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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議 100話 第54話 「登録されていないアドレス帳」

2009-04-27 16:30:48 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

tomoです。全く風邪であろうと、死者は待ちません。
***************************************

ホットなので、ホットに行きます。

今朝、熱は下がったが、声が出ないので、それを承知で母に電話をしました。まるっきり、母に電話をする機会もなかったし、今回は、父の墓参りに行くと言う事だけ伝えたかったからです。
で、ひとしきり話をしまして、そして電話を切りました。電話が終わると、通話時間を知らせるように設定してるのですが、その時間は37分でした。

つまり、通話が切れないと、その時間が出てこないのです。

で今回は切ったと。

その後、ふんかふんか、鼻歌を歌いながら、GWに何処かにご飯を食べに行こうと、ネットを見ていました。そうして、見つけた店の予約状況を聞こうと思って、ふっと携帯を握りました。思いっきり音声をOFFにしていたようで、バイブレーションが手に響きました。

「え?電話?うまいタイミングだな。」

そして、携帯を開いてみて、途端固まりました。
自分の現在の姓、それだけと、電話番号は実家の電話番号です。
まず、自分の現在の姓だけってアドレス登録はありません。自宅には主人の母も父も他には兄弟もいるわけで、かなり深刻に実は「フルネーム」で入っています。
で、大体、隠し電話番号じゃないし、母の電話を自分の姓に当てる事もしません。

まぁ、しかし、電話を切りそこなったのかと思い、出てみたんですが、

「なしのつぶて」でした。

大体、電話を切っていなきゃ、もっと違うメッセージになります。なもんで、ここで、もう一度アドレスをくまなく探したんですが、そんな登録はありませんでした。

「すげー。霊もハイテクの時代か。」
そう思いながら、履歴を見ると、履歴にはありません。あざやか、お見事、多分電話代請求も母には行かないと思います。

「流石電気の帝王」と思って、眠くなかったんですが体を思って寝ちゃうことにしました。耳にIPODからのヘッドフォンをつけ、寝る予定でした。

「うひゃぁ、煩すぎる!!!」

私が青ざめて飛び起きたのは、それからほんの5曲の後でした。
あまりに、ヘッドフォンから人の煩わしいまでの大声での「がやがや」が聴こえてきて、煩くて眠れないのです。

まぁ、昨今は豪胆ですから、「煩いBGMはいらない」とそのまま、IPODを切って寝ました。別に何とも思いません。人が頭の上を歩き回るような煩さが気になったのですが、基本的に私がそういう時聴く音楽は、イージーリスニングなんですが、どうやら、眠くなかった私も、ヘッドフォンをつけて、眉間に圧を掛けたら、俊足で寝たらしいのです。で、その後たたき起こされた・・・と。

そのままIPODも外し、寝ていました。
やっと現れたのは、夢の中でした。冷たい冷たい目をした男の子でした。多分相当びっくりするであろうその表情に、自分では思いました。

「これを受け止められない器量の自分なら、霊能者失格で良し。」

なもんで、鳥肌も頭のてっぺんもゾワゾワしましたが、瞬時に収まり、相手の話を聞けることになりました。聞くと、300万持っていて、妹との生活の為に株をやったと。で、騙されて無一文になったと。

瞬間的に、「自分で勉強しないからじゃん。」と言葉がついて出ました。「普通は1000万からつぎ込むとある程度利益は上がるけれど、生活費のとは言え、何でそこで株なのか。」と聞き返しました。本人はさっきと違いうなだれていました。

「私だって未だかつて、株はした事がないよ。で、株なんて、子供することじゃないだろう。どういう仕組みか勉強しなよ。騙されるのは、自分に悪いことはないんか?」

そう言うと、男の子はうなずいて、「自分が悪かった」と言いました。
「まー、あんただけが悪いんじゃないよ。保険も、株も、宗教もみんなそんなもんでさ、全部同じようなもんだよ。まっとうに働けば良かったんだけれどね。」

で上がっちゃったんです。

で、私はてっきりさっきの電話は、父だと思っていましたが、どうも違いました。それに、首から下のない骨男がずずずっと進んできたりして、「あーぁ、だから、電車の移動は何でも拾うんだよな」と思いながら、日に当たって居眠りをしていました。

先ほどの男の子は、下の息子を動かして、眠っている下の息子がいきなり起きて、ガチャガチャやっています。で、本人は、甘いグミの入ったビンを見つけ、一生懸命開けて、そうして、グミを食べて「凄く甘い。美味しい。」

そう言って今度こそ上がっていきましたとさ。

あのさ、アドレス帳をワンタイム即時に作ったって点で、君は、今まで一番のぴか一の「ハイテク霊」だったよ。しかも、通知不可能とか、公衆電話のコマンドじゃなく、ダイレクトに私の姓で、実家の電話番号。いいとこ、考えたね。
まぁ、今までになく、凄いって事で、グミ食べて幸せになってお母さんのとこに、上がれよ。


こういうことしょっちゅうされると、息子の虫歯が気になるけれどさ、母として。まぁ、ワンタイム。ありじゃないの。

tomo

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摩訶不思議100物語 第54話 「桜が咲く頃」

2009-03-14 18:38:57 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

働いていたところは、青山墓地の横だった。
桜が咲く頃、私は会社に疲労しきって、おいしいご飯屋を探して歩いた。すると目の前に、鶯色に桜の絵の描いてある女性が歩いていた。年配の方だった。
その方が、墓地をかいくぐってひょいひょいと、私の前を歩く。私が余所見をしていると、とまって待っていてくれる。
何だか分からないけれど、休み時間までに帰れるようにご飯恵んでくださいってツブヤイたら、おばあさんは、とある店の裏に入った。

なぁんだ。ここのお店の人か。

そう思って、その店に入った。鳥を焼いて香ばしい鳥をそのままパスタに乗せてキャベツと一緒に出してくれた。美味しかった。穴場なのかお客さんは少なかった。お客さんの半分はこの世の人ではないのは知っていたけれど、墓の横だから。そう思った。

帰り道、急におなかが下る感覚があって、そのまま会社のトイレに駆け込んだ。おなかが下った。それだけじゃない。

口から、かなり多い量の茶色い鉄のような味のするものを吐いた。2時間くらい篭った。途中で眠気も襲ったが、がんばって吐いて、そしておなかを下した。水を飲んだ。飲んでも飲んでも出てくるのは、茶色い色の何だかねとねとしたものだけだった。血かと思ったが、違った。お腹からは、随分変なものが出た。長い長い寄生虫かと思うように長いものが出てきた。後日兄に訴えたら、それは食物のスジだろうと言った。納得できなかった。長いまま、2メートルはあった。白くなかった。動かなかった。会社の健康診断では、虫はいなかったのがその前の年の9月だったから。ながいなぁって思って見とれてた。

店が悪かったのかなと思った。
その翌日の朝、心身ともにすっきりした中で、急に人事部長から、呼び出しを喰らい、沢山の墓場までの守秘義務に判を押す代わりに、莫大な慰謝料とともに、会社を辞めることになった。すんなりやめられた。

今では、それでよかったんだと思っている。
ただ、あの店は、二度と見つからない。

tomo

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摩訶不思議話 100話 第53話 「樹海」

2009-03-14 18:17:23 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

若い頃、自殺しようと思って樹海に行ったことがあります。かなり何度も。バイクで近所まで行って、バイクを止めて入っていく。トレッキングの服装は、親が高尾山などを週一回登らせる事などをさせていたので、問題はなかった。

