ここに来るまで列車の車窓からたくさんの残雪を見ました。増毛着午後３２分。駅から歩いて１０分ほどの民宿は海に面していて、僕の部屋はオーシャンビューです。日本海は荒波で松本清張の「ゼロの焦点」の世界。ぼんやりと曇った空に荒波、カモメとカラス。冷たい風と海の匂いが五感に滲み渡ります。地元の酒蔵で利き酒をし、セブンイレブンで入浴用のタオル等を買い、町をぶらついて、ゴールは居酒屋。美味しい海産物が食べたいです。
深川で乗り換えて、増毛に向かうはずが、不覚にも熟睡してしまい、目が覚めたら、窓の外に「深川」の駅表示が。慌てて荷物を網棚から下ろし、ドアまで走るが無情にもドアは閉まっており、今は旭川まで行ってライラック８号で深川に戻る途中。寝坊のお陰で、深川での乗り換え待ち時間は１時間半以上。ホームで何をしていようかなあ。最近、映画を観に行っても暗くなるやいなや、爆睡してしまう僕。人生に疲れ果てているのかなあ。旅にハプニングはつきものと思い直す事にして、ポジティブシンキング。車窓から見える旭川の周りの山々は雪を冠っている。広大な農耕地が広がっている。眠気も吹っ飛んだ。原因はホテルのバイキングで満腹になった事。深川駅のホームに座っていると、セーターにジャケットが必要な程、冷えてきた。明治時代、北海道を開拓した人々の苦労がしのばれる。だから、僕は北海道が好きなのかもしれない。
今午前９時４１分。深川で降りて留萌本線に乗り換え。網走行のこの特急の指定席はすぐ取れた。網走に列車で行く人はゴールデンウイークでも少ないのだろう。しかしながら、車輌を増結して走っている。今日は東京と変わらないくらいの気温。快晴。昨夜は夢ばかり見て寝た気がしない。ホテルの朝食はバイキングで、例によって貧乏性の僕は腹一杯食べてしまった。これだけは直らない。目的地の増毛は映画のロケでもよく使われる町で、新鮮な海の幸で美味しい酒を飲みたい。某新聞のＡさんも今、北陸を一人旅中。今頃は富山辺りかな。また増毛に着いたら、ブログ書きますね。
