秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

碁会所 ・ メディア戦略の傾向

2011年02月26日 | 囲碁界への提言
   あの人は、いま。  


 という番組、時々やっています。その番組タイトルになぞらえて、今回の記事も書いてみようと思います。


   さとう宗幸(歌手・俳優)

 宮城県出身。ラジオにリスナーが投稿した歌詞で作った『青葉城恋歌』がヒット。日本作詞大賞など受賞。また俳優として、『2年B組 仙八先生』にも出演。  
 現在は、宮城県の情報番組、『Оh! バンデス』(ミヤギテレビ)に出演中。

   井上あずみ(歌手)

 石川県出身。『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などの主題歌を歌う。
 現在、福島県のラジオ番組『子育て応援団 ままどおる倶楽部』(ラジオ福島)に出演。

 かつてブームの中心にいた人。全国的規模でみれば、時流から外れてしまえば忘れられてしまいますが、実力や評価が高い人などは、各地からの依頼を受けて、その土地その土地に根ざして活躍されています。そのような方、沢山いらっしゃるようです。



   碁会所の広告はこのように

 これは旧来の方法としては、囲碁専門誌。比較的最近の傾向としては、囲碁・将棋専門チャンネル。碁会所は、主としてこの二つに広告を出す傾向があるようです。私の行きつけの店ですと、次のようになります。

    碁席秀策    ⇒『圍碁』(月刊誌・誠文堂新光社)
 ダイヤモンド囲碁サロン⇒囲碁将棋専門チャンネル

 雑誌かテレビか、ネットか新聞か、どこに広告を出すかはその店その店の判断によりますが、それぞれのメディア媒体がどんな人にメッセージを送れるのか、それぞれの得意不得意を意識する必要があると思われます。


 もしこれから碁会所を開業されようという方に提案します。
 ラジオのコミュニティーFMや、各地のケーブルテレビなどはいかがでしょうか。
 この二つは地元密着の番組を制作しているところが多い。また、全国規模のメディアに比べリスナーや視聴者は少なくも、熱心な愛好者が多い。この二つは、強いメッセージを与えやすいと思われます。その土地その土地で普及指導をしたいという方には、こちらの方がいいかもしれません。
 そして何より、広告費が安い。
 地域密着型というメディア戦略、これは強力なメッセージを送る事が出来るかも知れません。

 よろしければ、一度ご検討されてはいかがでしょうか。 

囲碁ライターさんにお願い ? ~ ある日の雑談から

2011年02月21日 | 囲碁界への提言
 平成22(2010)年の9月でしたか、DISにて立教大学囲碁部の浜崎さんに初めてお会いしました。『碁席秀策』の席亭のお孫さんの先輩。何の話のつながりでしたか、アイドルグループ≪AKB48≫の話題になり、どうやら浜崎さんもお好きな様子。女の子たちが制服を着て歌って踊るグループ、高校生時代の文化祭を思い出すからなのでしょうか。
 私は数年前から知っていました。ただしまだ全国的にヒットはしておらず、むしろプロデューサーである秋元康さんに関する番組で見た事がある、という程度の記憶です。番組などで楽屋裏の様子が放送されたところを見た記憶がありますが、仕事を離れたらみんな仲よさそうですね。
 そういえばここ数年のJ‐POP、1970~80年代に活躍した作詞家の名前を見るようになりました。過去と最新作の作品名を簡単にご紹介いたいます。


 山上路夫 ;旧『瀬戸の花嫁』……歌;小柳ルミ子
        新『いくたびの櫻』……歌;ふくい舞

 なかにし礼;旧『天使の誘惑』……歌、黛ジュン
        新『ANBITIONS JAPAM』……歌、TOKIO


 松本 隆; 旧『木綿のハンカチーフ』……歌、太田裕美
        新『ガラスの少年』……歌、KinKi Kids
         ※ちょっと古い?

 千家和也; 旧『わたしの彼は左きき』……歌、麻丘めぐみ
        新『北岬』……歌、細川たかし


 この四名の実績、そうそうたるもの。詳細はネットなどで調べて頂けるとわかるかと思いますが、日本人であれば誰でもが知っているような、数々の名作を世に出してきた方々なのです。
 しかし、1990年頃より約10年間、≪一時代を築き上げるような≫作詞家が、なぜか活躍しなかったのです。その時代の日本人が好む歌に「詞・ことば」が必要とされなかったのでしょうか。この事を、亡くなられた阿久悠さんも憂いてらっしゃいました。


    ☆囲碁本に、情熱が感じられない☆


 以前このブログでご紹介しました、『この世から置き碁をなくそう』、ご存知でしょうか。『圍碁』という雑誌の編集者(編集長、でありましたか)であった勝本徹洲さんが担当された連載をまとめた本です。囲碁を始めたばかりの人にとって、囲碁は勝つのが難しい。そこで、どうすれば初学者でも勝ちやすくなるかを独自に研究、それを誌面や本で発表されたというのがいきさつです。
 この本は昭和30~40年代出版されたもののリメイク版です。それにしても、この時期に出版された囲碁本、とにかく解説や文章が長い。そして、どこを読んでも面白い。
 「いい本を作りたい」「読者に、強くなってほしい」
 そんなライターの情熱が強く感じられるのです。一方現在の囲碁本は、効率的な学習を目的としているようで、解説は必要最小限にまとめられています。
 囲碁の教材として、本に関する価値は高まったと思われます。しかし、学習専用、技術重視傾向、この二つが強まったために、本を読む楽しみが、かつてのものに比べて少なくなった感があります。愛読書(バイブル)になりそうな本が少ないのです。これで囲碁の楽しみ・面白みが伝わるかと言えば、疑問。
 出版不況や読書離れが進む時代にあって、文章の長い囲碁本が売れるかと言えば、難しい話でしょう。それでも、よき名文家が現れ、囲碁の面白さを伝えてくれる本を書いてくれる、そんな事を願っています。
 