至る所に看板があった。

自分に酔っ払って、「さよなら自分」とつぶやいていた。
しかし、よく奥深くまで入れるように、途中の木に目印で、マーカーをつけていった。無論、死ぬ気だった。

しかし、有名な入り口から入ったのだが、とても清清しかった。ここで自殺する人はこの清清しさで、心を洗われるんだなと思って、逆にいい意味で自殺ゾーンだと思っていた。
幾つか、踏み込んでいくと、洞窟もあった。幾つか踏み込んでいくと、奥のほうに神様の社があった。
供養塔かと思った。しかし、兄の言うような汚さなど何一つ泣く、落ち葉が落ちているが、なんとも散策地帯で、ここで死んでいいのだろうかという疑問があった。

私はこれは、一般の人の散策路だろうと思った。だから、コンパスを手に闇雲に進んだ。コンパスがぶれるとよく言われているが、ぶれたことはなく、そのまま北は北を指していた。

で、何度か奥まできたと思うと、そこの木に赤い目印がある。勿論さっき自分でつけたのだ。じゃぁと思って西に向かってみる。ズンズン山を登る。そこにも赤い目印がある。「え・・ここも来たんだ。」

だんだん一日が暮れてきた。情けなくなった。死に場所ひとつ見つけられない自分が何だか情けなかった。そして、随分上まであがった時、「帰れ!!」という声が聞こえた。

「冷や汗が出た」普通のパトロールさんに見つかったんだと思った。有無も言わさず、そのままがけを降りてきた。一時間以上降りたら国道だった。

バイクの置いてあった方面とは全然違う場所に出てしまった。道々に、「赤い目印」が合ったのに。

で、帰りに、こっそり御茶屋のおばちゃんに聞いてみた。
「樹海ってどこで皆さん自殺するの?」

おばちゃんは怪訝そうに私を見て答えた。

「この茂みの少し上。1キロくらい。行けば黄色いテープ張ってあるよ。」

「なかったよ。おばちゃん。何にもなかったよ。きれいな山だったよ。途中に祠があって、その後、誰かパトロールさんから「帰れ」って言われたんですけれど。」

おばちゃんは、私の顔をよく見た。そして言った。

「あんたは自殺者に呼ばれなかったんだね。普通は入ったら、みんな同じ所にたどり着くんだよ。あんたは・・・・」

「ただ散策して終わっちゃった。」

「死ぬ気があったんのかい?」

「ええ。」

「じゃぁ、断られて中に入れてもらえなかったんだろうね。まだ、死ぬ時期じゃなかったんだよ。」

そうなんだ・・・・と思って家へ帰った。あの社は一体何を祭っているのか、あの声は誰の声だったのか、そういえば、足音ひとつしない状態の山だったなぁなんて思っていました。

今では、負のけっかいを張っている町自体に入れなくなっています。
ある意味ネガティブという招待状がなければ、逝かれないのかも。

すみません。私、あの時、ここで自殺できなかったら真剣に、生き様と思っていました。
その自殺者の作る負の結界に入れてもらえず、丁度秋のいい富士山散策をして返されてしまったんですね。(滝汗)



tomo

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摩訶不思議 第52話 「ホテル」

2009-03-14 17:43:48 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

tomoです。

若い時、女の子と一緒にドライブに行きました。
職場で知り合った友人でした。そして、二人で散々八ヶ岳とか出かけた後、問題は中央高速が目茶目茶混んでいました。午前12時頃まだ、自分たちは、何と甲府を越えていませんでした、なので、何とか焦りつつ乗っていたんですが、仕方なく、初狩パーキングエリアに止めて寝ようという事になったんですが、その車内の窓を真剣にのぞく変なおじさんがいました。友人は気持ち悪がったので、もう一度都内目指して帰るところが、所が夜中の一時過ぎても大渋滞。

仕方なく、いったん降りて、どうしようか考えたら、友人が石和にあるホテルで泊まろうと言い出しました。断っておきますが、彼女とは友人です。

石和の方面に走って、最初に見つけた所に入りました。一室だけ明かりのともった、部屋のパネルボタン押しても、なんとも言われなくて、そのまま押して入りました。

入ってから、違和感がしました。
違和感は程なく的中しました。

友人がいきなり、お風呂にお湯入れたよ。一緒に入ろう?と言い出してきました。その友人は、そんなになまめかしいタイプでもなかったんですが、その時点で凄く艶っぽくて、何だか断れない雰囲気がありました。でも、実際のお風呂は、重なり合わないと入れないんです!!

で、躊躇している私を、彼女が「声色」が変わってまで、手を差し伸べてきた。その時のしゃべり方は既にいつもの彼女の、「だよなー」とか「だっせー」ってな言葉遣いじゃありませんでした。

「来て。恥ずかしいですから。」
「いや、二人入れないよ。薄いから。」
「じゃぁ、のんさん、私の下になってくださいな。私あなたの上に乗ります。」

・・・・・・・・のんさんって誰よ?って突っ込みもなく、その艶っぽさに一瞬わが身が女性であることを忘れるような色香があったのです。で、服を脱がしてくれる。そして、目線を下に向けながら赤い顔で、

「のんさん、お先に入ってください。」
「薄いしさー、あなた私より体重あるぜぇ」

そんな私の精一杯の冷やかしに、きつい目線を投げつけられて、その人と風呂に入った。

何というか、その風呂場自体、いつでもピッチャンピッチャン音がする。

「蛇口閉めていなんじゃないの?」と聞くと彼女は、ほんのり上気した顔で言った。
「私じゃご不満?私ずっとのんさんが好きでした。こうしてお誘いするのも、今だからです。気持ち分かってくれませんか。」

下手なポルノ映画よりひどいもんだった。憑かれている友人が、いきなり私の体を触り始め、私の手をもって、自分の体に誘導した。

「いかーーーーーーーーん。」
流石に脱兎さんスイッチが入った私。けれど、もうその女性(今は友人ではない)は、私に両手をかけて、うれしそうにしなだれている。
あぁ、これどうやって逃げたらいいんですか。神様。ここ、やばいホテルなんですか?ってか、どうしたらいいんですか。

彼女はひたすら自分を触ってほしがった。いや、遠慮して湯船から出て体を洗い出した私に、猛烈なアタックが来た。正直に言えば、友人の普段のキャラを知っているだけに、この豹変は、まったく違うものだろう。というか、うかうかしていると、実は私が乗り移られそうな気配があった。

そう。完璧男になっちゃいそうなそんな意識が入ろうとしていた。私は、体を洗い、女性を風呂場に置き捨て、そのままベッドに入った。しかし、ベッドに入ってきた彼女を見て、驚愕した。

「顔が・・・・顔が違うよ。」

「のんさん。お願いです。情けをお願いします。」

「うへぇーー。」

脱兎さんスイッチ、マルチターボを押したのはその時だった。
疲れとかどうでも良かった。すぐにその子に服を着せ(服を来てた方が何だかムードでるなぁ等おだてて、服を着せた。断固パンツは履かない。しかし、スカートをはかせて、私も着替えた。その際に、風呂場から、赤子の泣くような、猫の発情期のような声が聞こえた。

「いけねぇ、これ、分けあり物件だ。」

私は、パンツはいていない友人であろうはずの、その女性を引っ張り、そのまま部屋を出た。四六時中甘い言葉を耳にささやいた。そして、会計をしようと思ったら、会計がシャッターが下りていた。私は、やられた、呼ばれたと思いながら、彼女を引っ張って車に乗せ、そのまま後ろも見ずに走り出した。「彼女は抱きかかえられながら、「愛している」等と口走り、友人の面影は全くなかった。私はこの人が本当に友人ではないわけはないと思っていた。彼女の左腕のあざはそのままだったからだ。彼女は執拗に私に触れてきた。

「憑依しちゃったんだ。」私はエンジンをかける時、あまりに掛からないので、繰り返しつぶやいた。「遠くにいく。朝日を見る。遠くに行く。朝日を見る。」ずっとつぶやいた。

