GR DIGITAL III
「マイクロソフトでは出会えなかった転職」を読了。
世界的に有名なNPO「room to read]の開設者ジョン・ウッドの話。
僕が本書で確認したのは、
人は、こうも本を欲しているのだという事実だ。
ネパールの図書館で、本は貴重だからと言って
本棚に施錠してあったという事実も、
世界には文字が読めない子供たちが7億人もいることも、
教育を受けたいと真剣に願っている子供たちも、
教育には本が必要なのだ。
僕は本を流通することを生業としている。
本を届けること。
それも、効率的に、いかに仕上がるかを考えて。
果たして、本は、本とは、そんなモノなのだろうか?
一冊の本を手に取り、勉強ができる喜びを
かみしめるという行為は、
今の日本には少なくともない。
全国津々浦々、本は流通されている。
ただし、本の流通構造を築くためには
莫大な時間と投資が必要だったのも事実で、
日本は早くからそれを成し得ている。
本の大切さを知っている国だからこそ、
本の流通は栄えたのだろう。
そこに光がある。
本の大切さを知っている国だから、
今の出版流通構造に我慢がならない
人もいるはずだ。
書籍は、もっと数を減らしていい。
そして、本の二次流通はもっと
栄えればいい。
本が人と人をつなぎ、
知識を普及する。
そんな世界を、僕は築いていきたいのだ。