少年の日々

はじめて考えるときのように

僕の、言葉は…

2005年05月31日 | Weblog
今日僕は戦争を思い出す。そして、僕が思い出す戦争は音と映像と言葉で語られたものでしかない。
銃口を向けられ怯えた顔をしたドイツ兵はリアルではない。

僕が言葉を発する時、それは喉を震わせ、空気を伝って相手の鼓膜に突き刺さる。その言葉は相手の脳で信号に変わり、認識を促す。
それが僕には不思議でならない。
僕の発した言葉はいったいだれのものなんだろう。
僕が思い出す記憶はどこで僕のものになったんだろう。


朝の5時に空が白んでいる。コンビニの蛍光灯に守られた店内も、この時間になると訪れる中立的な光に侵食される。いつか僕は廃業して蛍光灯をすべてはずされたコンビニを見たが、栄養失調で窪んでしまった3歳の子供の目を思い出して思わず目をそらした。

店内に客はいない。自動ドアの外では虫が飛んでいる。入口では薄汚れたマットが客に踏まれるのをただただ待っている。

床の掃除でもしようかと思った時、突然電話が鳴る。

言葉を突き放す

2005年05月30日 | Weblog
文章にも上手いものと下手なものがあると思うが、僕はなるべくそういった基準で文章を読まないようにしていて、それを書いた人がどうやって思考を言葉に置き換えていったのか、それを見つけようとしながら読んでいる。

文章も目的如何によって書き方は変わって、例えばビジネスに使用するならば主旨をはっきりと相手に伝えなければならないし(その時は書く過程なんてすっとばしている)、日記に書くように自分だけに向かって書く時は自分だけを意識すればいい。
特に最近はネットに日記を公開するのが流行っているから、そこに載せる文章をどのように推敲するかは人によって様々だ。

僕は日記を書き始めたときから「書くことによって自分を成長させたい」と言い続けて、それは今になっても変わらない。

思考を言葉に変換する作業は慣れてくればどうにでもなるし、ちょっとしたコツを覚えればそれなりに書き続けることが出来る(ちょっと村上春樹風な表現)。
ただ忘れてはいけないのは、頭の中のことを文字に置き換えるとき“ものすごい力”が働いていることだ。

“その力”を感じる事が出来るか出来ないかは、自分の文章を昇華させる上で重要な要素になる。
なぜ今この言葉が出てきたのかを問い続ける事で、自分の文章を客観視することが出来る。言葉はある意味自分の分身で、その言葉に対して距離を置く事で新しい自分が見つかる。

そこまでが最初のステップで、そこまでできたら客観視した言葉たちを更に突き放してみる。
言葉を突き放すというのは怖い。ここに並べられた言葉たちは、自分自身だから、すごく怖い。でも、いつまでも自分の言葉たちに愛着を感じて、大事に抱えていても育ってはいかない。

そこまで出来れば、あとは色々やってみればいい。書くことに飽きたら音楽を聴いて、その音楽を言葉に起こしてもいいし、写真を見てそれを言葉に置き換えてもいい。その時にも客観視して、突き放す作業は怠らない。

結果、どんどん書くことが面白くなればいいなあ、と、考えています。

桃尻娘

2005年05月28日 | Weblog
最近新書やらビジネス書やらばっかり読んでいたので、たまには別のものを読もうと思って舞城 王太郎の『阿修羅ガール』を読んでいたのだけれど、作品の雰囲気が橋本治の『桃尻娘』にそっくりですね。なるほど。

今日は新入社員と飲む会ということで、新宿行ってきます。

阿修羅ガール

2005年05月26日 | Weblog
「読書に没頭している時は、自分を全肯定している時だ、だから読書が必要だ」という言葉を聞いて、僕は結構嬉しくなって、明日の電車にも乗れると思った。

これは別に読書をしている時だけに言えることではなくて、没頭している人に僕らは自然と惹かれるのだ。
子供が眠っている時、そりゃもう眠りに没頭している。可愛くて可愛くて仕様がない。そんな感じ。

自分を肯定する場面というのはやっぱり必要で、それが生きる理由にすらなる。
今、僕は僕を肯定しているかどうか分からないけど、肯定してくれる人がいてくれるのは、やっぱり生きる理由になる。

>>>
上手くいかないときは上手くいかない!!もうしかたない!さあ、きっぱりと仕事してやるさあ。
ゴダールの「気狂いピエロ」、冒険と愛と裏切り。映像が美しい。


ピアノの森

2005年05月25日 | Weblog
僕はドラムをかれこれ9年叩いていることになるけれど、どんな楽器が一番かっこいいか?と聞かれるとどうしても「ピアノ」と答えてしまう。

音楽一家に育ったわけでもなく、小学生・中学生と野球で育った僕はピアノなんて弾けないし、不思議と弾きたいという感情が起こらないのだけれど、その気持ちはこのピアノの森読んでも変わらない。

昔アッパーズで連載されていた作品が再度モーニングで連載開始。弾きたくならないけど、やっぱりピアノはかっこいい!