「日本の水資源、中国に狙われる」
ここ数年、報道などで聞く事があります。その要因として、経済発展する中国国内では食生活も豊かになり、質が良くなおかつ多品種の肉・野菜が消費者から求められており、それらをを育てるには大量の水が必要である為。もしも水だけの問題ならば、日本の国土の数倍ある中国では、本来問題は発生する筈がありません。
中国で水不足問題の発生原因となったのが、環境汚染問題。
東洋医学の故郷である中国は、良質の農作物が育てられていました。そこへ経済発展の為に他の先進国で培われたノウハウを取り入れられたのですが、それらを使うにあたって起こりうる環境問題、農薬による土や水の汚染、化石燃料によって発生する大気汚染。これらが原因となり、住民の生活は勿論、食料生産の現場にも多大な悪影響を及ぼしているのです。当然中国政府も対策を執ってはいるのですが、あまりにも早すぎる経済成長のため、環境政策がまるで追い付いていないのが実態の様です。
そんな問題を抱えている中国に、水の浄化を得意とする日本企業が進出しています。水浄化の手法も多彩で、通常の浄水機を利用する方法、最新科学の光触媒を利用する方法、カキなど貝類の生態を利用する方法、納豆菌で水を綺麗にする微生物を増やす方法…… 水の浄化だけをとっても、色々な方法があるものだと驚きました。
水問題に限らず、日本企業は外国との取引に力点を置く様になりました。メイドインジャパンの製品が、消費人口が減少する日本国内では売れなくなってきている事。高品質の日本製品が、急成長する新興国で求められている事。最新の精密機械や難病治療の薬開発に必要な資源が、日本には無く外国に多い事。様々な要因が重なりあって、海外進出を迫られているのです。
しかし、実は日本国内では別の問題が発生。それは、
「有能な日本人の若者が集まらない、集められない」
と言われているのです。