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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議 第21話 補足

2008-04-21 15:28:56 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

摩訶不思議の21話の補足です。
いやー、あの時あたりをあまり思い出せないのです。
この話以上に非常にショックなことがありまして、記憶が欠落しているんです。何かって言えば、振られたとかそんな問題じゃなく・・・・・(企業秘密)。


でも、あの女の人と目があった瞬間は、パッと思い出せるんですよ。不思議ですよね。あの顔というか目は思い出せるんです。

人の死んだとこなんて、立ち会うものじゃありません。ましてや、巻き込まれることも。何度か、人の死ぬところに立ち会ったことがありますが、とてつもなく悲しいです。



しかし、ドサっというあの音だけは、しばらく私を半狂乱にするのに十分でしたね。うーん、19話あたりのドーンって音と同じ重さの振動です。なんで自分ばっかりがこんなにタイミングがいいのかしばらく悩みました。

・・・・・半狂乱を脱したのは、3ヵ月後、大学受かって、キャンパスに好きな人が出来て・・・(不謹慎ですか、でもやっぱ重要だし)


キャンパスでもよく人が落ちてましたよ(毎年2月位)
でも、不思議なことに主人と出会って恋に落ちたら、落ちたサウンドを聞くことは少なかったですね。(あぁでも、ドーンは、主人と暮らした家の近所でしたけれど)


やっぱり、ピースな愛のバイブスで、正にポジティブで・・・・・・(謎)
何が言いたいんだかわかりません。すみません。でもなんとなく伝わりますか?


この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議100話 第21話 「落ちた人」

2008-04-21 15:10:17 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

新年で、摩訶不思議。
新春早々、不可思議なお話です。

************************************
それは、大学に行こうと思った年の暮れでした。

予備校でもらったテストが散々な成績で、しおれて帰る帰り道でした。
ふと、ビルの屋上を見上げると、女の人が立っています。

「暮れだから、屋上の掃除かな。」

と思った私は、その女の人と目が合いました。とたん、何かが、地面に落ちてきました。




「あぶないなぁ、なんか落とすなんて。」
と思った私は、それを拾ってあげようと近づきました。

・・・・・・その地面に落ちたのは、その女の人だったのです。頭が割れて血が流れています。思わず近寄ってしまった私は、腰が抜けながら、後ろに後ずさりしました。そして、「あっ、あっ。」声にならない声で私は叫びました。

「自殺だ、自殺だったんだ。」「目が合ってしまった。」

私は、誰にも通報せずに、逃げるように電車に乗って帰ってしまったのです。



その晩のことでした。
ふと、目が覚めると、布団の足元に、今日のあの女の人が血まみれで立っています。
「なんだぁ?」と慌てたのですが、女の人はじっと布団の上に乗って、近寄ってきます。

「死んだのは、そっちの勝手じゃないか。」

と私は、声にならない声で、言いました。

「私なんか、今日テストの成績が散々だったんだ。それでも生きているんだ。」

私は恐くて、支離滅裂なことを言い出しました。

「知らん。出てこられても、知らん。」

私は、なんとか近寄ってこないように、しゃべり続けるだけでした。女の人はじいっと恐い顔で、睨み続けてよってきます。

「なんだよ。なんで、出てくるんだよ。私はお間違いだよ。」

と私は半狂乱で叫びました。しかし、彼女はにじり寄って襟首をつかんできました。そのときぷちっとボタンが取れる音がしました。




「げげ、あーもうだめだ、恐すぎる」と思ったとき、私はそういえば、と思い出しました。彼女が落ちたとき、誰にも通報せずに逃げてしまったことを。「悪かった。」と言葉が自然に出てきました。そして、そのまま気絶してしまいました。




翌朝、現場に行って、お花をお供えしました。
そこに、私のパジャマのボタンによく似たボタンが落ちていました。

************************************

この話の補足は、補足21話にて。
この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議100物語 第20話 「幽体離脱」

2008-04-20 21:53:08 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

もう一回摩訶不思議を上げて今日は寝ようと思います。

幽体離脱。最近流行っているようですが、どのようにコントロールして、どうやって出て行けるものだかは未だわからないのです。解明したら本書きます(爆)
気がつくと・・・・・って事が多いです。

***************************************
今回は、恥ずかしいながら自分が、幽体離脱(もしかしたら生き霊)したお話しをしましょう。
もう、何年も前ですが、学生時代にとても好きなひとがいました。もう、大好きで、大好きで、その頃、一人が多くさびしかった私は、その人を想うだけで、幸せになれたほどでした。

彼とは幼友達でした。残念ながら、彼は20の時に事故で亡くなってしまいました。


これは、付き合っていた頃のお話です。
ある夜、目が覚めると、見慣れた場所に居るのに気がつきました。

「ここは、あの人の家だぁ。」

行きなれている私は、すぐにわかりました。

「夢にまでみちゃうんかなぁ。」

と、ポクポクとその家の廊下を歩いていました。

「今日、あえなかったしなぁ。ここの夢の中で逢えたら、幸せだわ。」

とかなんとか理由をつけて、彼に会いに、彼の部屋にいこうとしました。

ちょうど、そのとき、なんだか水が飲みたくなったので、先にお台所にいきました。棚からコップをとろうとしていると、後ろで、がたっと音がしました。振り向くと、おばさんがいます。

「なんだか、妙にリアルな夢だなぁ。」

と思いながら、それでも水を飲もうとおもうと、おばさんが呼び止めます。

「tomoちゃん。tomoちゃんでしょ?なんでこんな時間にここに居るの?」

おばさんが、たずねて、よってきました。

「どうしたの?」

とおばさんが、私の肩をつかもうとすると、なんとおばさんの手が私の体を通り抜けちゃうのです。

「ひいいい。」

おどろくおばさんをよそに、これは絶対やっぱり夢だと確認した私は、水を飲みながら、腰を抜かしているおばさんに、あれこれ、彼のテストの悪かった時の点数なんかを面白おかしくしゃべっていたのでした。


