを切って窓を開けてみると、少しだけ夜風が涼しくなってきた。

 気づかないうちに少しづつ夏が後退し、秋がすぐそこまで来ている。

 過ぎ去っていく夏に一抹の寂しさを感じながら、早く秋が来ないかなぁと首を長くして待っている。
 
 どんなに暑くても、どんなに寒くても、それをコントロールすることはできない。できると錯覚しているだけだ。

 自然という檻に閉じ込められて、その外側に逃げることはできない。

 私たちは、環境の変化に寄り添うようにしか生きられない。

 いや、死んだって同じことだろう。分子レベルでみれば、生物と無生物の間に大きな違いはない。

 だから、今、ここで文章を書いている私が、生きてようが死んでようが、たいした意味は無い。

 宇宙の一部であることに変わりはないのだ。
 
 突き詰めていけば、正しい生もないし悪い死もない。

 私たちは流転しながら存在している。そして、そこに意味は無い。

 そうだ、このように考えるから、生きることを、無意味に思ってしまうのだ。ニヒリズムの再来。

 しかし、こうも思う。

 どうせ生きるなら人を愛して生きたいと。

 愛しそれを守るためには、戦わなくてはならない。愛のために殺し合うことすらある。

 今日、食べた肉は、間接的に私が殺し奪ったものである。

 生きていくということは、戦い殺し略奪しながら細胞を入れ替えていくことだ。

 生き延びるために、愛するものを守るために、ぐるっと回って、獣に回帰していく。

 それでいいと思う。

 人間らしく振る舞えば振る舞うほど、矛盾に絡み取られていく。

 だから、知性をもった獣になるべきだ。優しく、激しく愛し、敵を冷徹に倒す。そういう生物に。 

 
 ふと、そんなことを考えていた。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小規模起業助成制度

2012年08月29日 09時00分06秒 | 社会・政治・思想哲学

 大量生産・大量消費の時代には、規模の大きさが利益を生んだが、そのような企業は恐竜のように衰退するのが早い。アップルだって10年後はどうなっているかわからない。
 恐竜が滅亡して、ネズミのような小さな哺乳類が反映したように、規模が小さく個性的な事業の時代がやってくると楽しくなる。
 経済産業相は、来年度から一社あたり数百万程度の小口の助成制度を創設するとのことだ。従業員数人から数十人規模の会社を想定して、1万社を支援する。
 面白いことが起こると、楽しいのだけどね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南アルプス縦走4 2012.8.15 早川尾根~白鳳峠~地蔵岳~ドンドコ沢~青木鉱泉

2012年08月28日 18時13分53秒 | 登山

 前日は鳳凰小屋まで行くつもりだったが、雨が激しくて早川小屋に止まってしまった。
 それゆえ、最終日の今日頑張らないと、家に帰れない。
 だから、今日は3時に起きて4時に出発した。外はまだ暗かった。

 

CIMG1836

 

CIMG1837

CIMG1840

 

CIMG1850

 早川尾根から見る北岳の雪渓。

CIMG1852

 高峰の手前にテントを張ってビバーグできそうな場所があった。力尽きたらここで泊まるのもいいだろう。

CIMG1855

 雲海。

CIMG1858

 高峰付近から見る広河原。

CIMG1863

 高峰 2778m

 岩場が多いが、雨が降っていなければ特に危険な箇所はない。

CIMG1865

 

CIMG1866

 

CIMG1869

CIMG1870

 

CIMG1871

 地獄岳のオベリスク。オベリスクとは、もともと、古代エジプトなどの神殿に立てられた記念碑をいう。
 地獄岳のこの自然のオベリスクは、甲府からでも見える。
 近くで見ると確かにすごい。

CIMG1874

CIMG1876

 お地蔵さんがズラーッと並んでいる。

CIMG1879

 

