.2012年09月15日、碁的の最新号(5号)が発行になったそうです。私の手元にはまだ届いていないので中身は確認できませんが、前回作から約一年半、コンセプトはそのままに、しかし内容はバージョンアップしているようです。
.とにかく、編集スタッフの皆様、お疲れさまでした。
.碁的5号、私が注目しているのは、女優の水野真紀さんへのインタビュー。
「囲碁は教育にいい」
.として、育児に取り入れていらっしゃるらしい。何より、水野さんご自身が、新しい囲碁ファンのお一人。単なる人気女優ではなく、歴史の教養番組に出演すれば的確なコメントをされる頭脳、お菓子作りを学ぶ為に海外留学された行動力、そんな賢女が注目して下さったという事は、囲碁界にとっては大いなるメリット。
囲碁ファンだけのモノ?
.一昨年の暮れ、あるブログで碁的3号を取り上げられた事がきっかけで、囲碁のフリーペーパーの存在が囲碁ファン以外に知られる様になり、また囲碁ガールといわれる女性囲碁ファンの増加にも繋がりました。
.しかし、それは東京近郊だけで、他の地方には波及していない。原因は単純で、碁的を未だに囲碁ファンだけの楽しみとしており、それ以外の人たちへの告知や配布を行っていないが為。私自身、いくつかの地方のテレビ局に問い合わせてみましたが、碁的や囲碁ガールに関する情報は、全く知られていない様でした。
.昔より囲碁関係者はピーアールが苦手で、囲碁以外の事にあまり関心が無い。そんな指摘を稲葉さんがされていましたが、それは未だに変わらない様です。
.普通の囲碁雑誌であれば関心を持ってもらう事すら難しい。しかし、碁的であれば、女性誌の様な特徴からか、結構楽しんで読んで貰える。これは、囲碁を全く知らない方数名に碁的を配った、私自信の経験からです。
.ご存じの方は少ないかと思います。BSのある専門チャンネルでの事。
「(うちの会社の)○○は、囲碁が得意なんですよ。
.俺も、囲碁の世界を教えてもらおうかな」
.そんな発言を、番組プロデューサーが生放送でされていました。勿論、囲碁とは全く関係ない会社。たとえ社交辞令の一言であっても、そこから発信があったという事は重要。
「囲碁に興味がある、やってみたい」
.という話は滅多に聞きませんが、囲碁をやってみたいという潜在的なニーズは確実にある。碁的を通じた楽しみを、既存の囲碁ファンだけで楽しむのではなく、これからは、囲碁を知らない人達にどんどん発信していくべきではないか。私はそう考えます。