・・・・・・すると、彼が、台所にやってきました。「やぁ」という私に、彼もびっくりしています。おばさんが、声にならない声で叫んでいるのですが、なんだか、聞いているのも眠くなってきたので、あくびをしました。その瞬間、水がこぼれて、パジャマの袖にひっかかりました。




・・・・・・・・つめたいっと思った時に、ふと目がさめました。自分の家で寝てました。夢だったんだと思いました、リアルな夢。よかったぁなぁ。また見たいなぁ。




しかしなんと、翌朝、彼とおばさんが、血相を変えて飛んできたのです。
昨日、私が、夜中彼の家の台所にいて、水を飲んでいる最中に、ふわっと消えたということでした。
あれは夢だとばかり思っていた私は、何が起きたんだか今になっても、わかりません。




「でも、確かにあの時、起き抜けの私のパジャマの袖は冷たくぬれていたのです」


*************************************

この話はこの辺でよろしくお願いいたします。

tomo


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摩訶不思議100物語19話 補足

2008-04-19 21:33:27 | 摩訶不思議100物語 & 補足
ええっと補足です。


ちなみに事故の音を聴いた時、徹夜明けでやりこんでいたゲームは、

「ファイナルファンタジー」でした。時間内に戦わねばならないこともあり、結構事故の音にそっちのけでした。

で、当時このゲームで落とした単位は、

「情報化学」です。

ではこの話はこの辺で。

tomo

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摩訶不思議100物語 第19話 「路上の男の子」

2008-04-19 21:29:27 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

立て続けに摩訶不思議を上げておこうと思っています。
19話は、かなりびっくりしました。
****************************************

何年前のことでしたか、まだ、大学生の頃のことでした。

ある日、家でファミコンをやっていると、突然「どーん」という、地面を揺るがすような音がしました。爆弾でも落ちたかのごとくの衝撃。音も半端じゃなく耳に残る感じでした。

「何だ?何だ?」

と思いましたが、その後別に何もありません。地震じゃないのかと思い、私は、安心してPSの続きを始めました。

すると、救急車の音がします。

「さっきの音でなんか事故があったのかな」

と思った私は、そのままPSゲームを続けていました。


翌日、学校へ行こうとすると、途中の路上で男の子が座っています。


・・・・・・・・・・・メットをかぶって、しゃがんでうつむいていました。

「なにしているんだろう。」

と思いましたが、忙しいのでそのまま行ってしまいました。帰ってくると、まだ、います。

・・・・・・「これは、人間じゃないな。」

と思った私は、そっとしておくことにしました。その男の子の周りには、カウルの破片や、サイドミラーの破片なんかがちらばっていたからです。

直感で「昨日の事故の子だ。」と思いました。



それから、翌々日に、そこに空缶でつくったかびんができ、花が生けられていました。「きっとあの子の身内が飾ったんだな。」と思わせるものでした。その花は、毎月同じ日に取り替えられ続け、男の子はずーっと黙って、しゃがみこんでうつむいているのを見る毎日が続きました。




私はその後、事情があってアメリカに渡り、2年間過ぎて、またこの街に戻ってきました。
すると、まだ、彼がいます。さみしそうです。「ずいぶん、ながくいるなぁ。」と思いました。花は、一年に一回変わることを知りました。
もう、あの事故から6年たちます。
まだ、彼は、じっと黙って、うつむいてしゃがんでいます。


+++++++++++++++++++++++++++

寂しい話ですよね。でも、あの衝撃は忘れられないです。そして音も。何度も夢で思い出しました。
ちなみに現在16年後ですが、上がったようで、もうその場にしゃがみこむこともないです。花もなくなりました。

ちなみに、この頃から原付でもバイクには乗らなくなりました。

ではこの話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議100物語 第18話 「曾祖母」

2008-04-18 14:50:27 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

引き続き摩訶不思議をどうぞ。
今回は私とよく不可思議な話をする唯一の相手である母の話です。

**************************************
今回は私の母についてお話します。

曾祖母が脳溢血で倒れた時、近所の分家のおじさんが脳梗塞で倒れて長患いをしているのを見ていた私の母は、

「おばあちゃんは、早く死んでしまうといいのに。」

と思ったそうです。本当は、長患いしないで、苦しまずに亡くなってほしいという気持ちだったそうです。

代々母の実家では、長患いした人の後の嫁は簡単に亡くなり、簡単にころっと逝った人の後は長患いと決まっていました。丁度、曾祖母の姑は長患いだったところから、母はそんな風に感じていたのかもしれません。曾祖母は、1日2日後に亡くなってしまいました。

母はものすごく「自分はとんでもないことを考えてしまった。」と後悔したそうです。


・・・・・・・・それから、母は奇妙な夢を見るようになりました。

曾祖母が、「死にたくない。」と訴える夢だったそうです。


そんな夢が続くときは、ほとんど自分を責めて、ノイローゼになりそうだったと言っていました。しかし、この夢を見るときはどんな時か、だんだん、母にはわかってきました。つまり、母はよくないことが起きる時の前触れにこの夢が出てくるというのです。

「それからは、私はこの夢をみると、しばらくじっとしているのよ。自重してじっとしているのよ。」

と、母が言いました。

その話を聞く度に、私は、曾祖母は、母にそんな夢を見せて脅かしていても、やっぱり、孫である母を守ってくれているのだと思いました。
**********************************


