秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

日本囲碁~ふたたび世界の頂 (いただき) に

2010年06月25日 | 囲碁の話題
 FIFAワールドカップ、日本代表はパラグアイ代表に2-3で勝ち、グループEを突破。トーナメント戦へ進出した。(2010/06/25)
 日韓共同開催の時は、ホームであった事の優位性等で多少の幸運もあったろう。しかし今回は、遠国南アフリカでの試合、時差、環境の違い、報道されているような地元の伝統楽器「ブブゼラ」による演奏等による、大変な状況でのプレイであった。その中での勝利であるのだから、素晴らしい結果であると私は思う。

 さて、今回のワールドカップ。報道などを見て気になったことが一つある。
 「日本人の体力が落ちている (激減している!?) 」という事だ。
 日本からアフリカへ、大勢の日本人がアフリカへ行った。今回こそはと、本戦トーナメント進出を願っての応援ツアーである。熱気溢れる日本人応援団、試合中はもちろん、前後30分も熱心に盛り上がっているだろう。しかしそれを超えるのは現地、アフリカの応援者たち。試合開始2時間前から試合終了後なおしばらく、疲れを知らずに踊り通すという。便利に慣れた日本人と、文明の利器を受け入れすぎずに暮らすアフリカ人の違いであろう。日本サッカーを強くしたいなら、日本人の体力、健康を増進させることも大切なのではないか。

 江戸の昔、本因坊跡目秀策。秀策師は因島のご出身。ご家族や故郷を大切にされていた方で、実家へ度々手紙を出していたという。また江戸から因島へ帰省される事もあったろうが、船や駕籠(かご)以外、交通手段は歩きである。鉄道や飛行機など、当然ながらあるはずがない。どれ程かはわからないが、少なくとも平成に生きる我々よりは沢山歩かれているだろうし、体力だって比べ物にならないほどあったのではないだろうか。
 そういえば、2010年2月に亡くなられた中山典之先生も、大学入学を目指した10代の頃、父から借りた自転車一つ、長野から東京へと移動したと語られていた。

 体力にちなむ武勇伝では、女性棋士の竹田いつ子先生は大変なものだったという。
 中山典之先生の本に、ウワサ話として書かれたものだが、竹田先生が一人夜道を歩いていたある日、「オンナの子」をからかおうとして絡んできた男連中を軽々とあしらった、と言うのである。
 あくまでもウワサ話だそうだが、事実としては竹田先生、武術の多くを心得ていたという。 

 囲碁の技術はそれなりには進化しているのだろうが、肝心の人間の体が弱くなっているのでは、本末転倒である。すでに囲碁でも某国際大会では、ドーピング検査も行われると聞いた。また、スポンサーの経営事情や参加者数の増加などで、持ち時間や制限時間の短縮が進む可能性もある。
 
 先に書いた通り、サッカーはもちろん、日本囲碁界を強くし、国際大会で勝てるようにするには、やはり体力増進も必要なのだろうか。