秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

『碁的』5合  完成!!

2012年09月22日 | 碁的・囲碁ガール
  
.2012年09月15日、碁的の最新号(5号)が発行になったそうです。私の手元にはまだ届いていないので中身は確認できませんが、前回作から約一年半、コンセプトはそのままに、しかし内容はバージョンアップしているようです。
.とにかく、編集スタッフの皆様、お疲れさまでした。
.碁的5号、私が注目しているのは、女優の水野真紀さんへのインタビュー。
「囲碁は教育にいい」
.として、育児に取り入れていらっしゃるらしい。何より、水野さんご自身が、新しい囲碁ファンのお一人。単なる人気女優ではなく、歴史の教養番組に出演すれば的確なコメントをされる頭脳、お菓子作りを学ぶ為に海外留学された行動力、そんな賢女が注目して下さったという事は、囲碁界にとっては大いなるメリット。

    囲碁ファンだけのモノ?

.一昨年の暮れ、あるブログで碁的3号を取り上げられた事がきっかけで、囲碁のフリーペーパーの存在が囲碁ファン以外に知られる様になり、また囲碁ガールといわれる女性囲碁ファンの増加にも繋がりました。
.しかし、それは東京近郊だけで、他の地方には波及していない。原因は単純で、碁的を未だに囲碁ファンだけの楽しみとしており、それ以外の人たちへの告知や配布を行っていないが為。私自身、いくつかの地方のテレビ局に問い合わせてみましたが、碁的や囲碁ガールに関する情報は、全く知られていない様でした。
.昔より囲碁関係者はピーアールが苦手で、囲碁以外の事にあまり関心が無い。そんな指摘を稲葉さんがされていましたが、それは未だに変わらない様です。
.普通の囲碁雑誌であれば関心を持ってもらう事すら難しい。しかし、碁的であれば、女性誌の様な特徴からか、結構楽しんで読んで貰える。これは、囲碁を全く知らない方数名に碁的を配った、私自信の経験からです。
.ご存じの方は少ないかと思います。BSのある専門チャンネルでの事。
「(うちの会社の)○○は、囲碁が得意なんですよ。
.俺も、囲碁の世界を教えてもらおうかな」
.そんな発言を、番組プロデューサーが生放送でされていました。勿論、囲碁とは全く関係ない会社。たとえ社交辞令の一言であっても、そこから発信があったという事は重要。
「囲碁に興味がある、やってみたい」
.という話は滅多に聞きませんが、囲碁をやってみたいという潜在的なニーズは確実にある。碁的を通じた楽しみを、既存の囲碁ファンだけで楽しむのではなく、これからは、囲碁を知らない人達にどんどん発信していくべきではないか。私はそう考えます。

電力問題の未来4

2012年09月17日 | 囲碁と、日本の未来。

4;廃炉以降の悪夢

.全国各地で反原発のデモや活動や盛んになる一方で、原発があったが為にたすけられた人もいます。原発内部で働いていた人。原発立地地域の住民。原子力関連の研究者。もしも彼らの生活を無視して脱原発を進めればどうなるでしょうか。
.市民運動が歴史を動かした出来事にはフランス革命があります。長年に及ぶフランスとオーストリアの対立や、支配階層にあった貴族達の華美な浪費が財政破綻を招き、関わりの無い一般市民に対し重税というツケが回された。それに怒り狂った市民がルイ16世と王妃マリー・アントワネットを処刑台に追い込みました。しかしその後混乱が続いてしまったのは、革命に参加した市民は感情に走り、それを支えた貴族は利権と保身を考え、王朝崩壊以降の国家運営の準備が満足でなく、満足な執政を行える状態ではなかった――

.脱原発に風が向いている今の日本、原発を肯定する財界人、政治家、学者をバッシングする風潮は、フランス革命の時代によく似ていると私には見えます。
.そんな状態で、仮に反原発のデモが急拡大し、国も電力会社も脱原発に舵を切る決断をしたとしましょう。日本から原発が無くなれば、原発によって暮らしてきた人達は路頭に迷ってしまうでしょう。
有能な研究者や技術者は、海外の大学や研究機関や現場に採用されるかも知れません。彼らがこれまで通りの平和研究が出来ればいいのですが、中には気がつかず、原子力爆弾の開発に関わってしまう人もいるかもしれない。それは、広島と長崎に原爆投下された唯一の被爆国として、非核三原則を守ってきた日本の原子力専門家としては最悪の悪夢でありましょう。
.また一般市民の場合には、原発が無くなれば、それに関する下請けの仕事も失われ、衣食住に関わる住民相手の商売にも影響が出る。
.さらには、原発立地地域の多くは交通の便も悪く、農業にも観光にも条件の厳しい環境であった為、原発による雇用や補助金が頼り。それが全く無くなれば、住み慣れた我が家を捨てざるを得ない人達も多くいるはず。大飯原発再稼働の議論に関しても、再稼働せざるを得ないと生活できない、そう訴え脱原発を諦める地元住民の気持ちもよくわかるのです。反原発の運動をする人達には、そんな住民達の声無き声にも耳を傾けて欲しいのです。