CIMG1881 

 オベリスクから一時間ほど下ると、鳳凰小屋がある。
 小屋の主人と少し会話した。気さくでちょっとダンディな良い感じのご主人だった。

CIMG1882 

 水場。

 鳳凰小屋から青木鉱泉までおおよそ4時間の行程。
 疲れていてほとんど写真を取っていない。景色もそれほどよくなかったことも影響している。

CIMG1890

CIMG1889

CIMG1888

 テントがなくてもビバーグできそうなところ。すぐ下に水場もある。

CIMG1897

CIMG1894

 鬱蒼とした樹林帯。

CIMG1903

CIMG1904

CIMG1905

 青木鉱泉。温泉に入りたかったが、あと15分でバスが来るから、入れない。残念。

CIMG1906 

 バス停。ほんとにバスが来るの?という場所。

CIMG1908

 バスがきた。思ったより広い。

 地獄岳から青木鉱泉までは長くてうんざりする。行っていないから分からないが、夜叉神峠の方に降りていったほうがいいのではないだろうか。
 一緒のバスに乗り込んできたグループのひとりが、膝を痛めてしまって、びっこを引いていた。私も少し膝が痛くなったので、よく分かる。それほどの急坂だった。

 今回の南アルプス縦走は、天気も悪くイマイチだった。
 秋登山に期待しようと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日常のニヒリズム

2012年08月28日 09時02分53秒 | 社会・政治・思想哲学

 最近、ブログの更新が遅れがちだ。理由は単純で、あんまり書くことが無いなぁという精神的なブレーキである。
 それを書いたら、「だから?」「それで?」「どうなるの?」という自分自身に対する冷めた視線である。
 このような精神状況になってしまう原因は、物事を知りすぎてしまった、否、物事を知りすぎてしまったという幻想を持ってしまったからだと思う。
「これって、結局、こういう事だよなぁ」と先を読んでしまうからである。そうすると、物事に対する好奇心が失われてくる。
 これを、日常におけるニヒリズムというのだろう。

 山に行って死にそうなくらいきついことをしたくなるのは、死を感じれば感じるほど生が浮かび上がってくるからで、それがこのニヒリズムの克服になるからである。
 しかし、これは食べ物に香辛料をふりかけるような生き方で、だんだんエスカレートしてくる。

 だから、この日常の倦怠感を克服するには、別の方法が必要である。
 とりあえず、ブログに関して言えば、何を書くべきかという内容は置いておいて、なんでもいいから、一行でもいいから、書き続けるということだろうと思う。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南アルプス縦走3 2012.8.14 北沢峠~栗沢山~早川尾根~早川小屋

2012年08月23日 08時55分43秒 | 登山

 この日も朝から雨だった。毎日、雨ばかりでうんざりする。

 

CIMG1805

 北沢駒仙小屋のテント場。広い。


CIMG1807 

 今、小屋を新しく建てている。秋には完成する予定だそうだ。今以上に人気の小屋になりそう。 

 北沢駒仙小屋から栗沢山まで、旺文社の地図によればコースタイムは2時間になっている。しかし、私は3時間半位かかった。荷物が重いのと雨が降っていたのが影響しているのかもしれないが、注意したほうがいいかもしれない。
 道中、よほど辛かったのか、写真がほとんどない。コメツガの鬱蒼とした樹林帯で、雨が降っていると気が滅入ってくる。

 樹林帯を抜けると、岩場の景色がきれいな場所に出る。しかし、雨、霧、雲のおかげで展望はない。

 標高2600mくらいのところで、カエルがいた。まったく動かないので、置物かと思った。触ってみると、ちゃんと生きていた。
 雨にも関わらず、虫がいっぱい飛んでいたので、それを食べているのだろう。食べ放題だから、まるまる太っていた。



CIMG1808

CIMG1810

 

CIMG1811

CIMG1812

CIMG1813

 地図によれば、栗沢山の頂上までいくところに、危険マークがある。確かに、ちょっと怖い。しかし、この辺は大丈夫だ。気をつければ心配はない。

 

CIMG1814

 栗沢山。2714m


CIMG1815

CIMG1816



CIMG1819

CIMG1827

 雷鳥が、ヒョコヒョコと私の前を歩く。かなり大きい。ニワトリに近いくらいの大きさだ。まるまる太っている。少しとろいがかわいい。

 栗沢山からアサヨ峰までの道は、岩場で注意が必要である。何回か死にそうになった。というのも、荷物が重く、かつ岩が雨で濡れていたからである。
 三点確保をしなければ登れない場所がかなりある。そこで滑れば、あっという間に50mくらい滑落してしまう。もちろん、鎖は全くない。
 晴れているか、荷物が軽ければ、それほど危険ではないだろう。しかし、荷物が重いのと雨が重なると、危険度は10倍くらいになる。
 恐怖で3回くらい呼吸困難になった。そして、この尾根を通る人はほとんどいない。私ひとりだった。だから、滑落しても助けてくれる人もいない。
 早川尾根を通って鳳凰三山に向かう人は、十分注意して渡らなければならない。
 

