少年の日々

はじめて考えるときのように

あなたにとって「プロ」とはなんですか?

2010年10月24日 | Weblog

GR DIGITAL III

プロは感覚を磨き続け、反射、反応する為の身体トレーニングを怠りません。
写真家:操上和美

プロとは、関わるみんなが感動し、今までにない価値を生み、社会に貢献できる人のことを言うのだと思います。
書道家:武田双雲

プロフェッショナルとは、様々な制約の中でも作品のクオリティを全力で守り、プロジェクトを必ず成功に導くもの。
ロボットクリエイター:高橋智隆

プロは調子の悪い時でも平均点は取れる。
作家:室井佑月

制限のある中で、『クライアントが望むもの+オリジナリティ+プラスα=相手が望んだ以上のもの』を提供するのがプロ。逃げるのがアマチュア。かわすのがプロ。
イラストレーター:小迎裕美子

結果に対する責任を持つこと。最後の満足をどうプロセスしていくかを考えなければならない。“責任”がプロとアマでは、大きく違う。
パティシエ:辻口博啓


さて、実際のプロの方々が言う“プロ”とは何かを知ることが、
私にとっての“プロ”というものを考えるプロセスに必要なのではないかと思い、
上記の言葉を並べた。

 広辞苑によれば、プロフェッショナルとは「専門的、職業的」とある。
しかし、プロのみなさんの言葉を読むと、特に専門的とか、職業的とか、
そんなものは意識をしていないように見える。
もっと、抽象的なものをプロとしての意識として掲げている。

その中から共通点を抜き出してみると、
「何かしらのこだわり」を持っている、ということ。

そして、そのこだわりが及ぼす範囲が、自分の中で完結せず、
他人と相乗効果を生み出し、付加価値として認められる。

プロとは、そんな人のことを言うのではないだろうか。

そう考えると、プロの醸成過程(そんな表現が正しいかは知らないが)を
1、こだわりを持ち2、相乗効果を生み出し3、承認される、と言うことができる。

醸成過程を見てみると、果たして私自身がプロとして仕事をしているのだろうか、
という不安を覚える。ではここから、私自身について言及してみよう。

1、こだわりを持ち
 何に対してのこだわりかというと、やはり自分の仕事に対するこだわりについて
考えることがプロというものに繋がるだろう。

私がこだわっていることは、仕事に付加価値を付けることだ。

具体的には、依頼された仕事に対し、依頼主が考えるアウトプット以上のものを必ず提供するようにしている。

分析データの依頼であれば、新しい切り口を提案するし、プレゼン資料の依頼であれば、ストーリーを再考し、もっとも伝えたいことが伝わるように構成する。

2、相乗効果を生み出し

 依頼主が考えるアウトプット以上のものを提供することで、
私は仕事に対するこだわりを実現してきた。

実際に他人に相乗効果を生み出しただろうか?


3、承認される

 承認されたか否か、果たしてどのように判断するか。
考課表を見ればよいだろうか、それとも表彰履歴を見ればいいだろうか。

そんなものより大事なことは、自分が関わった人が成長し、
喜びを感じてくれたかどうかだと思う。

成果=報酬という考え方もあると思うが、
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」で謳われているように、
高度資本主義社会では自分が投げた石が果たしてどの石だったのか分らないほど、
複雑化した仕組みが出来上がっている。

だから、せめて自分が関わった人が笑顔になる、それが承認されることだろう。

そう考えると、もっと精進しなければならないと自省する場面が多い。


自分自身がプロであるか否か、果たして分からないが、
プロとして生きなければ、私自身が成し遂げたいことは
実現できないだろう。

より客観的に、より発展的なことを考え続けなければならない。