ちなみに母の母である私の祖母は長患い10年。そしてその次の嫁ではありませんでしたが、息子である叔父貴が半年後に亡くなっています。

それぞれ、当主の妻が亡くなった後、蔵に入ってみると、長患いの人は肌着だの何だの用意してなくて、簡単に逝ってしまった人は念入りに寝たきりになっても快適なように用意がされていたそうです。

ではこの話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo
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摩訶不思議100物語 第17話 「同僚」

2008-04-17 23:04:29 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

立て続けに摩訶不思議をどうぞ。


************************************

前の会社の同僚の話をしましょう。
ある日、会社の帰りがけの駅のホームで、同僚を見かけました。
横浜へ帰る彼が、なぜか、中央線のホームにいたのです。

「あれっ。」

と思って、思い切り手を振りました。同じ同期だったけど、部署が変わってそんなに会えなくなっていたのです。


「ひさしぶり。」

と大きく声をかけると、彼は黙ってうつむいたままでした。


妻子もちだった彼が、帰り道と違うホームにいる・・・・・



・・・ということは、「げげっ、もしかして不倫していて、その不倫相手の家に行くんかな。」と勝手に解釈した私は、何も後を言わずに「お先。」といって、快速に乗り込んでしましました。


彼はホームに残っていました。私は、乗り込んだ電車の中で、やばかったやばかったと思いながら、彼ってばやるじゃんと心で笑っていました。



・・・その翌日、彼の訃報を知りました。3日位前から、家には帰っていなかったそうです。
それを聞いて、私は言いました。

「昨日さ、中央線のホームで見かけたんだよ。」




・・・・・・・・・・それを聞いて、私のセクションの人たちは、青い顔をしていいました。



「彼が亡くなったのは3日前で、立川で、自殺したんだ。」


************************************

この話はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
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摩訶不思議100物語 第16話 「生霊」

2008-04-16 21:39:04 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

摩訶不思議、昔の作品をうpします。
今回は、生霊の話です。もし、あなたが憎い人が出来たらどうしますか?

***********************************
今回は友達の話をします。
彼女、さきちゃんの高校生から大学生になったばかりの頃でした。


高校の修学旅行の夜、同じ部屋の女の子にわけあっていじめられて、一人で廊下に出てぼんやりしていると、担任の男の先生が声をかえてきました。しばらく二人で、話をしているうちに、お茶でも飲もうということになり、先生の空き部屋にさきちゃんを連れて行き、襲おうとしたことがあったそうです。

・・・しかし、保健の先生のおかげで、未遂に終わったはいいものの、先生は懲戒免職、さきちゃんは、心に深く傷を持ったまま、卒業したということです。


 卒業してすぐその時のクラスの同窓会があったのですが、さきちゃんは嫌な気もしましたが、行くことにしたそうです。すると、その先生も来ていて、なんと、さきちゃんが先生に修学旅行の夜に話した秘密をみんなにばらしてしまったそうです。

さきちゃんはいたたまれない気持ちで、「くやしくてくやしくて」、どこをどう、その会場から帰ったか覚えていないほど、怒って泣いて帰ったそうです。前からでしたが、よりいっそう、さきちゃんは、先生をすごく憎みはじめました。




ある晩のことです。

さきちゃんは、夜中にふっと目がさめました。見知らぬ家の前に立っていました。玄関の表札には、にくい先生の名前がありました。さきちゃんは、これは夢だと思い、そのドアを開けてみることにしました。

「カタッ」

ドアは鍵がかけてないかのように、開いたそうです。さきちゃんは、

「やっぱり夢だ。」

と思って、家の中に入り込んでいったのです。そして、うろうろ、家の中を歩いたそうです。その日は、そこで、本当に目が覚めたそうでした。


翌日の晩もやっぱり同じ事がおきました。やっぱり夢の中のようだったそうです。

「だって、鍵があくなんて普通ないもの。」

とさきちゃんは私に話してくれました。やっぱり家の中をうろうろする間に、目が本当に覚めたそうです。

それから、この状態が毎日になりました。

さすが、毎日になると、さきちゃんは、日ごろ憎いと思っている先生に

「夢の中なんだから、いじわるしたれ」

と思ったそうです。最初は、棚にあったものを落としてみたりしたそうです。先生は、その夢の中で何かおびえているようでした。それが、ざまーみろって感じになり、だんだん、さきちゃんは、先生自身にいたずらするようになりました。

先生の足をぎゅっとひっぱったりしたそうです。すると先生が、ただひたすら宙を見て、怖がっているのです。それを見たさきちゃんは、日ごろ憎んでいるのがすーっとしていい気になったそうです。

・・・・・・・・そのような日々が2ヶ月ぐらい続いたといいます。

・・・・さきちゃんは、だんだん健康状態が悪くなってきました。普段走れる距離も走れなくなり、寝たり起きたりの生活が続くようになりました。そしてついに寝たきりの生活になってしまいました。お医者さんに診てもらっても、どこも悪いところはなかったそうですた、だんだんやせていくのが、お見舞いに行った私にもわかりました。

ついにさきちゃんの体重が30Kgを割って25Kgになった頃、私は友達から変なことを聞きました。



「どうやら、あの先生、病気になったらしい。」

ということでした。夜中になると決まって一人で大騒ぎしておびえ、新しく決まった就職先にもきちんと勤務できず、だんだん精神状態が尋常ではないと周りから言われるようになったそうです。そして、目の下に隈をつくって、だんだんやせ衰えてきたとのことでした。精神病院に入院した噂もききました。

