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日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

faux amour 偽りの愛

2017年08月14日 | 散歩道
いつぞやの
美しく色づいたマンゴーの後日談



マンゴーの手前の
パイナップルも





そのまた手前の
グァバも



小道を挟んだとこの
ナシも



小道の先のアーチの
ブドウも



小道をさらに進んだ左手の
クリも



サルがカニにぶつけたのは
こんな青柿だったかと思わせる
青いカキも



シュッとしたカキも



小道から館の前へ出るとこの
すべすべお肌のナシも



垣根状に低く這わせたリンゴの木の
リンゴも



垣根に囲われた
ヒメリンゴも



館の前で春に白い花を咲かせる
マメナシの木になった
ほんの1センチほどのナシでさえ
いっちょまえに
ナシらしいソバカス浮かべて
本物なのに



それなのに
それなのに

こんなに美しく色づいたマンゴーが
偽物だなんて!



糸でつるされて
偽りの愛を語っていたなんて!



花の少ない季節にも
庭を楽しんでもらおうという
庭の演出家の粋な(人の悪い?)
計らいだった

いつもの手だし
今まで引っかかったことなかったのに
今回まんまとだまされたのは
まるままの本物のマンゴーを
見慣れてないからだと思う

なになに
とっくに気づいてた?
きれいすぎて嘘くさい?

く〜
チクショ〜



それはそうと今日は
『All for One』の千秋楽だった

大劇場公演が終わっちゃったなあ…

おばさんも青春できる
18きっぷもあることだし
サードAll for Oneしたいのは
山々だったけど
何度も電卓をたたいた結果
断念

く〜
チクショ〜



先のマンゴーの記事のタイトルに使った

Ça, C’est l'amour

『ファンシー・ガイ』のパレードで
彩凪翔がほんの短いフレーズを歌ったのが
すごく印象に残った

YouTubeでトニー・ベネットが歌う
フルバージョンを聴いてみたけど
それよりも
彩凪翔の短いフレーズを
繰り返し聴きたいと思った

サ〜・セ〜ラム〜ル♪
サ〜・セ〜ラム〜ル♪


海底二万哩(映画)

2017年08月13日 | 映画
小説『海底二万里』を映像化した
もう一つの映画を見た

『海底二万哩』1916年 アメリカ



ジュール・ヴェルヌが
『海底二万里』の続編とも言える
『神秘の島』を発表したのが1874年だから
そのおよそ40年後に作られた映画
ということになる

そのまた約40年後の1954年に
ディズニーが再び映画化した



ディズニー映画『海底2万マイル』は
ドタバタとにぎやかな映画だけど
この映画はおそろしく静かで
それもそのはず
モノクロのサイレント映画だ



サイレント映画といえば
チャップリンぐらいしか知らないけど
音楽は流れたようなような気がする



この映画は音楽さえなくて
黒い画面に現れる
白抜き文字の字幕だけが頼りだ

出演者は大げさな身振り手振りで演技し
その動きはなめらかさに欠けて
チャカチャカしているので
喜劇でも見ているような気になる



その反面
目にも静かな海底シーンが
けっこう長く続いて
眠たくなる(寝てしまう)



物語はといえば
『海底二万里』と
その約15年後のエピソードを書いた
『神秘の島』を1つにまとめて
しかも同時進行させている

そんなわけで
登場人物がぐっと増え
話が複雑になった上に
サイレントとくるから
小説を読んでから見ても
何が何だかわかりづらい



私が唯一気に入ったのは
ネモ船長の服装だ
おそらく小説の挿絵を参考にしたのだろう
海で得られる物で作った
という雰囲気が出てる

しかし
肝心のネモ船長自身はというと
細身で長身のシルエット
首から下はばっちりなんだけど…



『神秘の島』で
ネモ船長の正体が明らかにされた時
あれ?と思った
ヴェルヌがきちんと
整合性をとらなかったことの1つ
と言っていいように思ったけど
あのあたりの人と言えば
こうだろうと決めつけるのが間違いかな
そうすると
この映画のネモ船長の設定も
間違いってことになりそうだけど

『海底二万里』と『神秘の島』を
読んだことのある人に出会ったら
そっと議論してみたい

島の日(神秘の島 読了)

2017年08月11日 | 
山の日だった今日
私にとってはむしろ
島の日になった

神秘の島の日



ほんの昨日
下巻に入ったところだったのに
止まらなくなって
最後までほぼ一気に読んだ

島に上陸したのは5人
下巻の表紙をよく見ると…



この6人目の男がネモ船長なのか
それとも…

『神秘の島』(1874年)は
『グラント船長の子供たち』(1868年)と
『海底二万里』(1870年)の
その後を書いた物語でもある

3つの物語は
年代に食い違いがあったりして
完全には整合性がとれておらず
それぞれ独立した物語として
とらえることもあるらしい

でも
『海底二万里』で明かされなかったことが
『神秘の島』で明かされたりして
単品で読んでもおもしろいけど
続けて読むとなおおもしろいところは
シリーズ物の先駆けと言ったところ



ネモ船長が
"ネモ(誰でもない)"と
名乗る前は誰だったのか?