CIMG1831

CIMG1832

 アサヨ峰。2799m

 


CIMG1833

CIMG1834

 昼くらいには早川小屋に着いた。幕営料400円。安い。
 小屋はこじんまりしていて、なかなか良い。水場もきちんとある。トイレも、お世辞にも綺麗とはいえないが、それでも山小屋にしてはまずまずである。
 小屋に犬がいた。まだ若い犬で元気がいい。調子にのって頭を撫でていたら、手が犬臭くなった。写真を撮るのを忘れた。


CIMG1835

 黄色のモンベル・ステラリッジが私のテント。
 テントで休んでいたら、学生の集団が元気よくやってきた。どこかの大学の山岳部だろう。それと、関西弁の二人組がきた。
 
 晴れてきたので、濡れた服を干して乾かした。天気が良ければ、もっと楽しかったのにと思いつつ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南アルプス縦走2 2012.8.13 北沢峠~仙丈ヶ岳

2012年08月21日 07時56分19秒 | 登山

 朝から雨。それは天気予報で最初から分かっていた。
 気分は悪いが仕方がない。家でクーラーにあたって休んでいるくらいなら、雨でも山に行こうと決意したわけだから。

 昨日は、かなりきつい行程だったから筋肉痛で足が重い。しかし、今日はほとんどの荷物をテントに置いていき、アタックザックに水と行動食だけを詰めて登るから大丈夫だろう。
 

 

CIMG1789

 登り口

 

CIMG1790

 二合目

 

CIMG1791

 四合目

 

CIMG1792

CIMG1793 

 鬱蒼としたコメツガ林

 

CIMG1794

 五合目

 

CIMG1795

 

CIMG1797

 小仙丈ヶ岳。 展望はない。

 

CIMG1802

 頂上。

 
 動画を撮ったのでアップした。



 登って降りて、だいたい6時間。5時頃、出発したので、昼前には北沢峠のテントに戻ってきた。
 雨と濃霧で景色はよくなかったし、やることもないので本を読んでいた。

 南アルプス縦走3につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南アルプス縦走1 2012.8.11~12 黒戸尾根~甲斐駒ケ岳~北沢峠

2012年08月19日 19時58分41秒 | 登山

 南アルプス縦走の最初の山は、甲斐駒ケ岳。
 日本三大急登である黒戸尾根から登る。
 韮崎からバスで尾白川渓谷まで


CIMG1686
 

 
 9:00 韮崎駅に到着


CIMG1687
 


 駅周辺はこんな感じ


CIMG1688

 
9:25 清流と甲斐駒ケ岳バスがきた。これで尾白川渓谷までいく。


CIMG1689

 
 10:35 おおよそ一時間十分くらいかかって、尾白川渓谷の駐車場に着く。


CIMG1690

 

CIMG1691

CIMG1692 

 
 黒戸尾根を登るには、大きく2つの方法が考えられる。
 1つは、尾白川渓谷駐車場に車で来て、できるだけ荷物を軽くし素早く日帰りで登る方法。もう1つは、テント泊もしくは小屋泊装備で七丈小屋に泊まる方法である。
 私は、そのどっちも取らないことにした。なぜなら公共交通機関のため登り始めが遅いのと5日分の食料を持っていて荷物が重いのとで、七丈小屋まで行くのすら厳しいからだ。だから、途中でいい場所があったら、ビバーグすることにした。

 

CIMG1695

 
 お地蔵さんのあるところに、平らなところがあったので、そこにビバーグすることにした。

 朝早く起きて、5時に出発。甲斐駒ケ岳に向けて出発。

 

CIMG1699

 
 黒戸尾根では、有名な「刃渡り」。私の先をいく人がいたので、写真を撮った。
 怖いかと思ったが、鎖がしっかりついているのでそれほど怖くない。ただ、両側はたしかに谷底まで削げ落ちている。落ちれば死ぬ。

