鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

何といったらいいのか?がまかつ鮎

2016-07-17 20:04:14 | 小国川

 行ってきました、今夏3つ目のアユ釣り大会、G杯争奪全日本アユ釣り選手権「小国川」大会。 これで終わりです。何とか3大会に参加しました。 シマノとダイワについてはもうすでに詳しく、私の恥を晒しつづけました。 

       

 これは私にとって「日記」代わりというか、釣行記として記録しておこうという気持ちがそうさせました。結果はどうあれ、とにかくその日にあったことを事実をねじ曲げないで、自分に都合のいい様に改ざんしないでありのままに書いておくことに忠実であろうと思っているわけです。 

  

 恥ではあっても「一時の恥」にすぎません。できれば恥を笑いにまで昇華できれば最高なのですが、それはなかなか難しいことです。 こんな読む人にとってはどうでもいいようなことを延々と書きはじめるとうのが私の欠点でしょうね。それは分かっているのですが、もう一方では伸ばせるだけ伸ばしてやれという気持ちもあります。

               

  (戦いの前の一関大橋の上下流)

 

 それはそうと、きょうのがまかつの大会のために、きのう広瀬川に少しだけ入ってアユの感触を味わい、3度目の挑戦なので、何とか1回戦は勝ち残りたい固く誓ったのです。勝ち残れなかったとしても、最低限アユを2匹以上は掛けたい!となんとも涙ぐましいというか慎ましいというか、切ない、そういう気持ちでした。

 

 小国川の状況は相変わらずの曇り空、空気も涼しいし、パッとしない天気でした。ガスの状況は少なかったです。 水量も少なくなり、私にとってはちょうどいいくらいとなっていました。 

 がまかつの大会は、竿とハリはがまかつ製品を使うということになっていますので、何というか独特の雰囲気が漂います。上から下まで全てがまかつ製品という釣り師は多いです。

 私はというと、竿とハリだけががまかつ製品で、あとは全て異なるメーカーの製品です。それと周りの人は私よりは若そうなのですが、かといってシマノやダイワよりも年上の人が多いのではないかと思いますね。何か面白いですね。

 シマノはブロック分けなし、ダイワは上流と下流の2ブロック、それに対してがまかつは4ブロック制です。上流からA B C Dと、抽選で4つに分かれます。私は「B21」でした。ということは一関大橋よりも上流で、長沢堰堤から下流域ということです。本部前は決勝戦用に1回戦は使用しません。

 参加者は100余名。Bブロックは26人ですか。車で長沢堰堤まで行きます。オトリ鮎は26番の人から自分で2匹選びます。でも入川するのは1番の人からなのです。当然ですよね。私は3回とも番号には恵まれませんでした。籤運が悪かった。

 いいなあと思ったところには先に入られてしまいました。これも運命。 そうそうシマノとダイワのときはうすら寒かったこともあって、シャツの上からゴアテックスのカッパを着用していましたが、がまかつはそこまではいいかなと思って、カッパは着ませんでした。

 入ったのは堰堤から200メートルくらい下流の瀬の開きです。そうそう第一試合は7時からなのですが、実際は7時10分からとなりました。

 ① 

  

 ①と②の中央部を泳がせました。チビ鮎は健気にもよく泳いでくれました。この付近では私だけが立て竿での泳がせ釣りでした。これだけ早くもなく遅くもないスピードで、しかもジグザグに泳いだりしてくれていたのに、この付近には追い気のあるアユはいなかったみたいです。

 悔しいですね、どんなにオトリ鮎が泳いでも周りに鮎が居なければ、追い気のあるアユがいなければ掛かりません。ここで20分くらい粘りましたが、掛かりません。 しかし写真②の右上隅に大きな木が見えるでしょう。そこにはアユが一杯いるのです。

 竿を出しながら否が応でも見えるのです、アユがジャンプするのが。大きそうなアユもいました。最初はその風景を見てアユはいるんだ、ならばここでも掛からないはずはないと思いながら竿を出していたのですが、そのうちあまりにも掛からないもので嫌気が差してきまして、向こうへ行ってみたいという誘惑に駆られました。

 幸い深くはなかったので対岸の大きな木の近くまで行けました。そこからオトリ鮎を新しいアユにして下流側から登らせることにしました。そしたらその気持ちが鮎に伝わったのでしょうか、主人のいうことをよく聞いてくれる忠実な鮎でした。

