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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議100物語 第24話「洋服」

2008-04-24 16:23:58 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

摩訶不思議です。
1996年度の話になります。
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つい最近の出来事です。

久しぶりに友達に会いにいきました。すると、待っていてくれる友達が妙でした。

よく見れば、茶色の服を着て、ジャケットは黒なのに、赤い柄物のワンピースを着た女の人というように見えるのです。

「目がどうかしたんじゃないか。」

と、目をこすってみましたが、他の人の顔はダブってみえないのに、彼女だけだぶってみえます。
ぱっと見た目では、柄物を着ている女の人の印象しかありません。でも、無地の服を着ているんです。その上に黒いジャケットを着ているんです。

「ははーん。なんかあったな。」

と思った私は、彼女にそれとなく聞いてみました。しかし、なにもないようでした。






一緒にお酒を飲んでいるうちに、彼女が、トイレに立ちました。私が一人で待っていると、ウェイターが飲み物を持ってきました。

「これは?」

頼んだ覚えもないのに、持ってこられたので、

「違う場所じゃないかなぁ。」

とウェイターに言いました。しかし、ウェイターの言うには、この席でいいんだそうなのです。

「誰も、頼んでないですけど。」
と、言うと、
「赤い柄物をお召になった方のご注文ですよ。」
と返事をします。でも、

「ええっ?」

っと、私は驚きました。


彼女は、茶色の服に黒のジャケットです。
「そんな人はいない。」と答えると、
「いま、トイレにたたれた方ですよ。」と言われました。
「なにがおきたんだ?」と思いました。

だって、なんだか変じゃないですか。確かに彼女の印象は、柄物なのだけど、本当に着ている服は、違うんです。トイレに行ったのは彼女のはずです。じゃぁ、誰がそのお酒を頼んだのでしょう。でも、やりあっても仕方ないので、

「げげっ、しょうがないなぁ」と思いながら、とりあえず、そのお酒を置いてもらいました。


しばらくして彼女が帰ってきました。

「お酒頼んだでしょ?」と私がきくと、
「トイレに入る前に頼んだ。」と答えたのです。
「ああ、じゃ、これ、あなたのなのね。」というと、彼女は不信そうに私を見ました。
「今日の服は、茶色のシャツに黒のジャケットなのよね。」と、私が念を押すように、彼女に聞きました。


・・・・・怪訝そうに彼女は、うなづきながら答えました。
「その通りよ。何があったっていうの?」

私は、なんだか気味が悪くなって言いました。

「お酒頼んだって、知らなかったから、ウェイターに聞いたのよ。そしたら、彼が赤い柄物の人が頼んだって、言うのよ。それもトイレに立った人だって。それって、あなたのことなんだと思うけど、洋服のことが違うじゃない?見間違いしたのかしら。こんな明るいのに。確かに、私にも、今日はあなたに赤い柄物の印象が、ついて離れないのだけれど。」




彼女が、あっと小さく叫びました。

「今日、本当は、赤い柄物のワンピースとどっちにしようかすっごーく悩んだのよ。遅刻しちゃった位。もしかしたら、それかも。」


人の思いって不思議ですね。

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はい補足は補足で。

この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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