少年の日々

はじめて考えるときのように

悪の教典

2011年01月20日 | 読書




貴志 祐介「悪の教典」読了です。

一度読み始めたら、読み終わるまで止まらない。

これだけの惹きつけ力はすごい。

いったい何が違うのだろう、と考えざるを得ない。


緻密な専門知識の描写だけではなく、

どこか欠落した登場人物たちと現実の世界が共鳴するのだろうか。


ホラーとか、サイコとか、苦手なんですが、
とにかく面白い。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

2011年01月03日 | 読書

GR DIGITAL III

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人 (著)
出版社: 英治出版 (2010/11/24)
ISBN-13: 978-4862760852
発売日: 2010/11/24


名著の匂いがしたので購入。

一時は課題解決思考が流行りましたが、

そもそも問題がなんなのか、

それを掴めなければ時間がいくらあっても

足りない。


マッキンゼーの思考だけでなく、

科学者としての視点も面白い著書です。

おすすめ。

「シューマンの指」奥泉 光

2011年01月02日 | 読書

GR DIGITAL III

シューマンの指
奥泉 光
出版社: 講談社 (2010/7/23)
ISBN-13: 978-4062163446
発売日: 2010/7/23


著者の奥泉光が僕と同じ埼玉県立川越高校の吹奏楽部出身ということで、

一度作品読んでみようと思って手に取りました。


前半(というかほとんどの場面)はミステリーというより

文学に近い雰囲気で、シューマンを軸とした音楽論が

淡々と、時に熱く語られている。


最後に衝撃が待っていますが、

そこまで頑張って読む必要ありです。


もうちょい、他の作品にも手を出してみようかと思います。

バリューチェーンモデル

2010年12月06日 | 読書

SQ30m GARDEN

『異業種競争戦略』
出版社: 日本経済新聞出版社 (2009/11/10)
ISBN-10: 4532314828

読了です。

さて、バリューチェーンモデルといえば、よくトヨタ自動車の例が
ビジネス書にでてきます。

ひとつの企業を例にとり、
製品が生まれ、そして消えゆくまでのプロセスを捉え、
その連鎖自体を価値として見るフレームワークです。
(って分かりにくいけど)

本書では、一企業ではなく、
業界全体のバリューチェーンモデルを考え、

今、起きている異種格闘技戦のような
企業間競争を説明している。

また、その対策を講じている。


カメラ業界、音楽業界を例に挙げているので、
今、出版業界のバリューチェーンモデルを描いている。


100年後Projectのメンバーの提言が、
はたして僕の描いているバリューチェーンの
どこと連鎖しているか、確かめていきます。

本との出会いの心象風景 2

2010年09月05日 | 読書

GR DIGITAL III

本と出会って、新しい価値観が僕の中に入ってくる。

もともと居た僕と、新しく入ってきた価値感を受けた僕が、

頭の中で円卓会議を始める。


円卓会議の中では、どちらかと建設的な議論が

繰り広げられるわけではなく、

直観的な右脳の話に終始する。


直観的な右脳、言い替えると、

言葉が映像となって現れるのだ。



さて、話は池袋の代々木ゼミナールで

現代文の授業を受けている19歳の僕に遡る。


「なぜ、なにが、具体的に」という手法で

現代文を解き明かす笹井先生の授業を

毎回真剣に受けていた。


予備校の教師というのは、競合ひしめく中で生きる為、

話術の長けている。


しかし、それが理由ではなく、純粋に現代文の

「解き方」ではなく、「読み方」が分かって面白かったのだ。