私は、ちょうど、さきちゃんの病状を知っていたので、二人で同じ時期に病気なんて、因果な関係だと思ったのです。




さきちゃんは、だんだん、眠ったきりになりました。私は、家が近かったので何度もお見舞いにいきましたが、もう起きているほうがつらいようでした。私は、思い切ってさきちゃんに先生の話をすることにしました。

「さきちゃんにさんざん嫌がらせしたからだね。あの先生、病気になったんだって。」


と話続けていくと、・・・・・・・さきちゃんは驚いた目をしていました。

それから、2日後のことでした。さきちゃんは、飛び降り自殺を図りました。幸い体重が軽かったので、死には至りませんでした。さきちゃんは、何度も何度も、病院のベッドの上で泣きながら謝っていました。


・・・・私はその時にすべてを知りました。先生とさきちゃんの病気には関係があったのです。それを生き霊というのでしょうか。

さきちゃんには自覚がなかったそうですが、心当たりがあると、私に泣きながら、話してくれました。私も、さきちゃんに、


「もう、やめようね。もう、苦しむのはやめようね。がんばって新しくやりなおそうね。」


と泣きながら言ったのです。



生霊は、双方にこれだけのダメージを与えるんだという例になるでしょうか。
故意に人に嫌な思いをさせるのはよくないです。でも、人はどこかで誰かを知らずに傷つけていることがあります。だから自分だけが被害者じゃないのです。それに傷つけられたとき、怒るのも無理ない事です。

・・・・・・・でも、そうした人を呪うこと、うらむこと、憎むことは、自分にも相手にもよくありません。
そんな環境になりそうな時には、どうか注意して欲しいのです。自殺する前に、生き霊になってしまう前に、思い出してください。
道は他にもあるんです。思いつめる前に、自分を追い込まないで欲しいのです。




怪談話の最中でごめんなさい。この手の状態になった人・霊は、憎悪の念だけに固まって、動けなくなるので、なんだか浄化しにくくなるように感じます。俗に言う、自殺するとうかばれないということは、こんなさきちゃんの体験から見えてこないでしょうか。

************************************
この話はこの辺でよろしくお願いいたします。

tomo
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摩訶不思議100物語 第15話 「火の玉」

2008-04-15 22:12:49 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

久々に摩訶不思議をうpしようと思っています。
皆様は火の玉、ご覧になったことありますか?

****************************************
それは、高校3年生の頃でした。

みんなで、徹夜麻雀をやろうと、池袋に親がマンションを持っていて、そこに一人で住んでいる友達の家に集合することになりました。
時間は夜中の12:30です。急いで、山手線の最終に乗っていきました。

みんなが集まると、早速買い出しに行くことになりました。4人でコンビニにいきました。

結構買ったと思います。みんな一袋づつ持っていたんですよね。それは、ジュースとか、お菓子とか、パンとか、買いまくっていました。ジュースは、私は、なんかの話でも話したかもしれませんが、コーラが出先で飲めませんので、みんなに話して、バヤリースを一リットル、ほか色々なジュースを買ったのです。


思い思いのものを買って、意気揚々と帰る時に、近道をしていこうという話になりました。

「補導されちゃまずいから、近道していこうよ。」

一人が言い出しました。無論、賛成で、私たちはビルの門を飛び越えたりして、歩いていきました。すると公園にさしかかりました。

「アベック多いかもよ。」

と茶化して言った私は、へへへと笑いながら、その公園の隣のビルを見上げました。






・・・・・・・・・・・火です。一瞬、火の粉が飛んでいるんだと思いました。違いました。火の玉が飛んでいるのです。それもたくさん。火事を勘違いしたんだと思いました。

しかし、燃えてはいないのです。煙がたっていないんですから。

友達はぼーっとめずらしそうに微笑んで立ちすくんで、見ています。

「たくさんあるときれいねぇ。」
「うん。きれい。」
「いっぱい、あるね。」

かくいう私も見とれていたのですが、なんだか危ない感じがしました。

「さぁ、帰って麻雀するんだ。」

といいましたが、誰も動きません。みんなうっとりと、火の玉がゆらゆら飛び交っているのをみています。

「いくよってば。」
「聞こえてるの?あんたたち。帰るよ。補導されちゃうよ。」

私はしつこくいいました。しかし、友達には聞こえないようでした。
「もうっ。」と言って、友達の手を無理に引っ張ったとき、目の前で声がしました。




「あんたら、高校生だね。何時だとおもっているんだぁ。」


この声に、「ほら、やっぱり、おまわりがきたじゃんかぁ。」と思い、首をすくめながら、声の主を見上げました。


・・ちょっと黒い服をきたおまわりさんでした。「あちゃー。」と思った私は、

「もう、帰るんです。すみません。友達の家で、パジャマパーティなんです。」

と、小さくなっていいました。おまわりさんは、

「そうかい?本当に帰るんだろうね。帰るところがあるんだろうね。」

といいました。もっともだと思った私は、友達を振り返りいいました。

「帰るよ。」

でも、誰も動かないんです。困った私はおまわりさんを見上げながらいいました。

「あのー。」
「なんだい。」
「変な話なんですが、みんなあそこで、火の玉が見えるんで、夢中なんです。」


と指をさすと、おまわりさんも見上げて、

「おーやっとるやっとる。今日は一段とはげしいねぇ。」

というじゃないですか。

「えっ?いつもこうなんですか?」

と私は聞き返しました。げげっ、そんなスポットだったのかと通ったことを後悔しました。でもそれを聞いてなんとなく安心しました。このおまわりさんは分かってくれる。

私はよかったと思いながら「そんで、」と続けました。「あっちのビルのあの角のマンションに帰る途中だったんです。」というと、おまわりさんは、「そうか。」といって、にこにこ笑いました。

