『くまのパディントン』を
あらためて読んでみたら
本当におもしろくて
早く早くと
2巻以降の翻訳をせがむ手紙を
松岡享子氏に送った
少年時代の田中琢治氏の気持ちが
よくわかった
手紙をきっかけに始まった
2人の交流
琢治少年は大人になり
自分で原書を読めるようになって
試しに訳して
松岡氏に送った
そうしてさらに3冊の
『パディントン』が出た
第1巻を
松岡氏が翻訳した際には
そこまでドラマチックなエピソードは
なかったようだけど
パディントンは
どのようにして生まれたか…
1956年のクリスマス・イヴ
仕事帰りのボンド氏は
バスに乗りそびれ
セルフリッジ百貨店に入る
そして玩具売り場で
ひとつだけ売れ残った
クマのぬいぐるみに出会う
ひとり寂しく
クリスマスを過ごすのは
かわいそうだと思い
妻への2つ目の
クリスマスプレゼントとして
買って帰る
クマは
当時ボンド夫妻が
パディントン駅近くに
住んでいたことから
パディントンと名付けられ
かわいがられた
そしてまた
ボンド氏には
子供時代に見た
かなしい風景が心に残っていた
第2次世界大戦中
激しい空襲を逃れて
ロンドンから
疎開してくる子供たちがいた
子供たちは皆
名前と住所を書いた札を付けており
たったひとつのスーツケースに
持つ全てを詰め込んでいた
駅でひとりぼっちのクマには
素敵な家族と出会ってほしかった
こうして
ユーモラスで
ユーモラスで
心あたたまる物語が
生まれた
・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。...
マチカドコリウス
台風10号気にしつつ
概ね晴れた日曜日を過ごした
中年の乙女心