少年の日々

はじめて考えるときのように

room to read

2010年12月07日 | Weblog


GR DIGITAL III

「マイクロソフトでは出会えなかった転職」を読了。

世界的に有名なNPO「room to read]の開設者ジョン・ウッドの話。


僕が本書で確認したのは、

人は、こうも本を欲しているのだという事実だ。

ネパールの図書館で、本は貴重だからと言って
本棚に施錠してあったという事実も、

世界には文字が読めない子供たちが7億人もいることも、

教育を受けたいと真剣に願っている子供たちも、

教育には本が必要なのだ。


僕は本を流通することを生業としている。

本を届けること。

それも、効率的に、いかに仕上がるかを考えて。


果たして、本は、本とは、そんなモノなのだろうか?


一冊の本を手に取り、勉強ができる喜びを
かみしめるという行為は、

今の日本には少なくともない。


全国津々浦々、本は流通されている。


ただし、本の流通構造を築くためには
莫大な時間と投資が必要だったのも事実で、

日本は早くからそれを成し得ている。


本の大切さを知っている国だからこそ、

本の流通は栄えたのだろう。


そこに光がある。


本の大切さを知っている国だから、

今の出版流通構造に我慢がならない

人もいるはずだ。


書籍は、もっと数を減らしていい。

そして、本の二次流通はもっと

栄えればいい。


本が人と人をつなぎ、

知識を普及する。

そんな世界を、僕は築いていきたいのだ。