「ささっ、子どもにはあれが珍しいのかね。お嬢さんたち、帰った帰った。」

振り返るとみんな、私をみてるじゃないですか。やーっと正気に戻ってくれたかと思って、

「さぁ、帰ろう。」

というとみんながうなずきます。

「じゃあ、帰ります。」

とおまわりさんに言おうとしたら、




・・・・・・・・・・いたはずのおまわりさんがいませんでした。

「あれも、人間じゃなかったのか。」と心で思いながら、黙ってマンションまでみんなで帰りました。部屋につくと、いきなりみんなが騒いで驚いています。

「何々、どうしたの?」と聞くと、帰り道、火の玉を見たところから記憶がない、どうやって帰ったんだろうと口々に言うのです。

「おまえのその足で帰ったんだよ。」とふてくされて、私はコンビニの袋を開けはじめました。すると、バヤリースの一リットルボトルがありません。
コーラが入っています。ご存知のとおり、私はコーラを買いません。なら、バヤリースはどこにいったんでしょう。しかも、コンビニの袋が一個たりないのです。みんな一袋ずつもってきたはずなんですが。ないんです。
バヤリースは特に私がもっていたので、あるはずなんです。


いったい、何がおきたというのでしょう。あれから、実は池袋には行っても、あの場所に行っていません。だぶん、みなさんがご存知の場所だと思います。
*************************************


この話はこの辺で。

tomo

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摩訶不思議100物語 第14話 「弟の彼女」

2008-04-14 21:04:24 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

立て続けに摩訶不思議に逝きます。14話目です。実際データは28話までしかありません。もう少し残りをお楽しみください。

****************************************
弟二人が、家賃を半分ずつにして、新築の賃貸マンションに、お引越しをすることになりました。当然、「引越しそばはつくかもよ。」という弟たちの声に惑わされて、姉の私も主人と手伝いにいきました。


割とこじんまりしたところで、なかなか部屋も広く、みんなでこれはいい物件だとみんなで、言い合いました。

大きい方の部屋を上の弟が、小さい方を下の弟がとったようでした。

当初は、弟たちは、二人で暮らして、あれだこれだ、もめていましたが、半年もすると、仲良く暮らすようになりました。

「姉さん、遊びにきてほしいんだ。」

と、引っ越して半年めのある日、上の弟から電話がかかってきました。

「なんか、差し入れでも欲しいの?」

と、単純に言った私は、久しぶりだったので、即、遊びに行ってしまいました。


・・・・・・・・・・・遊びにいくと、玄関で私は立ち止まってしまいました。

部屋は、変わりないと言えばないのですが、なんか変な感じがしました。なんていう根拠もなかったのですが、部屋に「拒否」されている気がしたのです。

笑い飛ばして、入っていくとうなずけました。
・・・女の人の霊がいるのです。はっきりした形では見えなかったのですが、女の人だなぁという白い影がゆらゆらと、上の弟の部屋に行ったり来たりしていました。


たちすくんでいると、下の弟が、「兄貴の部屋がなんだか、嫌だ。」と、やっとそこで、何で呼んだのかを話してくれました。

上の弟は、なんかに包まれている感じがして、居心地がいいそうでした。しかし、下の弟は、「なんかキッチンと二番目の兄貴の部屋が超やだ。」と言ってききません。

取り敢えず、あまり害はなさそうなので、女の人のことは黙っておきました。

「そうね。汚いからじゃないの?。」

というと、二人とも、口をそろえたように

「本当?」

と私をのぞきこみました。


取り敢えず、夕飯を作ってやることにしました。煮込みシチューを作ろうと、材料を買ってきて、包丁を持ってから、ことは始まりました。

包丁の手元が、ぐいっと、人に手を取られるようにそれるのです。まるで、指を切らんばかりのそれようでした。私は、まな板から目を上げて、正面を見上げました。

壁が、キッチンのところだけ、アルミになっているのですが、そこに女の人が映っていました。私の横に私の右腕を抱え込むようにして、立っていました。

「これで、切れないんだ。」

と思った私は、心の中で、

「お願い、作らせてちょうだい。」

と言いました。何度か押し問答のあげく、指を切らずに材料を切ることができました。

煮込んでいる間、彼女は色々私が気になるようでした。私がのぞきこむと、こそこそと上の弟の部屋に逃げ込んでしまいます。決して、下の弟の部屋にはいきません。

「あぁ、あの子が好きなのね。」

黙って彼女は、何も話しませんが、それでも、私には、彼女なりの精一杯のジェラシーを感じました。

「下の弟にまで、やきもちやいて、恐がっているんだ。私が姉であっても、やっぱ焼餅やくんだな。」

とも思いました。


でも、悪くはなさそうなので、弟達に、この半分歓迎されない同居人の存在を話しました。下の弟はとても嫌がっていましたが、自分の部屋に何もかも持ち込むことで、しばらくはうまくやっていたようでした。


その部屋から、下の弟は、社会人になって、まもなく転勤で出て行きました。

上の弟が一人ですんでいましたが、その間、恋人ができませんでした。なんだか、一人が居心地が良いみたいでした。4年くらいたって、やっと恋人ができました。しかし、自分の部屋に連れて来た途端、逃げられてしまいました。あとで、その女の子に聞いた話では

「あの人には、他に女の人がいる」

とのことでした。そんなことありません。弟は、気味がわるくなって引越しすることにしました。しかし、それでも、あたらしい部屋に連れていくと、

「よそに女の人がいる」

と恋人に逃げられるのです。

他の女の人・・・・もしかしてあの彼女がまだ邪魔をしているのでしょうか。私は、あれ以来、引っ越したという彼の部屋には遊びに行っていません。

********************************
後日談ですが、そんな上の弟は、歓迎されぬ同居人の気持ちをすっ飛ばして、とある女性と結ばれることになり、既に結婚生活は10年以上。
なんというか、生きている人間はやっぱ強いと思いました。