高速に再度乗って、何とかスムーズに上野原まで来て、そして、小仏に来た途端、

「彼女の顔が友人の顔に戻った。」そして、朝日が差してきた。何だか涙が出た。

彼女は、聞いてみると初狩で寝ていたらしい。そこから意識がなかったそうだ。で、どうして自分がパンツを履いていないのか不思議がった。私は取り合えず言った。

「覚えてないかもしれないけれど、談合坂のトイレで失敗したって言ったじゃん。だから、その時脱いで捨ててきたんでしょう?」

納得した彼女を見ながら、心の中は、冷や汗だった。
一体どっちが呼ばれて、車に張り付くおじさんを見て、シャッターがさびていたあのホテルに行ったんだろうか。どっちが憑依されていたんだろうか。

朝日がさす中で、私は、もう二度と女性と二人でラブホテルに入る関係がない事を切に祈って、そのまま自宅まで突っ走った。

持論:女性と二人きりでもラブホテルを簡易宿泊にするのは問題がある。


tomo

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摩訶不思議100話 第51話 「まさかの小坪トンネル」

2009-01-08 22:14:06 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

まぁ有名な心霊スポットに小坪トンネルってのがあります。
若い頃なんか、サーフィンに行くのに通らずにはいられないトンネルで、確か新倉イワヲの世界でも、私が小学生の頃に取り上げていたような気がします。相当にショックだったから。しかも、鎌倉には大叔父がいて、葉山にも住む大叔父がいて、正直逗子隧道なんか通らずにはいられないんだけれど、だけれど、どういう訳か、今まで「視たことがなかった。」

親に泣きましたね。「逗子隧道って書いてあるよ、ここテレビで出るって言ってたんだよ。おかーさん、引き返そうよぉ」けれど、親はまた、新倉イワヲにたぶらかされたかと思ったらしく話は聞いてくれません。結果、私はどういう訳か、親指を拳骨の中に入れて、「とにかく親だけは連れて行かれないようにしよう」と思っていたりしたんですがね、一回も視た事は本当にありませんでした。ですから、その時から私は、ちょっと疑っていましたね。

サーフィンに行って、足を捉まれても、やっぱ怖いものは、海の帰りの男の性的誘惑。水着姿を見て、うるさいのは男だけ。で、まぁ何度通っても別に視た事はありませんでしたね。

で、昨年の最初位ですか、買出しに行くのに逗子隧道から名越を通ったんですよ。いつもどおり。それで、何にもなくて子供もうるさく言わなくて、買出しから帰って翌日、初めて車の下にオイルだまりを見つけました。
瞬間、「昨日、もしかして何かを踏んだとか?」と思いまして、元々ジャッキがあるので、ジャッキアップして、少し上げてちょっと苦しくなった心臓でぜぇぜぇ言いながら、下にもぐりこんだんですね。で、見たら、穴も開いていない。どこから漏れたんだか分からない。

なわけで、いつものピットに持っていったら、ピットの人が言うんですよ。

「これ、エンジンオイルのとこに穴が開いたんじゃないですよ。で、思うんですが、エンジンをはずしてみた所にパッキンがあるんですが、それの故障かも。今なら、ディーラーさんで見てもらえば、まだ無料ですよ。」

と言われ、とてつもない大雪の日に、持ち込んだ私。

大雪を見ながら、寒いなぁと思っている私にまさかのディーラーの話。

「エンジンをはずしてみないと分からないんですが、パッキンが変なんでしょうね。まだ乗ってもすぐにエンジンオイルが全部出ちゃうわけじゃないんですが、台車の手配をしますので、それまで待っていてください。エンジンをはずさないと、あのパッキンを確認できないんです。」

そうして、ある日やっと修理の日が来てディーラーに持ち込み、そして台車を借りた。いつもながら、台車は乱暴に扱われている。まぁどんな荒くれた車でも乗りこなすつもりがあるが、台車は事故暦も分からないから、最初はアクセルを吹かして、ふつうにハンドルを固定して行くと、「どっちにいくか向きがあるかどうか」だけ確かめる。以前乗ったもので、どうしても、「ハンドルをまっすぐ持っていると、右側に向かって行く車」があったからだ。

そして台車を返しにいき、受け取った自分の車で、驚愕の事態を知ります。

「あのー、エンジンとか取り外しないですよね?個人では。」
「ええ。買ったのも日産のディーラーから買っていますし、ついこの間買ったばかりですし、前のオーナーは2万キロで手放していますし。フル整備してもらって、買ったんですよ。なんかあったんですか?」

ディーラーさんはまずそうに言った。
「エンジンのとこのパッキンがですね、熱で溶けたとか考えにくいんですが、一切なかったんです。今までお乗りになっていれば気がつきますし、エンジンを取り外さないと、あのパッキンには手が届かないんですよ。それが、ないんですね。パッキン自体が。誠にもってすみません。」

私は不思議そうな顔で言いました。

「でも、それまで半年無事にオイルも漏れずに走っていたから、最初から不良品だった可能性は低いですよね。まぁ、いいです。取り付けてもらったんなら。ありがとうございました。」

相手はすまなそうに不思議そうに言いました。

「すみません。熱で溶けるような季節でもないのに。全く不思議ですが、直しましたので、問題はありません。」

私はそうして自車に乗った。その時、あぁそう言えばあれは、「小坪」を通っていった時だったけな。熱かったな、一瞬だけ。
でも、あそこはいないはずだよ。んなわけねーだろ。

ねーだろ。

ねーだろ。

うーん。どうなのかなぁ。

毎度ディーラーに行くのがめんどくさいから、今度から小坪を通るの「なし」。

それでいいじゃん。


それから、私は何かの用事のときに決して通らなくなりました。鎌倉も行かないし、行こうとすると、止めろといわれる。事実、墓を材木座近辺のお寺にするか増上寺にするかで迷ったとき、先祖の意見は増上寺だった。
まぁ、あそこじゃなくても、時折はあるさ。
だけど、それで命とられなかったんだから、いいとして、二度と通らなきゃいいんだよ。

ってことで、私の中で以外にあっさりとルートマップに、逗子隧道を通らないルートが刻まれましたとさ。


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摩訶不思議100話 第50話 「ホワイトアウト」

2008-12-29 23:47:02 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

ここでは、普段のおちゃらけた成分が98%入ったtomoモードで進めております。しかし、内容はマジです。

******************************************************
それは、まだ私が穂高山麓に連れてきてもらえた年の冬だったと思います。兄と私で、あずさに乗り、祖母の家に行きました。当時はまだ、改築もしておらず、土足のまま祖母たちの部屋に行くことが出来ましたし、竈も本格派竈で、そりゃ、殆ど土足でした。農家ですからね。有難かったんだと思います。

私が、異変に気がついたのは、ある夜でした。
冬はコタツをつけて、四方から足を突っ込んで寝ます。そのコタツの中には練炭が入っていました。今考えると、危ないですが、当時はそんなもんで、足だけ突っ込んでぬくくなって、布団で寝るんです。家全体を暖めるという概念はありませんから、未だにあそこの家は改築しても、立派に「エアコン」無しです。

夏の暑い盛りをエアコンなしで過ごせるということは相当風通しがいいのですが、昔の家では、大きな雨戸を閉めて歩きました。そして、家の前には凄い送り主にいわくのある石が置いてあるんですが、従兄弟にとっても私にとっても、兄にとっても、そこは「乗り物」でしかありませんでした。

それが小学校1年か2年だったと思います。ある冬の夜、初めて二人で招待されて兄といったのですが、そのあずさに乗った後、どういうわけか、乗り換えた先の大糸線では夕暮れでした。着いたころはとっぷりと日がくれ、私は大糸線のある駅辺りから、同じスピードで駆けてくる人をぼんやり見ていました。

