こんばんは。
摩訶不思議です。
1996年度の話になります。
*************************************
つい最近の出来事です。
久しぶりに友達に会いにいきました。すると、待っていてくれる友達が妙でした。
よく見れば、茶色の服を着て、ジャケットは黒なのに、赤い柄物のワンピースを着た女の人というように見えるのです。
「目がどうかしたんじゃないか。」
と、目をこすってみましたが、他の人の顔はダブってみえないのに、彼女だけだぶってみえます。
ぱっと見た目では、柄物を着ている女の人の印象しかありません。でも、無地の服を着ているんです。その上に黒いジャケットを着ているんです。
「ははーん。なんかあったな。」
と思った私は、彼女にそれとなく聞いてみました。しかし、なにもないようでした。
一緒にお酒を飲んでいるうちに、彼女が、トイレに立ちました。私が一人で待っていると、ウェイターが飲み物を持ってきました。
「これは?」
頼んだ覚えもないのに、持ってこられたので、
「違う場所じゃないかなぁ。」
とウェイターに言いました。しかし、ウェイターの言うには、この席でいいんだそうなのです。
「誰も、頼んでないですけど。」
と、言うと、
「赤い柄物をお召になった方のご注文ですよ。」
と返事をします。でも、
「ええっ?」
っと、私は驚きました。
彼女は、茶色の服に黒のジャケットです。
「そんな人はいない。」と答えると、
「いま、トイレにたたれた方ですよ。」と言われました。
「なにがおきたんだ?」と思いました。
だって、なんだか変じゃないですか。確かに彼女の印象は、柄物なのだけど、本当に着ている服は、違うんです。トイレに行ったのは彼女のはずです。じゃぁ、誰がそのお酒を頼んだのでしょう。でも、やりあっても仕方ないので、
「げげっ、しょうがないなぁ」と思いながら、とりあえず、そのお酒を置いてもらいました。
しばらくして彼女が帰ってきました。
「お酒頼んだでしょ?」と私がきくと、
「トイレに入る前に頼んだ。」と答えたのです。
「ああ、じゃ、これ、あなたのなのね。」というと、彼女は不信そうに私を見ました。
「今日の服は、茶色のシャツに黒のジャケットなのよね。」と、私が念を押すように、彼女に聞きました。
・・・・・怪訝そうに彼女は、うなづきながら答えました。
「その通りよ。何があったっていうの?」
私は、なんだか気味が悪くなって言いました。
「お酒頼んだって、知らなかったから、ウェイターに聞いたのよ。そしたら、彼が赤い柄物の人が頼んだって、言うのよ。それもトイレに立った人だって。それって、あなたのことなんだと思うけど、洋服のことが違うじゃない?見間違いしたのかしら。こんな明るいのに。確かに、私にも、今日はあなたに赤い柄物の印象が、ついて離れないのだけれど。」
彼女が、あっと小さく叫びました。
「今日、本当は、赤い柄物のワンピースとどっちにしようかすっごーく悩んだのよ。遅刻しちゃった位。もしかしたら、それかも。」
人の思いって不思議ですね。
*********************************
はい補足は補足で。
この話はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
摩訶不思議です。
1996年度の話になります。
*************************************
つい最近の出来事です。
久しぶりに友達に会いにいきました。すると、待っていてくれる友達が妙でした。
よく見れば、茶色の服を着て、ジャケットは黒なのに、赤い柄物のワンピースを着た女の人というように見えるのです。
「目がどうかしたんじゃないか。」
と、目をこすってみましたが、他の人の顔はダブってみえないのに、彼女だけだぶってみえます。
ぱっと見た目では、柄物を着ている女の人の印象しかありません。でも、無地の服を着ているんです。その上に黒いジャケットを着ているんです。
「ははーん。なんかあったな。」
と思った私は、彼女にそれとなく聞いてみました。しかし、なにもないようでした。
一緒にお酒を飲んでいるうちに、彼女が、トイレに立ちました。私が一人で待っていると、ウェイターが飲み物を持ってきました。
「これは?」
頼んだ覚えもないのに、持ってこられたので、
「違う場所じゃないかなぁ。」
とウェイターに言いました。しかし、ウェイターの言うには、この席でいいんだそうなのです。
「誰も、頼んでないですけど。」
と、言うと、
「赤い柄物をお召になった方のご注文ですよ。」
と返事をします。でも、
「ええっ?」
っと、私は驚きました。
彼女は、茶色の服に黒のジャケットです。
「そんな人はいない。」と答えると、
「いま、トイレにたたれた方ですよ。」と言われました。
「なにがおきたんだ?」と思いました。
だって、なんだか変じゃないですか。確かに彼女の印象は、柄物なのだけど、本当に着ている服は、違うんです。トイレに行ったのは彼女のはずです。じゃぁ、誰がそのお酒を頼んだのでしょう。でも、やりあっても仕方ないので、
「げげっ、しょうがないなぁ」と思いながら、とりあえず、そのお酒を置いてもらいました。
しばらくして彼女が帰ってきました。
「お酒頼んだでしょ?」と私がきくと、
「トイレに入る前に頼んだ。」と答えたのです。
「ああ、じゃ、これ、あなたのなのね。」というと、彼女は不信そうに私を見ました。
「今日の服は、茶色のシャツに黒のジャケットなのよね。」と、私が念を押すように、彼女に聞きました。
・・・・・怪訝そうに彼女は、うなづきながら答えました。
「その通りよ。何があったっていうの?」
私は、なんだか気味が悪くなって言いました。
「お酒頼んだって、知らなかったから、ウェイターに聞いたのよ。そしたら、彼が赤い柄物の人が頼んだって、言うのよ。それもトイレに立った人だって。それって、あなたのことなんだと思うけど、洋服のことが違うじゃない?見間違いしたのかしら。こんな明るいのに。確かに、私にも、今日はあなたに赤い柄物の印象が、ついて離れないのだけれど。」
彼女が、あっと小さく叫びました。
「今日、本当は、赤い柄物のワンピースとどっちにしようかすっごーく悩んだのよ。遅刻しちゃった位。もしかしたら、それかも。」
人の思いって不思議ですね。
*********************************
はい補足は補足で。
この話はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