 

CIMG1701


CIMG1702

 
 刀利天狗に学生らしき集団が休んでいた。挨拶をして、写真を撮るのを忘れた。

 

CIMG1703


CIMG1704


CIMG1706

 

CIMG1709

 
 五合目小屋跡。平らな場所が広く、ビバーグするには最適な場所である。ただ、ここまで来たら七丈小屋まで行ったほうがよさそうである。
 しかし、ここから七丈小屋まで、黒戸尾根で最も危険で険しい岩壁が続く。だから、もしテント泊装備で水が十分にあって、疲れてへとへとだったら、ここでビバーグして頂上に向かうほうがいいかもしれない。そのほうが安全だ。

 

CIMG1711

 
脇のはしごが、けっこう急である。注意。

 

CIMG1712

 

CIMG1713

 

CIMG1720

 

CIMG1721

 

CIMG1724

 
 90度。しかし、ゆっくり登れば怖くない。

 

CIMG1726 

 
この鎖場は、ほとんど腕の力だけで登った。腕の力がない人は危険。

 

CIMG1727

 
 七丈小屋に到着。

 

CIMG1728

 
水場。タップリと補充する。

 

CIMG1730

 
 第二七丈小屋の中。綺麗だ。

 

CIMG1731

 
 テント場。それほど広くない。しかし十分なだけある。

 

CIMG1734

 
 自分の首を持っている地蔵。どういう意味があるのかわからない。すこし気味が悪い。

 

CIMG1737

 

CIMG1736

 
 これも有名な鎖場らしい。

 

CIMG1743 

 

 

 

CIMG1752

 

CIMG1754

 

CIMG1762

 

CIMG1764

 
 12:00ジャスト 頂上に到着。

 

CIMG1767

 

CIMG1769

 

CIMG1773

 

CIMG1772

  
 摩利支天。疲れているので行かない。

 

CIMG1779 


 13:10 駒津峰。もう8時間くらい登っている。この辺に来ると完全にへたっている。
 でっかい荷物で登っているので、他の登山客に驚かれる。確かに、これだけでかい荷物で黒戸尾根を登っているのは私だけだ。

 

CIMG1780

 
 14:00 双児山。

 

CIMG1781

 
 15:15 北沢峠。もうへろへろ。

 

CIMG1782

 
 長衛荘。


CIMG1783


CIMG1788

 

 北沢駒仙小屋のテン場が見えてきた。今日の宿泊場所。早くテントを張って休みたい。

 

 南アルプス縦走2に続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

姑獲鳥の夏 京極夏彦

2012年08月17日 08時55分04秒 | 読書・書籍

 南アルプス縦走のブログは、写真やらなんやらで時間がかかるので、もう少しお待ちを。
 
 今日は、読んだ本について。
 南アルプス縦走に、京極夏彦のデビュー作、「姑獲鳥の夏」を持っていった。

 縦走登山の場合、夕方の2時か3時にはテントに入って休んでいるので、何か読む本を持っていく。
 ただ、疲れているので面白い本じゃないと読む気がしない。そこで、面白いという評判のこの本をわざわざ読まずに取っておいた。
 結論を言うと、すごーく面白かった。
 面白すぎて寝れなくなり、睡眠時間が削られるのが怖くて、読むのを強制的に中断したくらいだ。


 簡単なあらすじを言うと、主人公の陰陽師である京極堂が、妖怪、幽霊、化物のお祓いをして、事件を解決していく物語である。
 このように書くと、オカルト小説と思われるかもしれないが、微妙に違う。

 京極堂は、人間が妖怪や幽霊などの幻覚を見て、民話などにまで高められていく様を、脳科学、物理学などを駆使して説明する。それが、人々の生活にまで入り込んでいくさまを冷徹に分析している。
 しかし、彼はそのようなオカルト的なものが「ある」とも「ない」とも言わない。
 そういうものが、「あるかないか」はそれほど重要ではなく、重要なのは幽霊が人間に与える影響なのである。
 つまり、その幽霊が人間に悪影響を与えている場合に、それを取り除くことが重要なのである。