「早いなぁあの人。まぁ、この電車遅いから。」

特急あずさに乗れば大糸線は確かに各駅停車で遅いでしょうけれど、その時は何も疑問に思いませんでした。そしてついて、祖母たちに挨拶をして、寝る準備が整って、寝付けないときにふと声が隣の部屋でしたのです。

「tomoちゃん。おいでよ。tomoちゃん。」

私は、少々そのコタツに足を突っ込む寝姿に疑問を持っていて寝付かれなくて、ふと気がつくと、みんな寝ていました。兄も、念のためと称した叔父も寝ていました。

なもんで、こっそり、その部屋に行きました。すると、その部屋は玄関の大広間でした。そこには誰もいなくて、声は外から聴こえました。私は、そのまま、誘われるように外へ出ました。鍵は捻ってねじ込んでいくものだったので、鍵を開け、ちょっと隙間を作って外に出ました。寒かった。寒かったのでどうしようかと思ったその目の前には、沢山の人がいました。

みんなうつむいていました。顔色が白くて、どうしたんだろうと思いました。登山のような格好をしていました。私は、何を考えたのか、「この人たちは、これから山に登りに行くんだ」と思ったのです。

「行くんだね。行ってらっしゃい。」と言いかけた時、一人の人がこちらを向きました。猛烈に白い顔で、まぶたが凍っています。父の持っているロシア音楽のレコードに厳寒地帯に行くとまぶたが凍るという写真が載っていました。外って凄く寒いんだなと思いました。

「tomoちゃん、山に行かない?」

と誰かの声がしました。

私は咄嗟に「明日なら行けるよ。けれど、今日はもう寝るの。お休みね。」と答えました。何も考えていなかったし、素直にその言葉を言いました。

「そうなんだ。行かないんだ。tomoちゃん。一緒に山に行こうよ。」

かなりその時に短気だった私は言いました。

「私、行けないの。だって叔父さんがいいって言わないし、寝ているんだもん。一人でいなくなったら怒られるもん。」

「tomoちゃん。じゃぁ、私たち行くよ。けれど約束して欲しいの。遭った事、誰かが知ったら、必ず言って伝えて。有明神社にいるよって。」

「え?行かないで神社で寝るの?」

「tomoちゃん。私たち困っているの。山に行ったきり帰れないの。」

私はその時寒くて眠かったので答えました。

「分かった。明日おばあちゃんに言っておくね。じゃぁ寒いからお休み。山がんばってねー。」

そう言って私は、目の前の沢山の人を見て手を振って、引き戸を閉めて鍵をかけてそのまま布団に入って寝ました。

その晩、こんな夢を見ました。

自分が冬山を歩いています。けれど、いきなり吹雪になってしまった。どうしよう、どうしようと思いました。その瞬間、真っ白な吹雪が舞い上がった後、私は山ではなくて、広い原にいました。倒れていました。自分の周りを即座に見ました。どこから来たんだっけ?
しかし、その原は、広く、私の足跡は何一つ無く、ただただ、太陽も無く白い平原でした。どこへ行ったらいいの?どこから来たの?どうやって家に帰ればいいの?
さっきまで登っていた山はどこに行っちゃったの?私どこまで飛ばされたの?
どうしたらいいの。おなかすいたな。食べるもの無いかな。あっ、背中の荷物も無い。私、食べるものもないんだ。どうしたら、帰れるのかな。山に登っていた山はどこなのかな。空も地面も真っ白で何も見えない。お母さん。おなかすいたよ。お母さん、寒いよ。おとうさーん。おにいちゃーん。涙でた。あっ痛い。涙凍るんだ。そうだ、さっきの人凍ってた。涙出しちゃいけないんだ。ここ、どこなんだろう。わかんないよ。わかんないよ。どうしたら出れるの?なんだか苦しいな。寒いからかな。頭が痛いよ。おかあさん。寝ちゃってもいいのかな。段々眠くなってきたんだよ。お母さん。ここどこか分からないし、足が痛いの。でも、眠くなっちゃった。おかあさーん。でも眠いし頭が痛いからお休みなさい。

その時、私の寝方に異常を感じた叔父が即起きてきて私を強引に引きずりました。私は、練炭の入ったコタツの中にもぐりこんでしまったようでした。苦しくて、寒くて、何も見えない。泣きじゃくる私に叔父が言いました。朝になるよ。tomo。朝だよ。tomo。少しだけ頑張って息を吸ってごらん。

そしてその日のうちに祖母の前に連れて行かれ、私は祖母に見たことを打ち明けました。「有明神社に連れてって、おばあちゃん。みんな凍えているの。寒いの。」

祖母は、顔が青くなって、そうしてしばらくトラクタに乗せられて連れて行かれたのが、有明神社でした。その時私は腰を抜かしました。沢山のあの晩の人がそこにいたのです。祖母は黙って黙祷して、私に黙祷するように言いました。

「あの人たち、声出さないんだよ」と言うと、祖母は黙って言いました。

「みんなは寒すぎて声が凍ったんだよ。大丈夫だよ。春になれば、必ず見つけるから。そうして、家に帰してあげるから。だからtomoは、ちゃんとお祈りをしなさい。ちゃんと言いなさい。自分はまだ子供で何も出来ないんだと。連れて行かないでくれと。」

「ちゃんと断ったよ。」

「ばか者。練炭の中にもぐりこんで何を言うか、お前は。」祖母は、一生懸命その後、黙祷し、呟いていました。「この子は連れて行かないでください。お願いします。春になったら約束します。だから、今この子を連れて行かないでください。」祖母は一生懸命泣きながら祈っていました。

すると大勢の人が、そしてその神社の裏手の上り口に行き始めました。ひとり消え、一人消え、そうして、みんな消えました。最後に「tomoちゃん。一緒に行けなくて残念だったけれど、おばあちゃんに伝えてくれてありがとうね」という声を残して。

私はその晩から、コタツ組をはずされ、単品で湯たんぽを足に入れてもらって寝ることになりました。祖母と祖父とがいかめしい顔で話をしていました。そうして、いきなり餅つきが始まって、私はお餅を臼と杵でついてもらって食べて、当初の予定通り2泊3日で、目黒の家に帰りました。

母は涙ぐんでいました。父は、帰ってきた私を、抱っこしてくれました。でも、誰もそれ以上言いませんでした。

それから、私は決して冬山のときには祖母の家に呼ばれなくなりました。春先になって呼ばれるようになりました。

私は、その後祖母が何をしたのか知りませんが、祖母が母に電話で、「あの子の感受性の鋭さには冷や冷やする。あの子はきちんと育てなければいけないよ。」と言っているのは知りました。お金が無い家だったんですが、普通の家でもあまり電話が無かった時代に、家には電話がありました。

けれど、あの時叔父が気がつかなかったら、私は練炭の中で苦しくなって亡くなっていたのかもしれません。呼ばれて断ったつもりではいたけれど、連れて行く気はあったのでしょうか。

あの時の祖母の真剣な顔は忘れません。そして、あの時見たホワイトアウトは、私の中で恐怖心として残り、結果的に、主人の弟に苗場に連れて行かれるまで、私はスキーを拒み続けました。父も母もスキー場に連れて行こうとは決して言いませんでしたし、スケートは代々木かどこかのスケート場だけでした。

冬山で無謀な登山をする人が多いです。あの瞬間を、明晰夢に一度見れば、そんな気が起きないだろうなと思います。ホワイトアウト。真っ白な空と陸の境も無い、ただ白い世界。足跡も、行く先も分からぬ世界。あの銀の世界に取り残された時、寒さで麻痺し、眠くならなければ、人は確実に狂気にさらされるでしょう。

tomo

ちなみに、私はついでに行き倒れて、遠くに灯りのともった家があるのにたどり着けずに凍死するといったビジョンを夢に見たことがあります。それも祖母の家でです。山は不思議です。

