フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

社会の分断化について

2020年10月10日 07時00分00秒 | 社会・政治・思想哲学

今日はちょっとだけ重いテーマです。読み飛ばしてもらっても構いません。

まず、問題提起です。

独裁国家が強いのか、民主主義国家が強いのか、どう思われますか?

もちろん、民主主義国家が強いと言いたいですが、アメリカの現状を見るとなかなかそうも言ってられません。

それは、深刻な社会の分断化です。

日本だって、相当に分断化工作がされてるなと思っていましたが、アメリカに比べたらかわいいものです。

具体的に言うと、保守とリベラルの分断です。

共和党が保守で、民主党がリベラルですね。

厳密に保守とリベラルを定義するとややこしくなるので、簡単に説明しましょう。

1、保守は、伝統や歴史を重視します。

長い間、やってきたことに何も問題がなかったのだから、その方法を変えずに維持していこうという考え方です。

あまり大きな変革は求めません。

2、リベラル(リベラリズム)は、啓蒙と寛容です。

ちょっと説明しますね。

啓蒙主義とは理性の重視です。

不合理な因習や迷信を、理性によって変えていこうとする考え方です。

頭のいい人間が理性的な判断によって、改革を進めていくことになります。

だから、エリートで改革志向の人はリベラル的ですね。

寛容とは、宗教の違いから殺し合いをしてきたことを反省し、価値観が違っても寛容な気持ちで共存していこうという考え方です。

宗教からもっと広げて、人種や性別、思想などが違っても、寛容の心で共存していこうとします。


どっちも、それなりに正しい部分があります。

たとえば、僕なんかは、天皇制については保守的に、行政機関については改革を支持しているからリベラル的です。

両者とも、そんなにいがみ合う必要はないはずです。

そもそも、民主主義とは、意見の違う人達と対話して、妥協点を探っていくことです。

相手の意見を尊重した、きちんとした話し合いが前提なんですね。

しかし、現実は相手を憎み合い、罵りああって、社会的に大きな分断が起こっている。

このような分断化が進めば、民主主義国家の崩壊につながっていきます。

喜ぶのは独裁国家ですね。

では、どのようにして異なる意見を持った人たちと対話していくのか?

それがこれからの民主主義的な国家の大きな課題になっていくでしょう。


これから紹介する動画は、ツイッターにあったもので、社会の分断化に関するものです。

気分が悪くなるので、楽しく過ごしたい人は見ないでくださいね。

アメリカのオハイオ大学での出来事です。

この大学はリベラルで有名だそうです。

そこにトランプ支持の白人女性と黒人の男性が、学生に質問をしていきます。

この動画を見たとき、ちょっと絶望的な気分になりましたね。

アメリカは、保守とリベラルの根深い対立をどのように解決していくのでしょうか?

日本も、同じです。

右と左がいがみ合っていないで、きちんとした議論と対話が必要です。

ただ、分断化は、テレビやネットの世論誘導によって工作されている部分もあります。

だから、感情的にならず、冷静に対処していかなくてはなりません。

独裁国家の思うつぼにならないようにね。

コメント (2)
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