フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

将棋界の一番長い日

2014年03月30日 12時09分06秒 | 日々の出来事・雑記

 NHKで「将棋界の一番長い日」という順位戦についての放送をしていた。雨が降っているので、それを見ていた。棋士の谷川浩司九段(51歳)がA級順位戦から陥落した。将棋ファンにとってはある種の事件である。
 

 将棋を知らない人はA級と言われてもわからないと思うから順位戦についてちょっと説明する。
 
基本的に棋士のクラスである。
 A級(10名)・B級1組(13名)・B級2組(25名)・C級1組(34名)・C級2組(46名)の5つのクラスからなる。
 新規のプロ棋士はC級2組からスタートする。総当り戦で勝ち星上位の2名もしくは3名の棋士がC→B→Aと昇級する。ほとんどのプロ棋士がこのどこかのクラスに所属している。このクラスに所属していない棋士はフリークラス(30名ほど)となる。
 最高峰のA級の優勝者が名人戦の挑戦者になる。 

 プロ棋士になるためには、まず奨励会(プロ棋士養成機関)に入って26歳までに四段にならないといけない。プロ棋士は将棋に関してはエリート中のエリートである。そのエリート集団の中でA級に昇級するのは、もっとすごい。そこで優勝するのはどういうことか説明はいらないだろう。今期は羽生さんがA級で優勝し、森内名人に対する挑戦権を得た。
 森内・羽生は同級生で、小学生の時から対戦している。その二人の名人戦対決である。本当に興味深い。

 将棋の勝負は、フィギアスケートの点数のようなグレーな勝負ではなく、非常に明快である。強い奴が勝つ。
 大体、50歳になるとA級から陥落するそうである。将棋のような頭脳対決は歳を重ねるほど強くなっていくように思えるが、若いほう(三十代四十代)が強いというのはどういうことなのだろうか。
 私個人のことを考えてみる。
 10年ほど前の自分と比べてみると、ある種の激しさがなくなっているような気がしている。根拠なく相手を叩きのめしてやるという気概である。この意味のない闘争心が、勝負強さを支えているのかもしれない。
 逆にいうと、今はそれだけ優しくなったともいえる。このことが、良いことなのか悪いことなのかよく分からない。今のほうが穏やかでいい人間になったともいえるのである。
 女流棋士が男性棋士になかなか勝てないのは、脳の構造というより、戦うべき本能を遺伝子にインプットされている若い男の根拠なき激しい闘争心が欠けているからなのだろう。

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除菌について

2014年03月28日 08時57分02秒 | 日々の出来事・雑記

 インフルエンザ対策として空間除菌グッズというものがあるらしい。そのグッズについて消費者庁が除菌効果に根拠がないのに効果があるような誇大広告しているからやめるようにと、措置命令をだした。
 うーん、みんな誇大広告自体に怒っているようだが、私はその除菌にこだわりすぎる日本人がおかしいのではないかと思っている。健康のためには発想の転換が必要だと思う。自分の経験に照らすと。
 人間は無菌状態にすればするほど免疫機能の働きが悪くなる。運動しないと体が鈍ってくるのと同じである。程よく菌に触れていたほうが身体は丈夫になるのではないか。
 私はほとんどマスクをしたことがない。しかし、ここ十年ほど風邪をまったくひいていない。イメージとしては、菌をシャットダウンするのではなく、どうぞ入ってくださいと入れて、体の中で戦うのだ。だから、体を適度に鍛えておかなくてはならない。運動をして栄養をとって十分な睡眠をとる。除菌をして菌を体に入れないようにするより、シンプルな考え方だと思う。
 顕微鏡で見ると、手にはすごい数の菌が付着している。それを完全に取り除くことはできないし、それに対応できるように身体はできている。菌ぐらい気にするな。体を鍛えろと思ってしまう。
 花粉症も除菌のしすぎで免疫の働きがおかしくなったことが原因だという考え方がある。それもそうかなぁと思っている。

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今日の王将戦について

2014年03月27日 08時57分58秒 | 日々の出来事・雑記

 今日、王将戦、第七局の二日目だ。渡辺さんと羽生さんの相穴熊である。この勝負に勝ったほうが、タイトルと手にすることになる。
 携帯のニコ生でチラチラっと観ている。
 それにしても棋士の人は負けた時、どのようにその悔しさを解消しているのだろうか。私の場合、ネットで将棋を指して負けるとムカムカして何か物を投げたくなる。なかなか感情をコントロールするのは難しい。
 激しい勝負気がなければ強い戦いはできない。しかし、激しい感情をコントロールできなければ、勝負には勝てない。強い感情とそれをコントロールする強い理性。一流の棋士はそれを兼ね備えている。強い人は冷静で謙虚である。本当にすごいなぁと思う。

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大金を持つということ

2014年03月26日 09時02分27秒 | 日々の出来事・雑記

若山陽一さんという人物についてよく知らないが、借金37億円を返済したというブログがあったので、興味深く読んだ。
 なるほど、金を持つとチヤホヤして詐欺師まがいの人が近づいてくることは分かった。また銀行員がヤグザまがいの振る舞いをすることも分かった。
 しかし、実際金を持っても騙されたりしない人もいる。そんな人達は、人を冷静に判断できるのだろう。金をもとうがもちまいが、それを冷徹に行なうには孤独に耐えられる精神力が必要だと思う。人恋しく寂しい人は、騙されやすいのではないかと思っている。

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