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摩訶不思議話100話 第49話 「ブリザードに鳴る鈴の音」

2008-08-09 17:10:04 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

tomoです。しつこいですが、このモードの時は霊能者ではなく、単なる霊感体質のおばさんとでも思ってください。

*******************************************************
子供が生まれる前にスキーに行きました。
主人と喧嘩の仲直りに組んだスキー旅行で、主人はあまり体を動かすことを好きな人ではなく、静かに本でも読んでいるタイプです。ですから、テニスに誘ってもあまり、私と対等にテニスはできませんし、どういうわけか、二人コンビを組んだときは、彼を後方にするのではなくいつも、前方に置いておくと、走らなくて済む分、彼氏は結構、高いところにあがってきたボールでも、ジャンプして、ジャンピングスマッシュを強烈にかまします。
後方の私ですが、球は、一ゲーム中、3回位くれば御の字です。彼氏が捕りきれないボールだけです。

で、これが、軟式だったか硬式だったかで、前方、後方が入れ替わると、とんでもないことになります。主人は後方になると、走ってボールに追いつくのが関の山で、相手のコートに返すだけの力はありません。私は、ジャンピングスマッシュと言えど、主人とは身長が17センチは違いますから、飛ぶ高さが違います。

勿論、これは、彼氏が、卓球だと凄いやつだと言うのもうなづけるでしょう。ですが、卓球ですと、私はものすごく速い球をスライスして送るのと、亡父譲りの、小手先の技術が得意なので、あまり一緒にやっても何も続きません。

まぁ、そんな事は置いておきましょう。
ひとつだけ言えば、主人と私は、同じときに苗場のスキースクールで初めて習ったのですが、主人は基本を覚えるのがうまく基本に忠実ですから、すぐ基本形を覚えてしまい、上達します。しかし、どういうわけか、同じ先生の話を聞いているにもかかわらず、私はやりながら覚える派なので、聞いても分からないのです。んなもんで、実は、私こそあまりうまくありません。

そんな私たち、何度か日本で出かけ、アメリカはユタ州のソルトレイク近辺の山にまで行きました。しかし、一緒に出発しても、必ず彼氏のほうが早いのです。スピードも速いですし、きちり、ターンが決まりますし、彼には転ぶというロスはありません。ですので、いつも私は、彼氏の持つ鈴の音を聞きながらどの辺で待っているか考えながら行きます。

しかし、いつもいつも不思議だったんですよ。友達と行っても、主人の弟たちと行っても、どういうわけか、私、いつもコースを走っているつもりなんですけれどね、時折どこか違うところにまぎれてしまうんです。そんなもんで、最後のときも主人は鈴を持ちました。

その時は、吹雪でしたね。
その中を本当に主人の鈴音を聞いて、大体の距離感を図って進んでいきます。ですが、その途中、どこからか、


「おーい」「おーい」


という声が聞こえたんです。

主人だと思いました。しかし、「なーに?」「なんなの」と聞いても主人から返事はありません。でも、鈴の音は聞こえないんですが、


「おーい」「おーい」


とは聞こえるんです。

まさか、主人が転んだのかしら。でも、自分の先に走った主人の滑走の跡はどんどん消えていきます。そして聞こえる

「おーい」「おーい」。


私は、主人がひねったんだと思いました。だから、鈴じゃないんだと思いました。

思い切り方角を変えました。そこでターンの予定を変えて、もう少し森林のほうに向かったのです。

「おーい」「おーい」

という声はどんどん大きくなります。私も、「大丈夫?」と言いながら、つたなく滑ります。

その時、「がこっ」といって、私が瞬時に普通に滑っている中で転びました。私のスキー板は片方外れ、どんどん先に滑って行きます。「まずい。あれ、履きに取りに帰るの大変だわ。」と思いながら、転んだ拍子に、ストックも手からひとつ離れてしまいました。

私はそれを見ながら、転びながらずるずる下がっていきます。止まらないのです。ずるずると下がって下がって、そのとき、私の前に見えたのは崖でした。

「まずい。」とにかく自分を止めなくちゃ。スキー板やストックより、自分が落ちる。
しかし、ずるずると下がっていきます。

「ちょっと、たすけてぇぇぇぇぇ。」

けれど相変わらず声は、


「おーい、ここだ。おーいここだ。」


と言う声。

主人もこのまんま落ちちゃったのかしら・・・どうしよう。私も落ちたら、誰が麓に知らせるのよ、止まってよ私。頼むから止まって、何なのこの新雪は、エッジも引っかかりもしないじゃないのよぉぉぉ。なんなのよぉ。ふざけんじゃないわよって、頼むからとまってよぉぉ。

その時、私、どう思ったんでしょうかね。いきなり凄く大きな声で、


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁあ。」と叫んだのです。
「止めてぇ、止まらないの、誰か助けて、止めてぇぇぇ。」
「この先に誰かいるみたいなんです。だれかぁぁぁぁぁ。」



それでも、ずるずる崖に落ち込むその時、後ろから、シュッツと言う音がして、突然私は、ガツンと、どこからか着た人のエッジで、頭を打ちました。頭をエッジで殴って止めてもらって、やっと、崖の下に落ちるのが寸前で止まったのです。

「やっばいなぁ。あんた。さっきから見てたけれど、何であっちに行ったんだよ。こっち、だめだって書いてあんじゃん。危ないよ」

私、ちょっとそのエッジで殴られたので、軽い脳震盪気味で、しばらくしゃべれなかったんですが、その人が、自分のスキー板を脱いで立てて、私を座らせてくれて、私のスキー板を探してきてくれました。

その人は主人ではなく、その人は監視員でした。

どうも、実は聞いてみると、私のスキーの滑走があまりにおかしかったのでずっと付けてきたそうです。しかし、「おーい」というのは彼の声ではなかったんだそうです。「おーい」と言う声は私にだけ聞こえていた声で、実はその後連れて行ってもらった主人に会った時、主人の手には鈴がありませんでした。

そう、主人は、最初から鈴を部屋に忘れていたんだそうです。私はそうではなくて、主人が鳴らしているとばかり思い込んでいたのです。

じゃぁ、あの鈴の音は・・・・私を誘導していたあの鈴の音は?

監視員さんが言いました。

「あのさーあなた、途中で見てあぶねぇと思って見てたんだけれど、ドンドンコースアウトしていくんだよ。それもさ、何度か止まって耳を澄ませているのも俺知ってたんだ。だから、知り合いが先にいるんだとおもって、ゆっくり滑っていたわけよ。」

「でも、あなた、どんどん、禁止区域に入っていってさ、それでまた立ち止まって何か聞いていたんだよ。それで、何か大きな声で言うじゃない?俺、友人がまずいことになったのかと思ったんだよね、で行こうと思ったとき、あなたいきなり転んで、そのまま崖に転がって落ちていくんだよ。しかも、止めようとあなたわめいても止まらなかったでしょ。
猛烈に俺、とにかくあぶねぇと思って、最終手段で、エッジで先回りしてあんたの頭をエッジで止めたんだよ。痛かったでしょ。ごめんなさいね。」

「主人が鈴を持っていてその音を聞いて、進んでいったんです。今日ちょっと見難い視界でしたしね。それに、おーいって聞こえるからてっきり私、主人が怪我したんだと思って・・・・・」

「僕は鈴を置いてきちゃったんだよ。って、君にゴンドラで言ったじゃない?忘れたの?」

「じゃぁ、私は何を聞いて、どこに行こうとしていたのかしら。とにかく、ありがとうございます。たんこぶ位で済んでよかったです。」

「・・・・・まじに気をつけて。あそこね、いつもはテープ張ってあるんだよ。禁止だって。それが今日はなかったんだよね。昨日の風で飛んだのかもしれないけれど、見回りに来ているからテープ無くなったら、俺、見落とすことないんだけれどさ。」

