秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

第29期 女流本因坊戦 本戦はじまる!!

2010年04月25日 | 囲碁の話題
 すでに2回戦が始まってしまいました。第29期、女流本因坊戦。

  『女流本因坊戦』

 今期の挑戦者は誰がなるのか。私なりの「下馬評」を予想させていただきます。

 注目は、かつての女流本因坊のタイトルホルダーの復活。
 まず一人は、加藤朋子さん。平成13年の女流鶴聖戦優勝以来、棋戦優勝からは遠ざかってしまっています。しかし、破壊力のあるあの棋風を取り戻されたのでしょうか、知念かおりさんを打ち負かし、二回戦に進出されました。
 もう一人は、小林泉美さん。私が囲碁を覚えたころの女流名人・女流本因坊。出産や育児などのため満足に勉強できなかったものと推測しますが、今期のご活躍はご主人である張栩・四冠(現在)の活躍の影響でありましょう。
 お二人がタイトルを失ってからは5年前後。それほど時間は発っていないはずなのですが、なぜか懐かしさを感じてしまいます。

 そして、謝依旻・女流本因坊への挑戦権を獲得するのは誰か。
 私は、多少のバクチと希望的観測をこめて(笑)、万波奈穂・二段もしくは井澤秋乃・四段と予想します。

①万波奈穂・二段
 先日、ダイヤモンド囲碁サロンで偶然お会いし、本にサインをいただきまして。そのお礼も兼ねて。特に最近は、「打碁の内容が綺麗になってきている」との評判も耳にします。それに何より、
 「『NHK杯囲碁トーナメント』の司会をすると、力が強くなる」
 というジンクス。お姉さんの佳奈さんは2年間の司会を務めた後、女流棋聖のタイトルを獲得された。ちなみに奈穂さんは今年度で3年目に突入。このジンクスが確かなものになってほしいと願いたい。

②井澤秋乃・四段
 今年の年頭、初詣のおみくじで『大吉』をひかれたらしいので。プロ入りして十数年、そろそろタイトルを獲得してもおかしくない時期。普段の研究だけではなく、タイトル戦の聞き手やイベントなどの講義などの影響もあるのか、打碁の内容がますます丁寧になって言うという評判。
 さらには井山裕太名人の誕生や結城聡九段のNHK杯2連覇、加えて新定石の開発などで関西囲碁界の評価が高まっている。自身の事ばかりではなく、仲間たちの戦意高揚がありとあらゆる事に良く働いているみたい。

 囲碁ファンの中には、女流棋戦はあまり注目されていません。人によっては、過小評価されている方もいらっしゃいます。しかし、囲碁の普及のためには女性棋士の活躍がどうしても欠かせないのです。それがひいては、国際棋戦における日本勢の復活にもつながるはず。
 私はひたすら、それを片田舎で願うばかりです。