秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

碁会所に関する調査にご協力を

2011年06月05日 | 囲碁の話題



    みずいろ囲碁ネットワーク


「折角囲碁を覚えて頂けたのに、難しいから、才能が無いからと言ってやめてしまわれる方って多いんです」

 以前こんなお話しを、稲葉禄子さんから聞きました。これは学習や資格取得のためのものではなく、あくまでも趣味や娯楽としての話。趣味や娯楽で挫折してしまうというのは、辞めることを決意したご本人にとっても辛い決断でしょうし、ぜひ楽しんで頂けるようにと教えている側(上手)にとっても辛い話。なぜこんなことが起きてしまうのか、思い当たるものがいくつかありました。さらに今改めて考えてみると、

「店(碁会所)と顧客(特に五級以下)の方とのニーズのミスマッチ」
 があるのではないか。それも原因の一つではないか。そう思います。

 それを解消するためにはどうすればいいのか。その為、こんな物を作る事にしました。

   ≪碁会所・囲碁サロンデータベース≫

 そしてそのデータは、ご協力頂いた各店舗でご活用して頂きたいと考えております。

 では、「ニーズのミスマッチ」とはなにか、下の例をご覧ください。


【例-1】
 囲碁を覚えて間もないAさんが、近くの碁会所に行った。ところがそこは強い人ばかりが集まるところで、級位者のAさんでは9子局のハンデをもらってもぜんぜん勝てない。
⇒私がお世話になっている碁会所のスタッフの方も、
 「囲碁指導した経験のある方って、このお店にはいないんです。ですので、囲碁を打った事が無いお客さんはやむを得ずお断りする事がありました。」
 10年以上前の出来事ですが、申し訳ない事をしてしまいました。そうおっしゃっていました。


【例-2】
 囲碁を覚えたばかりのお子さんが、「子供教室B」に通う事になった。その子の父親とそこの指導者は古い付き合いではあったが、自宅からは遠い。子供が一人で通える距離ではない。
⇒ある、有名な女性プロの体験談です。
 また院生の場合であっても、ある高名なトップアマの指導碁を受けるため、埼玉や神奈川の御自宅から新宿まで通う例もある、と聞いています。


【例-3】
 ある囲碁教室の体験レッスンに参加したが、どうも自分には合わず、別の教室を探すことになった。
⇒「こういった相談を日本棋院にしてみたところ、石毛嘉久夫先生の教室を紹介していただけました」
 石毛先生(故)の教室の会報に、そんな生徒さんの言葉が何度か紹介されていました。

 碁会所や囲碁サロンの情報を紹介するサイトは、私が確認できただけでも2~3件ありました。これらは、良心的な囲碁ファンの方が作られたものだと思います。
 しかし、こういったサイトの存在を碁会所の運営者などがご存じないせいか、作られたまま何年も更新されず、閉店した店の情報もそのまま。そんな惜しむべき現象が起きています。
 また一方で、「初心者歓迎」の看板を掲げていても、「誰が、どんな風に」教えいてるのか、会員登録や高い受講費が必要なのではないのか、そんな不安も碁会所未経験者にはあるのです。

 今回の調査目的は、囲碁未経験者が安心して碁会所や囲碁サロンにデビューして頂けるよう、その為に必要な情報を開示して頂こうというものです。
 もしご協力して頂ける場合、お店に不利益と思われる設問にはご記入を頂かなくとも構いません。
 また、各お店の営業に差し障りのないよう、私も極力配慮を致します。
 もちろん、この調査に関してのお金や物品等の請求は一切致しません。

 何とぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。





   調 査 方 法


1;まず、お電話等でご協力の許諾を頂いたお店にのみ、封筒に以下の物を入れてお送りします。

 ・回答用紙(2枚……これのみ返信

 ・参考資料(2枚……返信不要)
  福島囲碁会館(福島県支部)の情報→もしよろしければ、お店の情報としてご活用ください。

 ・返信用封筒(切手貼付)
 


2;ご回答頂いた情報は、ご協力頂きました各店舗にのみお送りします。

 こんなときにお使いください

  碁会所や囲碁サロン、囲碁教室などに関する御相談を受けられた場合。


  棋力の問題……自分と同じくらいの方がいるところは
       ……自宅から近い所に囲碁教室はないか

  囲碁指導の問題
       ……囲碁教室をされている方は、技術指導においてそれぞれが何かしらの工夫をされています。
         そういった「工夫」を公開し、共有できるようにされてはどうでしょう。

         【1】「ツケノビ定石」は「タケフ」にうて。(佐々木修 『碁席秀策』師範)
            定石書に書かれている打ち方は、紛れの要素が多く、下手の上達の妨げになる。
            タケフの場合、汎用性が高く、使える局面がとにかく多い。
          

         【2】四隅の死活にも「6死8生」が発生する(江澤俊彦 『下北沢囲碁会館』席主)
            覚えにくい(理解しにくい?)死活の形を、数字を使って説明。
            
   

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