「ただ・・・・・」


「ただ?」


「あんたの向かってた方向ね。あの崖に下に落ちて死んだ人がいるんだよ。だから危険でね、いつもテープを張ってあったんだよ。俺には、おーいって声は聞えなかったけれど、あんたマジであそこの崖から落ちてたら死んでたよ。本当にあんた、呼ばれるように、耳を澄ませながらあっちに行くのが本当に怖かった。」

「すみません。」

「呼ばれやすいと思うんだよね。」

「??」

「スキー。もうやめなよ。俺、監視員としてスキー一級持ってるんだけれどさ、あんた、呼ばれる人だから。もう、ゴンドラに乗るような所行ったら、真面目に何あっても知らないよ。」

「いるんだよ。よく呼ばれていく人がね。どうしてかわからないけれど、みんな鈴がとか、おーいって声がって言うよ。監視員を辞めるわけには俺、行かないんだ。だけど、毎回付き合って滑るわけに行かない。もうスキーはやめてください。」

「はい。」


そうして、私は二度とスキーをやらないことにしました。
本当にその脳震盪レベルのエッジで蹴られなかったら、私は今頃崖の下の死体の2番目になっていたんでしょうね。あのあるはずない鈴の音と声に惑わされて・・・・・・・。


tomo

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摩訶不思議話48話 「真夜中の海・夜明けの海」

2008-08-08 18:30:33 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

tomoです。
何度も言いますが、ここでは人格者もへったくりもなく、怖い思いは怖いのだという視点で語りたいと思います。

**************************************************

高校生のころ、サーフィンが流行っていましてね。その頃は、FINEという雑誌が流行って、「これからはスパッツが流行る」なんていう企画が組まれましてね、早速買い求めて履いた私に対する同級生の一言目は、「モモヒキ履いてどうすんのよ。恥ずかしくないの?tomoったら!」でしたね。あぁ勿論、父親も言いました。ストッキングはカラーストッキングが流行り、グレーの服が多かった私がグレーのベレー帽にちょっとかわいいショートジャケットを着て、ワインカラーのカラーストッキングに、グレーのふんわりしたスカートに足がちょっとした小さなブーツ。まさに、現代のコスプレを髣髴とさせるその17歳のカラーストッキングを見て、そのまま、はさみを入れて切っちゃったのは父でした。

で、問題は私は夏中、友達の車に乗ってウェットスーツを着て、サーフィンに行ってました。

高校三年生。受験は捨てたか、どうしたか。既に学校内の教師同士のトラブルの犠牲に巻き込まれ、私はちょっとした高校では有名な人でした。唯一ヤンキーではなかったのは、やはり、相変わらず好きな科目の点数は異様に高いこと、そして、嫌いな先生の科目は徹底して名前しか書かないことでした。それと、うちの高校は8時半から授業が始まって、9時25分に1間目が終わるのですが、5分前に教室に入室すれば、なんと単位が認められるのです。そこで、毎朝、9時20分に学校について、徐に、5分待ち、その後、弁当を取り出して食べ始めた私は、ふつーのじょしこーせーとはちょっと違っていました。

サーフィンに行く友人たちの学校は、小学校からの内部進学組みで、そのままK大の内部進学が決まっており、もう既に彼らは免許を取れる人から取っていました。私が、彼らに受け入れられた点は、ただ単に、猛烈な判断力と、即決力、また、難問中の難問の数学を、簡単に解くことができて、その当時、まぁよく夜も遊び、一緒にバイトに行き、まぁ、朝もこうして早くから、サーフィンに行くのでした。私は、自分のバイト料で十分、学費も、大学の入学費も貯え、そうして、遊ぶことができたのはたぶんバブルという時代のせいだったと思います。

で、夜中の2時位には迎えに来ます。
こっそりこっそり、ウェットスーツやボードは既に馴染みの店においてあり、出かけるのみでした。まぁ、真っ黒に焼けるほど、よく海にいました。

ところで、ある日それはやはりお盆近かったのではないかと思います。当時の私は、お盆なんてどうでもいい投げやりな人間でしたから、お盆は逆に波が高くていいなと思っていたんです。で、いつもより少し早めに、みんなで出て、浜辺で花火したりして、そして待っていたんですよね。夜明けは4時位には始まりますから、もうその時には波に乗っているんですよ。ですから、2時や3時ってのはちょっと暇話をしていてね。

そのときじゃないですかね。
浜辺の向こう側に、明かりが揺れていたんですよ。見えましたね。ゆらっとひとつ。
船じゃないかとみんなで言って、見つめていたんですよね。イカ釣り船かとか、分けわからないことを言いながら、揺れた明かりを見ていた。その明かりが、すーっと波の上を走るようにして、あっという間に、目前10メートルに来てしまった。

焦りましたよ。そりゃ。だって、その明かり。どう見ても、もう人魂ですものね。
で、みんなで寄り添ってじっと見ていたんです。逃げるという気持ちがあー言うときはないんですよね。つい、見入っちゃう。で、その明かりに気を取られているうちに、音がしているのに気がつきました。

「ペタ」「チャプ」「ペタ」「チャプ」

・・・・・ん何の音?と思ったときには、既に遅かったですね。波から人がたくさん上がってきたんです。私たち、まじめに腰が抜けて、とにかく後ろずさりしながら、いつもの店に駆け込もうと思いました。上がってきた人の中には、私たちに興味のない人もいましたし、興味がある人は、やはり手で掴んできました。
で、大体こういう時つかまれるのは、私と愛ちゃんでしたね。
二人で必死に、相手を叩きのめして、それで、みんなに「逃げろー」と大声で叫ぶ。その時、灯台の明かりがふっとこっちに見える。その灯台の明かりで、相手の顔が見える。「馬鹿野郎、捕まってんじゃねーよー」と言われながら、それでも、引きずってくれる男の子がいて、みんなで、花火を押し当てようにも、ライターの火なんかそういう時に限ってつきませんし、マッチは折れていくばかり。

「畜生畜生」「なんなのよぉ、はなしてよぉ。」「いいかげんにしてよぉ。」

でも、沢山の人が上がっていきます。これはもしかして、目的のいつもの店に行っても危ないんじゃないかと思ったんですね。まだ、これがまた、幽霊経験の多いメンバーばかりで、私も愛ちゃんも足を捉まれても、大分色々体験したために、正気を失う事がなかったんです。それ故に、これをどうして外したらいいのか考えました。

「バチバチバチバチ」

いきなり私とその変なものの間に、煙と火花が散りました。愛ちゃんにも同様に、そんなものが投げ込まれました。一人だけ、車に戻ってあわてて爆竹をありったけ持ってきて、「なむあみだぶつ」とか、「南無妙法蓮華経」とか唱えながら、こっちに投げつけてくるのがいるんです。

「あつ、あっつ、あぶねーじゃんかよぉぉ。」とその爆竹音で踊りました。「きゃー、こっちに火がついたらどうすんのよぉ。きゃぁ。」「バチバチバチバチ」投げられる投げられる爆竹。終わりのないほど、投げてくる爆竹。
その時、相手と格闘していた私に、そいつが一瞬ひるむ隙があったんです。

「いまだ」

私は、手元にあった、水の入った大きなバケツを一気に持ち上げると、自分を掴んだやつに思いっきりぶつけました。それでも、飛んでくるくる、爆竹。その火花とその爆発音、凄い恐怖です。ですが、もうめちゃくちゃ。そこらへんにちょうどよく、座る席があった。その御座ごとまとめて、ぶつけて投げました。その縁台も投げつけました。

そいつがひるんだ隙に、私は、愛ちゃんの手をとって、奪取で走りました。元々逃げ足の速い、ダッシュで80メートルというと、男を引き離して早かったものですから、もうそのまま、店になだれ込みました。

