秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁普及に関して 5

2015年07月20日 | 囲碁界への提言

「忙しいからって、学校の先生は進路相談にのってくれない」
「毎日毎日教科書の説明を聞いて問題を解くだけで、今の勉強に何の意味があるのかわからない」
  集英社新書『愚問だらけの東大入試』に紹介されていたエピソードの一部。これは有名大学を目指す、成績優秀な予備校生からの相談。たしかそんな内容でした。
  時期は受験戦争と言われた昭和40〜50年代と思われます。急速な経済発展と大学進学者の増加した時期。大学進学に高い目標を見つけた生徒がいる一方、将来のビジョンを何一つ描けず不安を抱えたまま受験勉強に苦闘する生徒もいる。そこに日本の公教育特有の激務が重なって、高校の先生が生徒の相談に乗る事が出来ず、受験専門の指導教諭になってしまうと云う。日本教育の歪みが端的に現れていると言えましょう。

  高校教師の方々は、それぞれか専門教科に高い実力を持たれている事は確かではありますが、それを工夫して教える事を苦手としている人も多い様です。
 教えるご本人には専門教科には高い関心がある。しかし、学ぶ意欲が高くても、それに関心を持てないで困っている生徒に対してどう接するか。教科書や指導要領にあるまま教えては学ぶ意味はなさない。それには教科指導の技術だけでは足りず、社会性のある幅広い見識が必要となります。例えば高層建築の高さを測量する一つに、中学数学で取り上げられている三角比の計算法が使われている。そんな実用的な例え噺ができる必要があります。そんなやり取りの積み重ねが、生徒の学習意欲を引き出し、学ぶ意義や生きる意義を見つけ出すきっかけ作りの一つになるであろう事は、容易に想像が出来る筈。
  しかし、それが思う様にいかないというジレンマが現代日本の教育界にある様です。

  しかし私が見た所、それは囲碁指導の環境にも当てはまるのではないか。日本の囲碁教室などでは躾と実力指導が重視されていますが、本当にそれで良いのか、疑問に思うのです。





囲碁普及に関して 5

2015年07月06日 | 囲碁界への提言

「忙しいからって、学校の先生は進路相談にのってくれない」
「毎日毎日教科書の説明を聞いて問題を解くだけで、今の勉強に何の意味があるのかわからない」
  集英社新書『愚問だらけの東大入試』に紹介されていたエピソードの一部。これは有名大学を目指す、成績優秀な予備校生からの相談。たしかそんな内容でした。
  時期は受験戦争と言われた昭和40〜50年代と思われます。急速な経済発展と大学進学者の増加した時期。大学進学に高い目標を見つけた生徒がいる一方、将来のビジョンを何一つ描けず不安を抱えたまま受験勉強に苦闘する生徒もいる。そこに日本の公教育特有の激務が重なって、高校の先生が生徒の相談に乗る事が出来ず、受験専門の指導教諭になってしまうと云う。日本教育の歪みが端的に現れていると言えましょう。

  高校教師の方々は、それぞれか専門教科に高い実力を持たれている事は確かではありますが、それを工夫して教える事を苦手としている人も多い様です。
  教えるご本人には専門教科には高い関心がある。しかし、学ぶ意欲が高くても、それに関心を持てないで困っている生徒に対してどう接するか。教科書や指導要領にあるまま教えては学ぶ意味はなさない。それには教科指導の技術だけでは足りず、社会性のある幅広い見識が必要となります。例えば高層建築の高さを測量する一つに、中学数学で取り上げられている三角比の計算法が使われている。そんな実用的な例え噺ができる必要があります。そんなやり取りの積み重ねが、生徒の学習意欲を引き出し、学ぶ意義や生きる意義を見つけ出すきっかけ作りの一つになるであろう事は、容易に想像が出来る筈。
  しかし、それが思う様にいかないというジレンマが現代日本の教育界にある様です。

  しかし私が見た所、それは囲碁指導の環境にも当てはまるのではないか。日本の囲碁教室などでは躾と実力指導が重視されていますが、本当にそれで良いのか、疑問に思うのです。