 20分くらいも周囲を泳がせていれば、そのうち何かの間違いで1匹くらいは掛かってくれるだろうと甘く考えていました。自分勝手な考えですが、かなりのアユがいるようなので、群れ鮎と馴染んで泳いでいる間に、ふとした拍子で掛かるかもしれない、どうしてもそう思うじゃないですか。 私の好きな髙橋祐次の”群れ鮎崩し”じゃあと内心では呟きながら粘ったのですが、全く掛かりません。

 諦めてまた前の所に戻った頃に雨足が強くなりました。それまでもポツポツとは降っていたのですが、まさか強く降るようになるなんてまったく考えもしませんでした。こういう時に限って”カッパ”を着ていないのです。

 帽子も濡れて重くなり、服から雨が侵入して来て冷たく、寒くなってきます。やばい!これはこのまま濡れ続けたら風邪を引いてしまうとマジに心配しました。強く降ったり、また弱くなったりの雨降り。気分は落ち込む一方です。アユは釣れないし、体は寒くなってくるし、踏んだり蹴ったりです。

 それからまた上流の急瀬に挑戦したりするのですが、おもりをつけても浮かんできます。もう2匹のオトリは、私同様へとへとです。さらに上流へ、人の居ないというか竿を出せるような隙間のある場所を探して見つけました。こういうところです。

            ③ 

 ④ 

 ここで最後の粘りです。何とか沈んでくれる1匹のアユをおもり仕掛けで潜らせます。ここは三方向から流れてくる流れが一つになる瀬頭で、そんなに深くもないし、流れの弱いところもあります。そこを祈りながら泳がせていました。

 そしたら、あろうことか?目印が一気に下流へ持って行かれました。ひったくられたという方が正しいですね。いやあ嬉しかったです!!時は8時35分頃。 これで何とか野鮎をゲットできた、勝負はこれからだ、まだ遅くはないと内心喜びながら下流に持って行かれた竿を左岸のタルミに導きます。

 丁度④の写真の左側の葦が生えているところ、その奥に掛かり鮎は逃げていきました。抜こうとするも、途中で葦に引っかかっては困るので、ちょっと右側へ移動させようとあたふたしていたら、していたら、 掛かり鮎はうまいこと逃げ去りました。

 このときの落胆は言葉では言い表せません。体は雨に濡れて寒い、折角掛かったアユはあたふたしている間に逃げられてしまった、最後の一縷の望みは絶たれてしまった。おまけに水中糸とハナカンハリスがごちゃごちゃになってしまい、ほどける気がしませんでした。(ハヤではないですよ、絶対に)

 もはやこれまで!という気持ちになってしまいました。だってもう二匹のオトリはグロッキー一歩手前で、お役に立ちそうもありません。下流の瀬で釣っていた人はまた掛けているのが見えます。なおのこと自分が惨めに思えてきます。外からと内から冷え冷えとしてきます。

 時は平成二八年七月一七日午前八時四五分頃、恥を忍んで一番先に納竿することにしました。こんなことは初めての経験です。10時まで竿は出せますが、もう体力が、気力が持たないと言っています。アングラーとして情けないことこの上もないことですが、背に腹は代えられなかったです。

 釣果2匹、つまりは掛けた鮎はゼロという結果で、しかも1時間以上も残しての終了です。

 考えてみれば、考えるまでもなく、シマノでは掛け1匹、ダイワは1匹掛けたものの根掛かりで1匹失っているので±ゼロ、がまかつは掛けて取り込んだ鮎はなし、というやるたびにひどくなる内容の3つのアユ釣り大会でした。

 よくなるのであれば分かるのですが、出れば出るほど悪くなるなんてもうこれ以上の屈辱はありません。その屈辱に耐え忍んで、おゆっこ温泉に入って温まって、昼寝を少しして帰ってきました。頭もきれいさっぱり洗い、お肌はナトリウムですべすべです。こんなことを書くなんて釣り人失格でしょうか。

                    

             昆虫は可愛いですね。

 せめて決勝戦の様子です。

             

         

 

       

 

 

 きょうの参加賞です。ハリは7本で定価1200円もします。大きなタオルはいいですね。

         

   きょうは釣り人失格の「がまかつ大会」の様子でした。失礼しました。

あしたからは楽しみの釣りに徹します。残り少ない人生を、アユ釣りを楽しみたいと思います。

  

 こういう帽子をかぶってのアユ釣りもいいですね。

 

コメント (1)
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