その答えは意外なものだったけど
それがわかる頃には
そんなことは
どうでもよいとさえ思うようになって
"我らがネモ船長"
とでも呼びたい気持ちになる



むしろ
ヴェルヌがタイトルを
『神秘の島』としたゆえんに感動した



驚くべき海底の旅も
島での究極のサバイバル生活も
食事の場面が頻繁にあって
ほっとさせられた
しかもどの料理もすごくおいしそうで
お相伴にあずかりたかった



『海底二万里』は
一般向けの本の体裁をした新訳版で読んだ



『神秘の島』は新訳版がないようなので
従来の童話シリーズの物を読んだ

童話シリーズが子供向けに
やさしい言葉で書かれているかというと
そんなことはなくて
セリフの言い回しなど
かえって堅い感じがするぐらい



でも
新訳版が生物の名前から何から何まで
かなりの数の註釈を
巻末に載せているのに対して
(さすがに途中でいちいち見るのをやめた)
童話シリーズは
最小限の註釈を本文中に付けているから
読み進めやすい

童話シリーズの翻訳者
清水正和は
2002年に亡くなるまで
宝塚市在住だったらしい



『神秘の島』に夢中だった今日
ピンポンが鳴って
これが届いた



望海風斗のプレお披露目公演を
遠く5階から見守る


再就職手当

2017年08月10日 | travail
この前
ハローワークの雇用保険窓口に行った時
再就職手当を受けるためには
いつまでに就職しなければいけないかを
確認してもらった

窓口の人は
そんなにぎりぎりを狙わないほうがいいと言い
再就職手当なんて
結果として支給されるものだからと言った

いやいや
ぎりぎりを狙うわけではなく
そこまでに就職できるように
何とか頑張りたいわけで
再就職手当は就職を早めるための
インセンティブでもあるはずだから
再就職手当支給を目指して頑張るのも
アリのはずですがと思ったけど
そんなことは言わなかった



再就職手当を
きつくなってきた住民税の支払いに
充てたいと思ってることも
もちろん言わなかった

給料から天引きされてる人は
ぴんとこないと思うけど
住民税ってけっこうヘビー

住民税の納付書は
ちょうど夏のボーナスシーズンに
送られてくる

昨年までは
少しでも賞与があればなと思ったし
今年は
少しでも退職金があればなと思った



求人票の賃金欄
上限がどれだけ高くても
上限寄りの金額をもらう自信がないから
下限が自分の希望金額を満たしてない求人は
対象外としてきた

下限重視をやめようと思うけど
応募したい求人がめっきり減った今
タイミングを逃しちゃった感あり



加えて
自信喪失中

年齢だとか
職歴だとか



経験不問
年齢不問
となっていても
経験がなくても若い人は大歓迎
経験がなくて年齢の高い人はちょっと…
というのが会社の本音だから


『神秘の島』を読み進める/生誕103年

2017年08月09日 | 
『海底二万里』では
ノーチラス号に乗り込んで海底を旅し
今読み進めてる『神秘の島』では
神秘の島ことリンカーン島に上陸して
サバイバル生活してる



『海底二万里』は
アロナクス教授による一人称で
書かれているから
アロナクス教授になった気分で読んだ
今回は三人称だから
特に誰にもならずに読んでる



ディズニー映画
『20,000 LEAGUES UNDER THE SEA』の
銛打ち名人ネッド・ランドは
『神秘の島』の水夫ペンクロフの性格を
与えられたようだ
ペンクロフとネッド・ランドは
キャラがかぶるところがあるけど
ペンクロフのほうがずっと陽気で
愛されキャラだ



他の登場人物も
『海底二万里』と『神秘の島』で
重なるところが多い

全能の人ネモ船長は
万能の人で皆から絶対的に信頼されている
技師のサイラス・スミスだし
スミスにはコンセイユによく似た
忠実な召使いナブがいる
アロナクス教授は
新聞記者ジェデオン・スピレットかなとも
思ったけど
博物学に詳しいハーバート少年のほうが
アロナクス教授に近いかもしれない



ネットで読んだあらすじによると
『神秘の島』にも
ネモ船長が登場することになってる
そう思って読むと
そこかしこにネモ船長の影が感じられて
おもしろい



児童書のコーナーに置かれてるこの本
子供が読めるのかなと思ったけど
分厚くても
字が細かくても
文章はそんなに難しくない



ジュール・ヴェルヌの小説を
児童文学とするのはどうかと思うけど

ムーミンシリーズにしろ
優れた児童文学は
大人が読んでもおもしろい



8月9日は
トーベ・ヤンソンの誕生日



生誕103年



8月9日は
長崎原爆の日

夜中に
岐阜から満州へ満蒙開拓民として渡り
終戦後に奇跡的に過半数が生還した
黒川開拓団を取り上げた番組を見た

生還した男性が
戦争に女はつきもの
と言っていたのを恐ろしく思う