幽霊に横恋慕されても、やっぱ生身の女性のほうが私も好きです。(ってか私なら、生身の男性ってとこでしょうか)、生きてる人間は金は稼いできますし、話も通じるし、話の話題も超ネガティブじゃないし、なんてったって、「ぬくもり」がありますもんね。(すみません、また不謹慎です)

弟の素晴らしい決断には私はとても感服いたしました。

この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議100物語 第13話 「彼女の写真」

2008-04-13 20:48:03 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

今回も以前の寄稿から・・・・
早いもので第13話になりました。
***************************************
写真の話がおおくなります。

ある夏休み、私は女の子3人で信州は白馬にいきました。
3泊の予定で出かけたのですが、一人だけ行きの半ばから、体調が悪くなって、宿につくなり寝込んでしまいました。

「大丈夫?」

私は、眠り込んでいる彼女を心配げに見ました。かなりぐったりしていて、ふとんの中に潜り込んでいます。
もう一人は元気が有り余って騒いでいるので、寝ている彼女を起こし続ける可能性があり、私はその女の子と二人で、宿の周辺を歩くことにしました。

すると、「ちょっと、隣の駅までいこうか。」元気な彼女は、私を引っ張って、隣の隣の駅まで電車に乗っていこうと言い出しました。「でも、いっちが、独りで寝込んでるんだよ。」と反対すると、彼女は、宿に人がいるから大丈夫だと言ってききません。

結局二人で、ちょっと先の駅まで行くことになりました。
なんだか、いつもよりテンションの高い彼女は、張り切って、カメラで写真をとっています。久々の旅行だしいいよね、ってあんまり嬉しそうなんで、私は、彼女を写真を撮って上げることにしました。

「そこの駅の看板にちょっと立ってみ、とってあげるよ。」

というと、本当にうれしそうな顔でカメラを渡すのです。女の子同士の旅行は始めてだった私は、そうか、そんなにうれしいのかとちょっと、自分が計画しただけにうれしくて、色々彼女を入れて写真を撮って上げました。二人でたくさん歩いて、いつのまにか夕方になったので、私たちは帰ることにしました。


帰ってみると、いっちは丸まって寝込んでいました。だんだん具合が悪くなるようです。私は、心配になってきました。宿の主に、医者に見せてもらえないかと言おうかと思いました。宿の人も心配していました。

・・・・・・ところが、例の彼女だけは、全然心配しないのです。

「明日はどこいくかなぁ。」

そればっかりの彼女に、ちょっと頭にきた私は、

「少しいっちの身にもなってやってよ。」

といいました。

すると彼女は笑っていいました。


「私なんかよりずっといいわよ。あたしなんかたいへんなんだから。」

「えっ?」

っと思って聞き返そうとした私ですが、彼女は何やら浮かれているので、聞き間違いだ、しょうがないと思い、寝ているいっちとちょっと離れたところに、二人で布団をしいて眠ることにしました。

窓からは、満面の星が見えました。しかし、妙なものも見えました。気にしないで眠ってしまいました。

翌日、いっちの具合は余計悪くなるばかりでした。
私は、いっちを連れて、帰ることにしました。彼女もしかたなく帰ることに同意しました。
それから一週間後、私は、じぶんの荷物の中に彼女のカメラがあることに気づきました。
「あちゃー、あんとき返してなかったんだ。」と思い、お詫びもかねて、フィルムを現像してもらうことにしました。

フィルムには、彼女の横に必ず登山服姿の女性が写っていました。そんな人はいなかったはずでした。しかしどの風景にもいました。

しかも、彼女のお腹のあたりがすべて、真っ黒でした。

私は、あわてて同じクラスのいっちに写真を持って、聞きにいきました。すると、いっちはいいにくそうな顔をしてまゆをひそめました。



・・・・・・・・・いっちには、あの彼女に冬山登山で死んだ女性がだぶって見えていたというのです。しかも、宿の部屋にはたくさんの登山者の霊がひしめいていて、とてもうるさくてつらかったこと等話してくれました。もちろん、私が窓に見たものも、いっちは知っていました。



それから、半年後、例の彼女は突然子宮ガンになり、あわただしい年末に、亡くなってしまいました。

何が起こっていたのでしょうか。
***************************************

彼女の冥福を心よりお祈り申し上げます。
この話はこの辺でよろしくお願いします。


tomo

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摩訶不思議百物語 第12話 「首吊りの夢」

2008-04-12 23:08:25 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

摩訶不思議の続きをUpします。
とても不思議な夢でしかもリアルで。
とても摩訶不思議な話です。

*************************************
中学生から高校生になる春の頃でした。

くだらないことだったかもしれませんが、つらくて自殺を考えながら、泣きじゃくって眠り、夢をみたようです。

その中で、私は自殺しようとしていました。
ガスがいいか、凍死がいいか、首吊りがいいか悩んでいました。
そこで、首吊りが一瞬そうで、恐くなさそうだったので、首吊りをして自殺することにしました。
そんなに深く悩んでいるつもりはありませんでしたが、これをすれば、新しく人生が変わる気がしたのです。

まるで、眠るように鴨居に縄をかけました。台にあがって、首を輪の中に入れた途端、誰かに背中を押されました。

「あっ。」

という間に、とても首のあたりと頭がとても耐えられないくらいドキドキして、私は、縄をゆるめようとしましたが、きつかったのと、足場がなかったので、どうしようもなくもがいているうちに気絶しました。



・・・・・・・・・・・・・・・・気がつくと、白い部屋にいました。真っ白くてまばゆい部屋です。

「ふっ、往生際が悪かったな。」

「そう、いっきに押してやったのに。」

そんな言葉が聞こえてきました。私は、誰かいるのかと振り返りました。

・・・・しかし、振り返ることができませんでした。まるで、首と背中を部屋の壁のすみに固定されたように動けないのです。

「なんだ、これは。」

と、自分で動こうとしますが、動けません。腰が痛くて、腰もなんだか部屋に固定されているようです。

「これが地縛霊になったのいうのか?」

と自分で自分に聞きました。動けない。なんにもできない。これじゃ、自殺なんかするんじゃなかったよ、と後悔がいっきに訪れました。
この部屋に首と背骨ごと括られて固定されて、ずっといるのか。これが死んだっていうのか。このままずっといるのか。ずっと永遠にいるのか。

「早く、死んだってわかってくれないかねぇ。」

「わかりっこないよ。馬鹿な夢をみていたんだろうからね。」

まだ、声がします。しわがれた老婆のような声でした。
私は、自分を反省しました。こんな形でずっといるんなら、こんな真っ白い部屋で一人で、部屋に固定されて動けなくなるなら、自殺をやめとけばよかったと思いました。あんなくだらないことで悩んでいる自分が情けなくなりました。今の状態よりもっとよかった。こんなのでずっといるより、よかった。本当に後悔して、後悔したとき。





・・・・・・・・・・・目が覚めました。

「えっ?」

私は起き上がった途端、夢だったことに感謝しました。よかった。よかった。これからは安易に自殺なんて考えないぞとも思いました。

しかし、鏡を見て真っ青になりました。
そうです。私の首には縄のあとがあったのです。私の家には縄がかかるような鴨居はありません。じゃ、どうしてこんなところにあごのすぐしたに縄のあとがあるのでしょうか。

私は誰にも見られないように、2月くらい、スカーフで後を隠し、なるべく地味にすごしました。それ以来、自殺を考えるなら、首吊りだけはさけようと思っています。

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この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議100物語 12話 補足

2008-04-12 22:17:02 | 摩訶不思議100物語 & 補足
今でも思い出せますよ。あのリアルな首が絞まる感覚と苦しいのと、頭の血管が切れそうになる感じ。でも、私のうちにはそんな鴨居はないですし、もちろん、縄も入手なんか出来ません。(その縄は荒縄でした)

ただ、まばゆい白い部屋の隅に座っているだけ、座るというか首も動かないほど固定された、その感覚と途方も無い時間そこで過ごさなければならないのかという失望感、そして、この先きっと何も変わらないであろう絶望感。いつになっても救いは来ないとわかるその気持ちは、リアルにもし、自殺を考え実行したとしたら、わかる感覚なのでしょう。


なら人生を思いっきり生きたほうがよかったし、わがままなんて言わなければよかった。死ぬより何かもっと出来ることがあったんじゃないか。
って思いましたね。

ある時期になるまでやはり理解できませんでしたが、やはり自殺ってすれば、「やらなければよかった」という後悔の念に苛まれて、ただそれだけになってしまうものなのだと思います。

ただ、首に縄の痕があったけれど、吊ったわけではないですが、恐怖体験でした。

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摩訶不思議百物語 第11話 「鏡に映る後ろの女の人」

2008-04-11 18:53:12 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。なんだか寒くなりました。

今回の百物語は、とても身近な人がでてきたんです。
あんまりその人を意識したことがなく(学年も違うため)、「中学に入ったらtomoをしめてやる」と言われたことがあり、とても怖いお姉さんでした。

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今でもはっきり記憶しています。

小学5年生の、ふつーの夜のことでした。

私は、歯をみがこうと、ちょっとくらい洗面台のところにいきました。
いつものように歯を磨いていると、ふと洗面台の鏡に妙なものが映っています。
振り返ると、そんなものはありません。

「おかーさん!」

と叫んで、お勝手から母を呼んで母と一緒に鏡を見ました。
やっぱり変なものが写っています。

「何がおかしいの?まったく、あんたは。」

それが見えない母は怒鳴って行ってしまいました。



・・・・・・・・・鏡には、青白いとても恐い顔をした長い髪の白い服の女の人が、
私の肩にもたれかかって、うつっているのでした。
これは大変だと、その鏡から離れて、他の明るい部屋の他の鏡を覗き込んでみました。
同じです。女の人は、すごく冷たい目で私の肩にもたれています。
私は、パニックになって、南無阿弥陀と唱えましたが、全然ご利益がありません。
もう、どうしていいもんだか、肩が冷たくなっていく気がして、おちおちしていられません。
そのとたん、地をはうような声で、

「あんたが憎かった。」

という声が聞こえました。途端、クローゼットに映る自分と女の人を見ながら、私は気絶してしまいました。



翌日、家の上の階の家でお葬式がありました。
そのお姉さんは、確かに長い髪の毛でした。自殺をされたんだそうです。
そのお姉さんは私の何が憎かったのでしょうか。

************************************
普段あまり眼中にない年上のお姉さん。それ以来その一家は離散したように記憶しています。
この事件が起こるようになってから、夜、鏡を見るときは、時間にとても気を使います。牛蜜土器、違います、丑三時あたりに視ると変なものをやはりたまに見かけます。

それとこの後しばらくは、一人で髪の毛が洗えませんでした。
相当に強烈な記憶でした。


ではこの話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議百物語 10話 「幽霊クラス」

2008-04-10 01:28:52 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

相変わらずの百物語のアップです。

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転校するまで通っていた小学校には、新校舎と旧校舎がありました。

