秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁観戦記の鑑賞術≪9≫〜棋譜分類について〜

2015年12月21日 | 囲碁の話題
 韓国や中国の囲碁界が急発展した事は、日本にとってこの上無い刺激となりました。しかしこれが予期せぬ現象をも産み出します。
 囲碁界の発展。プロの人数やタイトル戦が増え、さらには若手が続々と急成長。競合が多ければ、注目すべき実戦譜も増えます。あるプロ(タイトル経験者)の話によれば、
 多い日では1日辺り20枚以上の棋譜が送られてくるので、全部に目を通すなんてまず無理」
 そのプロの場合、棋譜を詳しく調べるとしたら1日3局が限界。トッププロでもそうらしいですから、アマチュアが無理に根を詰める必要はありません。
 インターネットやファックスの無かった昔は、棋譜を1枚手に入れるのにも手間がかかり、特に修行中の若手や地方在住者は棋譜に餓えていました。しかし今や情報過多の時代……

 教材として使うプロの碁をどの様に集めるか。私の場合、新聞連載の観戦記をスクラップています。自宅で購読している新聞で連載しているものです。それをコピーし別のファイルにまとたりしますが、その際には次の様に分類します。

A≫プロ別……囲碁の技術に詳しく無くても、観戦記にあるエピソードを読みながら楽しむ事が出来る。

B≫布石別……2000年代以降は、中国流やミニ中国流、小ゲイマジマリ等、アマチュアも使う布石が多い。序盤の打ち方がほぼ同じなので、棋譜並べをする際も数字が探しやすく初級者はお奨め。

C≫定石別……プロの碁ならば新手が多い様に思えるが、見慣れた定石も多い。またプロの場合、棋譜研究をしていると言えば、多くは接近戦に注目している。

 この3つの分類を使えば、打碁の勉強も結構やり易くなります。また新聞連載の観戦記は高段の棋士によるが解説が殆どで、濃厚かつわかりやすいものが多い。それに女流棋士関連の場合、普及活動や子育てに関する話題も紹介される事があります。囲碁を始めたばかりの人でも、視点を変えたりしながら読んでみると、結構楽しめます。≪続≫

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