結果いえば、店は閉まっていました。いつも開いているのに、閉まっていました。ゆっくりながら追いつかれる。私たちは即座に車を目指し、南無阿弥陀仏とか言いながら、爆竹を後方に投げ捨てて、走っていきました。

そうして、見つけたデニーズで、着替えをし、そうして夜明けを待ったのです。

もう一回見に行く勇気があったのかといえば、私たちその場の面子は、誰もが何が起きたのか本当のことを知りたかったのです。私たちは、そのまま、車で明るくなってからもう一度さっきの場所に行きました。

そこには、竹が刺さった箇所が二つ、その竹と竹の間に、しめ縄があって短冊がぶら下がっていました。私たちは知らないことに、そこにあったお供え棚に腰を下ろし、そして、どうも中の一人はそれを食べてたようでした。

私が狂乱した箇所は、アオグサが散乱しそこに、爆竹の後と、罰当たりにも、その慰霊のための物を壊して、バケツは割れて飛んでいました


私はその時、ふと自分の友人の語った話を思い出しました。

お盆の間にやっとデートができて、恋人と海に行った。夜明け前の海に行った。寒かったから、毛布を持っていった。二人で包まって、灯台の明かりを見ていると、自分たちはがけの下の岩のところにいたのだが、砂浜に向かってどんどん進む者たちがいた。
彼女はとっさに毛布で、彼氏と自分を頭から包んで、一心に思うお経を唱えたそうです。そして明るくなったとき、彼女は二度と、夜明けの海に行かないと思ったという話で・・・・。その子は確か38話で、キャベツ畑でのっぺらぼうを見た子です。

私は恐怖というより、罰当たりな気がしました。
急いで私はその精霊棚を直し、お供えを食べたやつには、お供えを買ってくるように言いました。そして、お供えを買って、お線香を焚いて、意味があるのかないのか、一生懸命、一心不乱にその場所に謝りました。

済みませんでした。知らなかったとはいえ、申し訳ありませんでした。もう、お盆の時期の海には行きません。どうも粗末にしてすみませんでした。


実際には私たちはそのまま、みな正気で、帰ることができ、みな正気で、翌日の夢も何ともありませんでした。

さて、時期はもうじきお盆。お盆は急に水の流れが変わったり、くらげが増えたり、それから、思わぬ事があります。
私たちは、幽霊にあったのが初めてというメンバーではなかったゆえに、このようではありましたが、初めて会った人にとっては、きっとあの後現場にもう一度帰る勇気もないかと思います。

台風が来ると波は高くなり、毎度ながら慢心するサーファーはその波にめがけて行き、台風の高波に飲まれて亡くなるケースが毎年あります。それでも、その自然を乗りこなす気持ちが面白かったのです。

ですが、私は、体調上もうサーフィンに行くことはできません。が、思い出します。そして、あの時瞬時に思い出した事も思い出します。

私の先輩に当たる方が、大学生でやはり台風の高波にのまれて、亡くなっていました。私はそういうことを即座に思い起こして、精霊棚を作り直して謝ったのです。


さてはて・・・冬はスキーで、スキーでもやはり私には、色々な経験があります。ですが、今回の話は、お盆は無闇やたらに海河川に行かないというお話しです。
実際に見て、足を握られるとですね、凄い腐敗臭がしてね。あんまり正気でいられるもんじゃないです。さすがに私たちのメンバーは、その夏でサーフィンをやめました。そして、各々大学に行き、私は何年か予備校に通って、大学にいきましたが、未だに、お盆のときの、屋形船も案外怖いです。

tomo

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摩訶不思議100話 第47話 「観世音菩薩」

2008-07-19 20:37:50 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

久々に摩訶不思議の更新です。まぁ、最近霊能者になっちゃったので、そうそう昔のような純粋におっそろしーって思いはしなくなりました。が、哀しい想いはよくします。それが今回の話です。

*******************************************
私って、時に観世音菩薩のお力をお借りする時があります。それがどうして、観世音菩薩なのか、私にもわかりませんし、私も初めはその存在すら知らなかったのです。ですが、某女性に憑く生霊を祓おうと思った時思わず声に出していました。
「南無観世音菩薩」

言った後ビックリしました。その効果もそうですが、一瞬にして、うまくいってしまった。で、その女性に何度か聞くと、実家は日蓮宗だと言います。しかし、何度か念を押して違うはずだと聞くと、実は浄土真宗の方でした。

観世音菩薩は、阿弥陀如来仏のよこにもう一人の人と鎮座するお付の人です。で、問題はこれではなく、私はある日増上寺に行った際、私があまりに切なくて目をそらす観音像や仏像などないのですが、どうしても見ていると涙が出る像がありました。大門の傍に立っているその像には書いてありました。

「聖観世音菩薩」

そうか・・・これが観世音菩薩なんだなぁと思いながら、どうしてか、涙が出て涙が出て、哀しくて悲しくて、泣けてきます。それが、どうしても自分らしくない。
けれど、下手したら、地べたに打ちひしがれたくなるほど泣けてくる。もう・・・悲しくて。
これは、何かの慰霊碑のような何かを救済されていらっしゃる仏像なんだろうと思いました。自分がこれほど、思いに囚われてしまうほどであるのは、この菩薩はありとあらゆる悲しみを今までも癒し、これからも癒していく。それでも、救われない気持ちが残っている。

私は、ちょっと醜態を曝しそうだったので、あわてて車に戻りました。
涙を出ないようにして、悲しさを打ち消すように、呼吸をしました。そうして、そういう気分は去っていきました。

先日、その観世音菩薩を調べていた際、あの観世音菩薩は、「ホテルニュージャパン」の被害者の慰霊碑だったという事がわかりました。私も覚えています。私が小さな頃に起きた火事でしたし、とても記憶にあったのです。まだある一面だけ、本当にくっきり記憶のある部分があります。

そして、何年かたって、私は赤坂で器楽演奏のバイトをした時、毎度毎度、悲しい思いに囚われました。それが行く度に精神が持たない。若い私はコントロールの仕方も知らず、本当に行けば、狂わんばかりに泣けるのです。

未だに、私はあそこの跡地前を通るのが怖くてできません。それは、被害者の悲しみなのか、残されたものの悲しみなのかわかりません。

ですが、たまたま、芝にあったあの観世音菩薩は、その慰霊碑でした。私は、その事件にはまだ感応しやすいんですね。悲しみがあって、それをお救い下さる観世音菩薩の深いお心に心が沁みました。

あまり怖い話ではなかったですね。
ですが、現場の悲しみが残る事件と、残らぬ事件と在りますが、残る事件の場合、30年以上たっても、悲しみは雪のように降り積もるのです。それを、夏の肝試しとして、そこに遊びに行ったり、そこの話を面白半分にされると、私はとても悲しく思います。

私の主人はワールドトレーディングセンターのテロが起こる日の出張を私にわがままを言われて辞めた人でした。その後グラウンドゼロを目の前にしたオフィスで、グラウンドゼロを毎日窓の景色として見つめながら2年間勤めました。彼は、テロの後、自分の変わりに行った人の消息を寝ずに調べたり、何度か精神状態が滞った時がありました。その上司は体を壊しても、毎年9.11になれば、足を運んで冥福を祈りに行きます。被害者の気持ちを逆なでするからやめてくれと会社に言われた時には、会社を有給を取って休み、NYに飛び、冥福を祈っています。私もあそこを見ると、愕然とします。あまりの皆の死を受け入れられない戸惑いの気持ちに、どう接していいのか悩んだ時もあります。
そして、あの当時マンハッタンに住んでいて、あれが壊れたために、多量のアスベストがマンハッタン中に撒かれたであろう、自分たちは子供も含めてそれを吸ってしまった2次被害者だと嘆く人もいます。
そして、新たに建設されるといいますが、私達残されたもの、そして寸前で逃げた者の心には、とてもとても大きな傷がついているのです。それを、夏の怪談としてお話されると、とても辛いです。

