こんばんは。
摩訶不思議をどうぞ。
*************************************
昔、新築のマンションに住んでいた頃のお話をします。
狭いアパートから、4LDKのマンションに移ったのは、小学校4年の頃でした。
新しく、自分の部屋がもらえるとなって、すごく嬉しい引越しでした。
もらった部屋は、日当たりもよく、8畳の部屋でした。私は、嬉しくて、部屋のレイアウトを色々考えていたのを覚えています。
まだ、自分の部屋をもらったばかりの頃、一人で寝るのに慣れない私は、ドアを半分開けてねむっていました。
ある晩、ふと気がついたのですが、ライトを消すと、ライトがミシミシ言うことに気がつきました。奇妙なもので、13秒たつと、また、ミシミシなります。なんだろうと思いました。その頃、「引越しで慣れない」と考えていたので、慣れていないし、消したらミシミシ言うライトなんだと思っていました。
・・・しかし、ミシミシがうるさいので、父親にそのことを言って確かめてもらったことがありますが、ミシミシは止まらず、私は、こわごわ、ドアを半分開けたところからもれるリビングの明かりを頼りに、毎日暮らしていました。
・・・・・それから、しばらくたった晩のこと。
ミシミシいう音で目が覚めると、枕元に誰かが立っていました。私は、お父さんかお母さんかお兄ちゃんかなと思ったのですが、どうやら違いました。
その人は、青い上下の服を着て、私の寝ているのをじっとながめているようでした。私は、なんだか恐かったので、起きずに眠ったふりをしていました。すると、青い服の人は、私に手を伸ばしてきました。「なんだろう。」を思う間もなく、その人は私がかけている布団をはごうとしていました。私は、それでも、恐くて、眠ったふりをしていました。
ドアの隙間を感じながら、誰か家族の人が起きてくるのを必死で祈っていました。その手が布団をはいだとき、私は「こりゃ、どろぼうだ。」と思い、そう考えると、いっそう恐くなって、「うわぁ。」という声を上げて、起きました。
・・・・・・すると、誰もそこにはいないのです。あまりの大声に、家族が起きてきましたが、青い服のひとの隠れるところなどありません。私は、夢でうなされたのかと思って、その日のことは、ねぼけたことですましてしまったのです。
それから、毎日、夜中に目がさめると青い服の人が枕元に立つようになりました。こっちが薄目を開けて何するんだろうと見ていると、気がつかないで、布団をはいで、一緒に寝ようとします。目をぱっかりあけて、その人を見ると、その人は消えてしまいます。そんな毎日でした。私はだんだん夜眠れなくなってきました。
ある日、本当に疲れて眠りたい日に、やはり、その人がきました。
私は、もうそのまま眠ろうという気になりました。その人は、また、布団をはいで、一緒に横になりました。しかし、その日は私が、目を開けないせいか、その人は、私の手を握ってきたのです。
それは、冷たい手でした。本当に恐いぐらいのべっとりした冷たい手でした。私は、恐くて、もう目が開けられませんでした。開けたら殺されると思ってしまいました。それほど、冷たい手だったのです。
私は心のなかで、「おかーさーん助けて」と何度も何度も家族を呼びました。でも、誰も起きてきません。その冷たい手が私の顔に触れ、頬をなでられたときに、私は、思い切って目を開けたのです。
・・・・・・・・・・・そこには、なんともいえないほど恐い顔をした、男の顔がありました。私は、そのまま、気絶してしまいました。
それから、しばらく、親の部屋で眠ることにしました。そうしたら、二度と起きなくなりました。
今も、独りで眠るとき、消したあかりがミシミシいうと、その事を思い出します。そんなときは、あかりをつけて眠ります。
********************************
補足は補足にて。
この話はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
摩訶不思議をどうぞ。
*************************************
昔、新築のマンションに住んでいた頃のお話をします。
狭いアパートから、4LDKのマンションに移ったのは、小学校4年の頃でした。
新しく、自分の部屋がもらえるとなって、すごく嬉しい引越しでした。
もらった部屋は、日当たりもよく、8畳の部屋でした。私は、嬉しくて、部屋のレイアウトを色々考えていたのを覚えています。
まだ、自分の部屋をもらったばかりの頃、一人で寝るのに慣れない私は、ドアを半分開けてねむっていました。
ある晩、ふと気がついたのですが、ライトを消すと、ライトがミシミシ言うことに気がつきました。奇妙なもので、13秒たつと、また、ミシミシなります。なんだろうと思いました。その頃、「引越しで慣れない」と考えていたので、慣れていないし、消したらミシミシ言うライトなんだと思っていました。
・・・しかし、ミシミシがうるさいので、父親にそのことを言って確かめてもらったことがありますが、ミシミシは止まらず、私は、こわごわ、ドアを半分開けたところからもれるリビングの明かりを頼りに、毎日暮らしていました。
・・・・・それから、しばらくたった晩のこと。
ミシミシいう音で目が覚めると、枕元に誰かが立っていました。私は、お父さんかお母さんかお兄ちゃんかなと思ったのですが、どうやら違いました。
その人は、青い上下の服を着て、私の寝ているのをじっとながめているようでした。私は、なんだか恐かったので、起きずに眠ったふりをしていました。すると、青い服の人は、私に手を伸ばしてきました。「なんだろう。」を思う間もなく、その人は私がかけている布団をはごうとしていました。私は、それでも、恐くて、眠ったふりをしていました。
ドアの隙間を感じながら、誰か家族の人が起きてくるのを必死で祈っていました。その手が布団をはいだとき、私は「こりゃ、どろぼうだ。」と思い、そう考えると、いっそう恐くなって、「うわぁ。」という声を上げて、起きました。
・・・・・・すると、誰もそこにはいないのです。あまりの大声に、家族が起きてきましたが、青い服のひとの隠れるところなどありません。私は、夢でうなされたのかと思って、その日のことは、ねぼけたことですましてしまったのです。
それから、毎日、夜中に目がさめると青い服の人が枕元に立つようになりました。こっちが薄目を開けて何するんだろうと見ていると、気がつかないで、布団をはいで、一緒に寝ようとします。目をぱっかりあけて、その人を見ると、その人は消えてしまいます。そんな毎日でした。私はだんだん夜眠れなくなってきました。
ある日、本当に疲れて眠りたい日に、やはり、その人がきました。
私は、もうそのまま眠ろうという気になりました。その人は、また、布団をはいで、一緒に横になりました。しかし、その日は私が、目を開けないせいか、その人は、私の手を握ってきたのです。
それは、冷たい手でした。本当に恐いぐらいのべっとりした冷たい手でした。私は、恐くて、もう目が開けられませんでした。開けたら殺されると思ってしまいました。それほど、冷たい手だったのです。
私は心のなかで、「おかーさーん助けて」と何度も何度も家族を呼びました。でも、誰も起きてきません。その冷たい手が私の顔に触れ、頬をなでられたときに、私は、思い切って目を開けたのです。
・・・・・・・・・・・そこには、なんともいえないほど恐い顔をした、男の顔がありました。私は、そのまま、気絶してしまいました。
それから、しばらく、親の部屋で眠ることにしました。そうしたら、二度と起きなくなりました。
今も、独りで眠るとき、消したあかりがミシミシいうと、その事を思い出します。そんなときは、あかりをつけて眠ります。
********************************
補足は補足にて。
この話はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
