少年の日々

はじめて考えるときのように

本との出会いの心象風景

2010年09月03日 | Weblog


人と本が出会う時、そこに何が生まれるのであろうか。

もちろん、人によってその情景は異なるであろうが、
少なくとも、自分自身に起こったことは書きとめておく必要がある。

僕自身の原初体験は本を嫌いになるところから始まっている。
小学生の時の読書感想文。

読書感想文を書かなければいけないという命題に対し、
僕は答えを持っていなかったし、また、その答えの無さを
隠す術も持ち合わせていなかった。

圧倒的に思える400字という量のマス目を、
その時ほど憎んだことはない。

そんな僕の心境とはお構いなしに、
国語の授業はやってくるし、感想を求められる。

正直、国語の授業も全く面白くなくて、
漢字や文法は正解が用意されているため、
順を追って覚えていけばいい。
算数の計算問題と同じで、特にストレスはなかった。


ただ、「その時の主人公の心境は?」と聞かれた時、
正直よく分からなくて、用意された答えを読んでも、
やっぱりよく分らなかった。


そんなことが実は高校3年になるまで続いていたものだから、
当時の年間読書数は数冊。しかも、読めよ言われた本のみ。
(漫画は読み漁っていたが)

そんな僕がまさか出版業界に勤め、毎週1~2冊本を読み、
本がなければ生きていけないという状況になるとは
思ってもみなかった。

(続く)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うこん)
2010-09-03 12:08:22
この記事おもしろい
Unknown (少年)
2010-09-04 01:49:54
続ける!

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