以前、お散歩猫に遭遇したことがある。
朝、通勤時にワンブロック先の角から、黒い子猫とおじさんが出て来た。
リードなしで、おじさんに着かず離れず歩いていてとっても羨ましかった。
二度目に遭遇した時、子猫がこちらを見た。
目が合ったと思ったら、一目散にこちらに駆け寄って来た。
犬が駆け寄って来る事はよくあるが、猫が一目散に駆け寄って来るなんて初めてだったしもの凄く嬉しかった。しかもすこぶる懐っこく、可愛い!
が、飼い主の気持ちを考えるとあからさまに喜ぶ訳にもいかず、ちょっとだけ撫でてから「かわいいですねぇ、お散歩猫羨ましいです。」と言って返した。
ホントはもっと遊びたかった…。
三度目に遭遇した時も、一目散にすっ飛んできた。しかも再び追っかけて来た。
もう、心ン中デレデレだけど「だめだよぉ。帰ろうねぇ。」と後ろ髪わしづかみされながら、おじさんに返した。
おじさんは、いつも無言だった。
これだけ人が好きって事は、大事にされてるって事だけど、私がおじさんだったらお散歩猫は間違いなく自慢だし、自分にちゃんと付いて来るんだぞってのが嬉しいんだと思うんだ。
それが、ある日見かけたおばちゃんに毎回すっ飛んで行くってのは、あまり嬉しくはないだろうなぁ。
その後、一度も遭遇することはなかったです。
時間を変えたか、お散歩辞めたか…。
とにかく私は、猫が駆け寄って来るという夢のような体験が出来て嬉しかった!
二代目猫にリードを着けてお散歩チャレンジしてみたが、家の中で固まったまま一歩も動かなかった。
その後、外に出るのさえ嫌がりお散歩は諦めました…。