はじめませんか? ママともサークル

2011年02月17日 | 囲碁界への提言

 『ヒカルの碁』以来、各地で子供教室などが数多く開かれるようになりました。
 また東京都の麹町≪ダイヤモンド囲碁サロン≫では、女性を対象にしたイベント、

   『DIS レディース碁』

 が開かれているそうです。 
 碁会所の稼ぎ時と言えば、週末、あるいは平日の午後5時以降というのが相場だそうで、平日の昼はお客さんが少ない所が多いそうですね。そこで、私からの提案として、

   『☆ママとも☆ 囲碁サークル』  

 を開催されてはいかがでしょうか。下記の案もご参考に。

 ①時間……夕方4時ころまで
    サークルの後、お惣菜の買い出しに行ける時間。
    仕事帰りのご主人と待ち合わせできる時間。

 ②お子さんの同伴ができる
    少し離れた場所に住んでいる人との交流。
    違う世代の人との交流。
    育児・子育てなどの相談ができる場所の提供。
  ※これは以前、木下かおりさんのブログに書き込んだコメントの延長です。
   小さなお子さんのいらっしゃる女性が出かける時には、誰かに子供の面倒を
   見て貰わなければいけない場合が多く、時には外出もままならないようです。
   『~ナチュラルメッセージ~from KAORI』2008/07/22より


 ③ランチボックス(お弁当)持参
    お弁当を見せ合い、作れるメニューを増やす。料理の勉強。

 ④子供と大学生アルバイトの交流
    遊びや宿題の手伝い。
    このサークルをきっかけに、子供への囲碁普及を目指す。

 
 女性に対する囲碁普及はもちろん、新鮮な環境を提供する事は育児や子育てによい影響を与えられるかも知れません。
 それに将来を見据えれば、≪母から子へ≫、囲碁を伝えて頂ける可能性があると思うのです。


 興味を持って頂けましたら、一度ご検討頂ければと思います。



      追  伸

 プロ棋士・仲邑信也さん、ご夫人・幸さんが主宰さている子供囲碁塾のブログアドレス、ブックマークに登録しました。
 お二人が子どもに対し、どのように囲碁を指導しているかが紹介されています。
 ぜひご覧ください。


  




貴乃花親方の活動……世界と相撲とサッカーと

2011年02月11日 | 囲碁界への提言
 最近、相撲に関する諸問題が報道されています。国技として存続させるべきか否か、厳しい話題ばかりです。今回ここでは、それらとは全く別の事を取り上げます。
 

 全国ではどのように報道されているのでしょうか。福島県のニュース番組などでは時々取り上げられています。
 サッカーの日本代表選手の強化プログラムに、
 ≪平成の大横綱・貴乃花親方≫
 が関わっていらっしゃる、そんな事はご存知でしょうか。

「ブラジルサッカーでは、足腰の強さが要求される。相手に協力にタックルされても倒れない、そんな子供がジュニアチームで採用される」
「日本の選手が世界で勝てないのは、リフティングなどの技術にこだわり過ぎているからなのではないか」

 そんな話を、『碁席秀策』の師範である佐々木修先生から伺いました。私はあまり詳しくはありませんですので、とりあえず記憶にとどめていたのですが、後日スポーツニュースを見ていたら、貴乃花親方が次のような意見をおっしゃっていたのです。

「下半身を鍛えたら、サッカーの日本代表は強くなれるはずです」

 その貴乃花親方が始めたのが、「サッカー選手の養成プログラムに『四股』を取り入れては」と提案されたらしいのです。その意見にサッカー協会も賛同されたらしく、福島県にあるJFAアカデミー(世界水準のサッカー選手を育てる機関)のカリキュラムに取り入れたそうです。これは数年前に始まったばかりで、その成果が出るのはしばらく先でしょう。

 今回の相撲界の騒動があり、「四股踏み」はどうするか、という問題が出たそうです。しかし、相撲界とJFAアカデミーの意見は双方ともに「やりましょう」ということで一致し、アカデミーの生徒は東京の相撲へ出向き、貴乃花親方はじめ各部屋の親方・指導者の下でトレーニングをしたそうです(まだ、だったかなぁ)。




   「ヨセが弱いから」 それだけの問題か?  

 以前、京都の藤田塾で囲碁講師をしている高津昌昭君(元・学生王座)に会ったとき、

「囲碁の日本代表選手は終盤戦に弱いので、普段の研究会ではヨセの勉強に力を入れるようになってきました」

 そんな話を聞きました。得意苦手の傾向に注目し、苦手課題の克服に力を入れる事は大切な事です。ただ私が考えるところ、「ヨセが弱い」だけの問題でしょうか。中国や韓国の囲碁棋士は、たとえばイ・チャンホ九段の影響があり、やはりヨセの研究に力を入れているそうです。しかしそれ以前に、
 ≪IQが高く、数学や理科・化学に強い≫
 そんな囲碁棋士が多いとも聞きます。今の日本の小・中学生は理数系の勉強が苦手、という現実とは正反対の現象のようです。

 それならどうでしょうか。今後の院生研修に、『そろばん』や『100ます計算』などを取り入れてみては。囲碁一辺倒の修行も大事でしょうが、なるべく早い時期から数学や理科・化学に強くなるトレーニングをすれば、囲碁が強いだけではなく、(囲碁を仕事にしなくとも) 各界で活躍できる人材育成に貢献できると思うのです。