 例えば、お釈迦様が、矢の刺さった人に「人生に生きる意味があるのか」を問うよりも、さっさと矢を抜いてあげなさいと言ったことと共通するのかもしれない。
 苦痛を取り除くための手段は何でもいい。オカルトが効くのであれば、オカルトを使えばいい。


 京極堂は、人々が主観的に囚われている「呪い」を、軽快に解いていく。
 従来、ミステリーの謎は科学的、客観的な証拠で解いていくのが、普通であった。
 しかし、この小説の面白さは、人間の主観的な囚われ、つまり、「呪い」を解いていくことによって事件を解決していくことだ。
 
 呪いは、言葉によって作られる。言葉に実体はない。犬という言葉は犬そのものではない。
 しかし、実体は無いが、人間は言葉にとらわれる。
 
 言葉は、過去の記憶によって紡ぎ出される。
 だから、呪いを解くということは、過去の記憶の呪縛から開放することなのである。それには、呪いとしての言葉を溶かして壊していかなくてはならない。そのために、オカルトが必要ならオカルトを使う。 


 
 私もオカルト的なものについて、あれこれ考えてブログにもずいぶんアップしてきた。

 その結果、思ったことは、本人が主観的に見た幽霊は、本人にとっては存在するということである。客観的は存在しないが。
 
 作者はそのようなことを啓蒙するべく、小説の形にしたのだと思う。10年以上前にこんなすごい小説を出していたとは。もっと早く読めばよかった。

 ただ、このようなことに全く興味がない人は、前半の京極堂と関口先生の議論は、小難しくて読みづらいかもしれない。しかし、登場人物の魅力にぐいぐい引っ張られるから心配はない。


 そうだ、言い忘れたことがあった。
 物語りは関口先生の視点で進んでいく。関口先生は、京極堂の友人で、ちょうどシャーロック・ホームズのワトソン君に当たる。

 関口先生を含めその他の人物のキャラ設定が卓越しているのもこの小説の特徴だ。キャラの魅力が、小説を読み進める上での推進力の役割をしている。 
 
 今、京極堂の第二弾、「魍魎の匣」を読んでいるところだ。 良い小説を見つけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南アルプス縦走から帰ってきた

2012年08月16日 07時21分58秒 | 日々の出来事・雑記

 お盆の休みは南アルプス縦走に行っていて、昨日帰ってきた。
 雨ばっかりで、展望も楽しめず辛いばかりの登山だった。しかし、いろいろ勉強になった登山でもあった。詳しくは、後でブログにアップするつもりだ。
 
 今朝は、蒸し暑くて目が覚めた。体中だるいしところどころ筋肉痛だ。昨日の最終日は、重い荷物を担いで11時間ほとんど休みなしに歩いた。そうしないとバスの時間に間に合わなかったからだ。

 今日はきちんと仕事出来るか心配。ではまた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治不信とゲリラ戦

2012年08月09日 08時47分30秒 | 社会・政治・思想哲学

 明日、消費税法案が参議院で可決されそうである。そうすると、消費税増税が決定する(一応、景気条項があるらしいが)。
 民主党も後は衆議院選挙でどれだけ議席を残せるかが関心ごとになる。
 個人的な意見として、民主党も自民党もボロ負けするだろう。第三勢力が躍進することが目に見えている。
 最近思うのだけれど、構造を変化させるのは政治の力ではなく、外的な状況である。生物にとっての環境。嫌だと言っていても、日本の状況は後戻りできないほど変化してきている。それに対応できなければ、没落するだけである。いや、没落することは決定付けられているから、どう没落するかが問題だ。
 シャープやNECの株価が、以前では信じられないほど落ち込んでいる。この先あがる見込みもない。
 ただ、この状況は、別に特異なことではない。話がシンプルになるだけだ。誰も自分のことを守ってくれないから、自分のことはできるだけ自分でやるということである。中間組織は個人を守る力はなくなった。中間組織は個人を利用し、個人もまた中間組織を利用すべきである。そこには情緒的な甘い関係性はない。
 私たち個人にできることは、牙を研いでゲリラ戦を戦うだけである。面白い時代になってきたんじゃないかな。また、家族関係が重要になる時代がくるのかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする