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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議百物語 4話 人形

2008-04-04 19:10:41 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

第二段は、「摩訶不思議百物語 4話 人形」です。1996年に原稿を起こしていますが、この話を聞いたのは、昭和53年位で、その当時のゴミ袋はまだ、真っ黒なゴミ袋でした。

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今回は友人の話です。
友人のおばあちゃんが、整理整頓している際に、人形を処分することになりました。
おばあちゃんは、そのお人形を近所の神社に持っていこうと、部屋の外に出しておきました。
翌朝。見るとお人形がありません。

「あれは、どこへやったんですかい?」

とおばあちゃんがたずねると、お母さんは、

「あぁ、あれ?」

と言って、黒いごみ袋に入れて、さっきごみ置場に捨ててしまったといいました。

「だって、処分するんでしょ?」

「しかし....」

おばあちゃんは、そういって、あわてて探しにいきましたが、ごみ清掃車が行ってしまったようで、なにも見つかりませんでした。


・・・・・・その夜おばあちゃんは、夢を見たようでした。
夢の中で、赤ん坊が泣く声がします。

「えーん、えーん。えーん、えーん。」

と声がします。おばあちゃんは一生懸命その姿を探そうとしました。
が、見当たりません。おばあちゃんは、自分の部屋の中でその声がすることに気づきました。

「えええーん。えーん。」

声は何度もつづきます。おばあちゃんは、ふと押し入れの中から聞こえてくる気がして、押入れを開けました。すると

「おまえは、よくもわたしを捨てたな。」

と太いがらがら声がした途端、手がにゅーっと伸びてきておばあちゃんを捕まえました。

「なにするんですか。」

おばあちゃんは、けさの人形が怒っているんだなと分かって、

「ごめんね。」

とその手のもとを引き寄せました。

・・・・・・・・・おばあちゃんは、その人形をみてびっくりしました。お人形には目鼻がなく、のっぺらだったのです。

そののっぺらが、おばあちゃんにかみつきました。おばあちゃんは「あれー。」と言って夢から覚めたのです。



おばあちゃんは、起き上がって、起きたのを確かめました。
変わりありません。夢でした。

でもそうでしょうか。おばあちゃんの右の二の腕には、ちっちゃな噛み傷があったのです。

それを見たおばあちゃんは、あわてて押し入れをあけました。そこには捨てられたはずの人形があったのです。
おばあちゃんは、翌日自分で近くに神社さんに行って、ご供養してもらったそうです。
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ではこの話はこんなところでよろしくお願いします。

tomo

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人形 補足 うさたね

2008-04-04 13:39:20 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

百物語を載せたところで、どうしても書いておきたいことがありました。

私は子供の頃3歳くらいで、うさぎのおおきなぬいぐるみ(90センチ位)を買ってもらいました。ぬいぐるみやさんに行って、大きなウサギをみつけ、これがいいと言ったんです。帰り、自分で担いで帰ったとき、往来のおばさん方が、

「あら、ウサギが歩いているのかとおもってびっくりしたわ」

とよく私に笑いかけてくれました。
私はそのウサギを「うたたねウサギ」(寝るときのウサギだから)と名づけ、言葉短めに「うさたね」と呼ぶようになりました。

その時、母は、もう一体同じぬいぐるみを買ったんだそうです。
私は知りませんでした。

そして寝るのも一緒、何をするのも一緒のうさたねでした。

覚えているのは、ある日、うさたねの手足がもげてしまった事がありました。
(思えば私が事故にあった日でしたっけ。かすり傷でしたけれど)

「おかーさーん。うさたねの手、もげちゃったから直しておいて」

そう言って、学校に行って帰るとうさたねがきれいになっていました。(多分その時、2体目にすりかえられたんですね)

そして、何事もなく過ぎ、中学高校と私はうさたねの腕枕でのうのうと寝ておりました。すべての恋の話も辛い話もうさたねにみんな話していました。
大学に入って、まもなく、今の主人と出会いました。そして、しばらくして付き合い始めてすぐに、結婚しようという話になりました。

主人が私の家に挨拶に来ると言いました。
ある6月の晴れた朝、主人と主人の父が挨拶に来る・・・・・


そんな朝、目覚めたとき、私は隣を見て、半狂乱に叫びました!

「キャーなんでなのー!」

そうです。私の横には、昨日腕枕をしてくれた時には五体無事のうさたねが、

「首」

だけもげて、横たわっていました。その姿は、

「tomoちゃん、いい人が見つかったね。だから私はねもうお役目が終わりなんだよ。良かったね、tomoちゃん。これからは、何でもその人にお話し。きっと幸せにおなりよ。楽しかったよ。もう彼に任せて、私は逝くね、さようなら」

というメッセージが頭に響いてきました。

私は泣き崩れ、慌てた主人が階段を上がってきて私の肩を抱いてくれました。
うさたねの首のもげた後は、ハレの席に縁起でもないというより、何か私に本当に大事な人が見つかったんだという気持ちを再度起こさせてくれました。

直してくれと母に頼みましたが、主人と主人の父を見送りに行って帰ってきたときには、既にうさたねはうちに居ませんでした。

私は手厚くありがとうを言いたかったです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
極たまにうさたねは、夢に出てきます。
キッスして大事に抱きしめると、ほんわか子供の頃何でも話したあの頃に戻れるような気がします。

人形の話ですが、まぁこんな不可思議な話があります。
この子といると、四面の部屋で、不可思議な説明のつかない現象にあっても、怖くなく眠れました。(気絶するくらい怖いこともありますが)

私にとって、とても子供時代を幸せにしてくれた人形でした。
忘れられない出会いです。

今、うちでは、上の子も下の子も、とても大事なそれぞれのぬいぐるみがあります。とてもかわいがって愛してあげると、ぬいぐるみは「愛」で満たされるんだそうです。(霊能者さんの受け売り)

かつて、あなた方の母が、一心に愛を注いだ存在があったように、お前たちのぬいぐるみが願わくば、とても愛で満たされますように。
そして、お前たちのよき思い出の中の一ページを飾りますように。

この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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摩訶不思議補足   くまの中将 

2008-04-04 10:03:22 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

ぬいぐるみの話でどうしても書きたいことがあったので、三段目に行きます。

小学校2年生の時、私はぬいぐるみフリークでした。兄がどこからか拾ってきたぬいぐるみまで大事にして、枕元に全て並べて、数を数えないと眠れない状態でした。
そんな私と小学校6年生の兄の取り合いになったのは、がたいのしっかりした、「くまの中将」というぬいぐるみでした。彼は、乗ってよし、馬役にも耐え、非常に私たち兄妹の愛着を一身に受けておりました。
なので、しょっちゅう私たちの喧嘩の原因になっており、母はかなり金切り声で私たちを叱りましたが、私たちは一歩も譲りませんでした。

ある朝、派手な喧嘩をやらかした私たちは、小学校に向かいました。
私もボコボコ、兄も咬まれてえらいことに・・・・・・



・・・・・・・小学校から帰るのが早いのは私。
帰ってきて最初に中将を探しました。見当たりません。おかーさーんと言いかけて、母のミシン台の上を見ました。

新しく作った子供用枕が二つ・・・・・・・・・

母は、これまでに見たことの無い笑顔でこう答えました。

「どう?新しい枕」

「ねぇ、中将は?中将はどこに行ったの?」

「何言っているの?中将はいるじゃない?」

「えっどこなの、探したけれど居ないよ」

「馬鹿ねえ、中将はそこにいるじゃない」

と母の指したところは、新しい子供用の枕。





・・・・・・・・・・冷や汗が出ました。

「枕ね、枕の中身は中将のお肉よ。どう?二つ作ったの。お兄ちゃんと取り合いにもうならないわね」

「お肉?お肉って、中将ばらばらにしたの?」

「そうよ。喧嘩ばかりするから、お母さん悩んで、やっと二人に行き渡るように枕にしたわ。」

「中将の中将の皮は?」

「皮は枕に使おうと思ったんだけれど、頭と尻尾じゃまた喧嘩するからね、皮は捨てたよ」




「お母さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


帰ってきた兄に事情を話し、中将のお肉で出来ている枕を抱いた二人。
すっかり喧嘩気分は冷め、二人で出した結論は、


「喧嘩のせいで中将を死なせてしまった」
「お母さんは無茶苦茶怖い」

でした。

いまでも語り草で、あの頃をよく思い出します。

ではこの話題はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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