当時5年生だった兄は新校舎に、入学したての私は旧校舎になりました。
毎朝手をつないで、兄と学校にいくのがとても楽しみでした。

入学したての頃から、ちょっとこの小学校は変わっていました。
入学式の時、桜の木の下で、幼稚園のときからのお友達と三人で写真を撮ったところ、写真にうつっているお友達の指が3本ばかり多かったことがありました。また、その指は日によって、増えたり、変なところに腕が出てきたりと、忙しい写真でした。どうやら、この土地で死んだ兵隊さんの指らしいということで、ご供養に行ったのですが、相変わらず何十年たっても忙しいままです。


トイレも、入るたびに誰もいないのにノックされるのは、いつものことで、みんなあまりに日常的過ぎて、かまわなくなっていました。しかし、「入って3番目のトイレにはいくな」と兄に厳重に言われたことがありました。


旧校舎に新しいクラスができて、そこに入った私たちは、面白いことに気がつきました。当時、5組まで、一クラス50人ほどでした。「ちょっと多い。」という父兄の声がありました。1年6組という教室はあるのですが、いつも、どんなに入学生が多くても、5組に詰め込んでしまいます。

「先生がいないんだね。」

と、入学した手の頃、お友達と話していたことを覚えています。


しかし、1年6組は、教室があっても、できないクラスだということを、ある夏の夜に知りました。


その、空き部屋になっている6組を掃除するのは、一番近かった3組のお役目でした。
6組は、授業中でも、誰もいないのに、いきなりオルガンがなりっぱなしになったり、ガラクタが落ちてきたりする、うるさい教室だったのですが、掃除にいくと、ひときわうるさい教室でした。

そこの教室だけちょっと離れたところにあり、トイレの入り口にあるのですが、うるさいオルガンの音などしても、もはや先生は何も言わずにいつもどうり授業を続けていました。

一回だけ、先生とみんなで見にいったのですが、どこをどうやっても、なり続けてやまない、電源もないオルガンなので、放っておくことになったことを覚えています。でも、なぜ、そんなオルガンを捨てなかったのでしょうか。


・・・・・・・・・・・・・・ある夏休みの夜でした。

学校で待ち合わせて、夜お祭りにいくことになりました。私は、兄と一緒に行ったのですが、途中でトイレに行きたくなりました。

「おにいちゃん、トイレいきたい」

と、ぐずる私に兄は、新校舎のドアを開けて新校舎のトイレに行かせてくれようとしました。しかし、新校舎のドアが開きません。

「おにいちゃん、こっちは職員室があるから、入れないよ。」

と言った私に、兄はしかたなく旧校舎の方にいけと言いました。

私は、はやく入りたくて、駆け出していきました。急いでいたのですが、入ってはじめのトイレには鍵がかかって入れませんでした。2番目もノックをすると返事が返ってきます。
はやくトイレに入りたかった私は、何も考えずに3番目のトイレに入ってしまいました。
入ってから、「ここは、おにいちゃんがいけないと言ったところだ。」と気づきました。

しかし、他をノックして返事が返っていたことなどで、トイレには誰か他に人がいるんだと思い、逆に安心しました。

何も起こらずに、トイレから出てくることができました。私は早く兄のところにいこうと駆け出しました。すると、右手にある6組の教室から、オルガンの音が聞こえます。しかし、いつもと違う音がなっています。ただの音ではなく、曲になっていました。私は、楽しそうなので、ちょっとだけ、6組を覗きました。

すると、たくさんの子がオルガンを弾いて、歌を歌っていました。私はてっきり、お祭りの練習だと勘違いして、教室に入り込んでしまいました。


・・・・・・入っていくと、がらっと教室の中の雰囲気が変わりました。
オルガンが鳴り止んで、そこにいるみんながとても恐い顔をして、振り向いて私をにらんでいます。

私は、邪魔しちゃったという気持ちと、恐くなって、教室を飛び出そうとしました。しかし、ドアは開きませんでした。

「おにいちゃん、おにいちゃん。」

私は、恐くなって、ドアをたたいて、外で待っているはずの兄を呼びました。しかし、誰も答えてくれません。私は、それからずっとドアを蹴ってなんとか出ようと、泣きながら兄の名前を呼んでいました。すると、ドアが開きました。

そこには、恐い顔をした兄がいました。

「だから、そのトイレに入るなって言ったろ。入ったら、中から開かなくなるからなんだよ。」

と兄は言って、私をなでてくれました。

なんと私は、トイレのドアをたたいていただけだったのでした。私はその時、なぜ1年6組が無人でもなくならないのか、オルガンが捨てられない理由もわかった気がしました。きっと、ずっとみんなが、あそこで歌を歌って、楽しく勉強をしているのだからかもしれないと。


私はそれから、旧校舎が取り壊されるまで、そこのトイレは使わず、新校舎の方のトイレしか使わなくなりました。


・・・・・・・・・・・・それから半年後、旧校舎が取り壊されることになりました。壊されるときに、2階で泣いている声を聞いたという人もいましたが、私は近寄りませんでした。

実は、その小学校は、お寺の裏にあり、戦後お寺から土地を分けてもらって建ったところだそうです。それも、お墓が建っていた土地の墓石を取り除いただけで、作ったということで、何が起こってもおかしくないところだったそうです。校庭で骨をひろった人もいたそうです。


でも、今はそんなことがないでしょう。そこは「いしぶみ」といいます。

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ちなみに私も人骨拾いました。母がめちゃめちゃ慌てていたのだけ覚えています。
現在も学区のいい小学校です。

tomo

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