みんなで減災

2012年09月13日 | 囲碁と、日本の未来。


 BS910チャンネル、ソライブ24という番組の話題。

 ~明るく楽しく真剣に~【様々なテーマで減災を語ろう】

 という内容で放送がありました。
 9月6日以降、放送されたものすべてが  ユーチューブ  で視聴できると思いますので、よろしければごらんください。
 ※ユーチューブサイトにアクセスした後、サイト内の専用エンジンでチャンネル名と日付 (緑の太文字) にコピーペーストして検索してください。

   減災特集スケジュール


weathernews 2012-09-01
 放送時間 14:00~16:00
  『みんなでGENSAI』~お菓子を非常食に~
   ゲスト;吉見尚子さん(株式会社ロッテ)


weathernews 2012-09-02
 放送時間 13:00~14:00 
  『女性のための減災』
   ゲスト;板橋恵子さん(FM仙台DJ) 
 
 放送時間 16:00~17:00 
  『川の減災』
   ゲスト;里深好文さん(立命館大学)

weathernews 2012-09-03
 放送時間 10:00~11:00
  『雷から身を守る』
   ゲスト;宇野沢達也さん(ウェザーニューズ社減災担当)

 放送時間 13:00~14:00
  『災害食をどう備えればいいのか』
   ゲスト;奥田和子さん(甲南女子大学)

weathernews 2012-09-04
 放送時間 13:00~14:00
  『液状化から生活を守る』ゲスト;濱田政則さん(早稲田大学)

 放送時間 18:30~19:30
  『防災から減災へ』ゲスト;川崎隆克さん(日本防災士会)

weathernews 2012-09-05
 放送時間 10:00~12:00
  『ソライブ減災訓練』

 放送時間 23:00~25:00
  『減災特集 総集編』
   ゲスト;宇野沢達也さん(ウェザーニューズ社減災担当)



※おまけ

weathernews(SOLiVE ナイト)2012-09-09 23:33:57〜 

 「俺も囲碁の世界に~」との、村田プロデューサーのコメントがありました。  

  


 (SOLiVE モーニング) 2012-05-14 06:27:32〜
  (SOLiVE サンシャイン) 2012-05-14 09:27:40〜
 
  

    SOLiVE モーニング の『洗濯一番干し』のコーナーと SOLiVE シャンシャインの『ものほし日和 全国洗濯指数』のコーナーにて、
   「強い雨が降っちゃうかも。 囲碁やるのがオススメ」
   と紹介されました。



   

電力問題の未来3

2012年09月03日 | 囲碁と、日本の未来。

3;商人の心意気

.震災前には余るほどの電気を作って大々的なキャンペーンまでしていながら、震災後は足りないからと節電や電気料金値上げの要請をしている。これを商人根性と批判する人もいるでしょうが、まともな商人であればこんな事はしない。誰だったかは忘れてしまいましたが、
「品切れで売る物が無いなんて商売人にとっては生き恥」
と語った人がいます。余った時にはどんどん売り付けておきながら、足りなくなれば我慢と値上げを要求する。これは、大塩平八郎の乱や、大正時代の米騒動と全く同じ構図。
一方で日本には松下幸之助という偉大な経営者がおり、彼が唱えた《ダム理論》という商人の心得があります。現在の電力会社の経営者もまた有能であるならば、この二つも当然学んでいるはずなのですが……


.供給体制の問題、安全規制の問題、福島県の原発事故の要因は専門家等が指摘しています。その中で私が注目しているのは、過剰なまでの原発依存体制。原発は安定的で安全に電力を供給できると過信するあまり、いわゆる原発村に関わりの無い学者や技術者が発表した新しい発電技術に関心をまるで持っていない事。あるいは知ってはいても排除してきたのでしょうか。
.TBS系列『夢の扉』で取り上げられたある技術者。彼の自宅には、彼の研究に注目しているスズキ自動車の鈴木修会長が通っている。これは、鈴木会長がその技術の可能性を正当に評価しているからで、大手かどうかの企業規模は関係無い。もしも大手電力会社の経営者が新しい発電技術にもっと注目しそれを取り入れていたのなら、もしも15年早く脱原発への方向性を示していたのなら、あれほどの事故には至らなかったはず――
本物の経営者とは、自分が経営する会社の利益を考え、従業員の生活を守る事は当然の役目。その一方で、自分達の会社の営利活動が他の企業や社会にどんな影響をもたらすかを配慮しなければなりません。
.同業他社はライバルであり、新規参入は望みたくもない。こんな大手企業の意思が市場の独占・寡占といった問題の引き金となります。しかし、同業他社と競争する事で新しい知恵が生まれ、市場が拡大し、結果として会社の利益が増える事もあるのです。

.偏らない事は大事、これは電力問題以外でも同じ。例えば、世界各国で人気が上がっている刺身や寿司。魚介類は獣肉よりも低カロリーであるからというのが理由で、日本の様に生のまま食べる人が増えているようです。とはいえ、急増する消費に合わせて無計画な漁を続ければ、海洋資源が枯渇するのは目に見えています。ウナギは天然物がうまいからと言って世界中でそればかりを食べていてはいけない。今は養殖物も旨いですし、比較的大量に獲れる他の種類の魚もあります。あるいは味はいいのに、消費者が知らないと言う事で売れず、市場に流通しない魚もあります。海洋資源の保護の為には、特定の種類に片寄らないよう配慮する必要があるのです。