それでも、夏は暑気払いが有名ですね。古いお話でも、どうぞ怨霊にならずにはいられなかったそのやるせない気持ちなどを汲んで、どうぞ、肝試しとして、土足で入らないようにしていただきたいと思います。

それが、沢山あるはずの怪談話の被害者の本音だと思います。
私が、普通の怪談ではなく、自分に起きた事件がらみではない怪談を書くのはそういう理由からです。

tomo

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摩訶不思議100話 第46話 「顔のない女性」

2008-06-09 22:22:34 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

tomoです。このモードは書きたい放題です。人徳もへったくりもありません。霊能者だって怖いものは怖いのです。では、摩訶不思議話です。

***********************************
いつも子供を迎えに行く時、時間が余ったら止める場所があります。そこは公園の脇で、そこだけ路駐が許されている場所です。人家はありません。墓が少々あります。

で、今日もそこへ止めて、ふと後ろの車を見たんですよね。

「え?」

って直ぐに思いました。後ろの方、ピンクのシャツを着ているのは分かります。でもどういう方向で見ても、その肩の首から上が、妙な方向に曲がっているんです。と言うより、その肩の首から上が全く見えず、違う顔が違う角度から挿入されていました。おそらく、私が余りに振り返るので、その人も不安になった事かと思いますが、どうしても、ワンレングスのボブヘアの女性の顔が、ありえない方角から見えるのです。
で、本人の顔が見えない。
男なんだか女なんだかも分からない。そのシャツの下は分かりますが、その上が本当に分からない。

しかも、まずい事にその顔と目が合いましてね。でも、合ったからと言って私に何かあるわけでもなく、ひたすらガンを飛ばしてくる。でも、その恐怖、万死に値す位の怖さです。

で、何とか自分を平常心にしようと思いました。元々今日は、憑き物があって、体内の動きがストップして、気がうまく体の中を回らない。そんな時に限って見てしまう。

しかし、その人の本当の顔が知りたい。

向こうからは、「変な人だな」と思う念が伝わります。そりゃ変ですよ。しきりにリアミラーを見たり、振り返っているんですから。それでも、見えないんですよ。

それからしばらくして、下の子を迎えに行って、また同じところに止めようとしました。その時、横をすり抜けて

「初めてその人が女性で、ウルフカット」

である事を知りました。クリーン会社の女性の車でした。
じゃぁ、あの妙な角度、首に対して、45度の傾斜で差し込まれる生首は誰のかと申せば、あれは生きた念です。死者であった場合、見える私の元に来ますが、私に興味がないのなら、それはある意味生きている人です。同僚・・・というより若い子。

彼氏か、ご主人がらみなんだろうなとは思いました。

その人、また私が一台隔てた前に停車したので、ちょっとビックリしていました。ですが、停車して見ると、また首から上がない。反射角でもない。
それを考えても、どうして見えないんだか分からない。と言うより、目が合ってニヤニヤ笑うそのワンレンボブの女性が分からない。

そうこうする内に時間がたち、またもう一人の息子を迎えに車を出しました。

車を運転しながら思いました。対面って難しいよな。でも、あれ、生きた人だったな。生霊だけれど、頼まれたわけじゃないし、いきなり分捕るのもリスキーだし。そう思って、その日は帰りました。

それからしばらくして、その車を見かけませんでしたが、見かけた時には既に派手に事故った後でした。

少々胸の中で葛藤があったのは事実です。
何故なら、その現場に、差し込まれた顔と同じ髪型の同じ顔をしたピンク色のシャツを着ている人を見かけたからです。

人の生霊。そんなに生易しいものではございません。しかし、この場合、その彼女にはこの先因果応報で何らかの不幸は出てくるとは思います。

tomo

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摩訶不思議100話 第45話 ついてまわる死体

2008-05-15 17:29:07 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

tomoです。

ゲロっとしそうな人は読まないほうがいいです。こっちには、「ステラマリス」程、ポジティブの仕掛けもしてありませんし。
****************************************

昔、父が言いました。
父が小学生の頃、裏の山で首を吊った人がいたんだと。そして、トイレの裏は土饅頭になっていて、その土饅頭に足を乗せ、木に縄を着けて土饅頭から足を落としたんだそうです。

まぁ、土饅頭と言えば、当時は火葬場がなければ「亡骸」の埋めたあとなわけで。踏み台にしたと言えば、そりゃそれで、かなり罰当たりです。
で、父はそれを聞いて、「見たくて見たくて」、怖いもの見たさにトイレの窓からこっそり見たんだそうです。
かなり、うなされたって、言ってましたね。あんなもん、興味や怖いもの見たさで見るもんじゃないんだと。怖くてトイレにも行けなかったし、夢に何回か出てきたそうです。父は凄く後悔して、なるべく子供には・・・特に私ですか、感受性の強い私には見せたくなかったそうなんです。

私はとっくにその時、父が見たものを読み取っていました。想像で土饅頭なんて知らない6歳が、土饅頭と首吊り死体の壮絶さを語る事なんて出来ません。私も同じく、「木」があって、「盛り上がった土」がセットになると、ある程度の歳まで無性に怖かったですね。


ところで、何度か小さな頃海に行って、父が、いきなり私の目を覆って、有無も言わさず首根っこを掴んで、海の家に連れて行ったことがありました。私は、「おおーい、上がったぞー」という言葉で、「てっきり魚が上がったのか」と思い、「お父さん、地引網じゃない?」と言って歓声を上げ走っていこうとしたところでした。

何度かは地引網。でも、父がそうやって力ずくで私を守っている時に上がるものは、大抵は「人」でした。

白く何倍以上に膨れ上がった体。私、本当のことを言えば、水死体は一度も見たことはありません。何で知っているかと言えば、それはこれから・・・・・・。

やはり、その日も、地引網が引かれた途端、父が、私の髪の毛を鷲掴みにして、海の家へ強引に入っていきました。あまり、海の家って入らない父が、海の家に連れて行きます。そして、そこでジュースを飲まされ、「結構泳いで海水飲んでいるから、ジュース要らないよ」と言うと、強引に何か食べ物を薦める。そうして、「無駄だの無駄ではない」と押し問答し、ある瞬間、いきなり父がまた慌てて、私の腕を掴み、宿に帰っていく・・・・。

不思議に思いましたよ。だって、今来た焼きそばを食べ終わらないうちに、向こうから板を皆が運んできていてね、私てっきり、「さっき何か、いいものがあがったんだ」って思っていたんです。それが、戸板に乗せられてくる。大きな魚なのかなと思っていました。何で、父はこんなに険しいのだろう。今日はどうしたんだろう。私も見てみたいな。何だろう。


熱が出たのはその晩でした。
父があからさまに「やっぱりだめだったかぁ」とため息を吐いているのを熱の出た身で聞いていました。

「しかし、今日上がらなくても・・・」「何もあそこに持ってこなくても・・・」親の会話を聞きながら、私は何が上がったんだかちっとも分かりませんでした。

その夜中、異様に重苦しい足取りの、ぺたぁぁぁん、ぺたぁぁぁん、という音が聞こえました。私はその時、目を覚まして、窓の外を見て・・・・・・・・

その後、目が覚めたのは翌朝でした。

翌朝、父に聞いてみました。「昨日、海で死んだ人が上がったんでしょ?」
すると父は、「しかし、お前はよっぽどのくじ運だな。あんなに逃げて回ったのに、あれに付いて回られて、結局熱が出たんだもんな。いいか、好奇心で決して見に行くなよ。死ぬほど後悔するからな」




「見なくたって、分かるもん。昨日、そこの窓の外に来てたからね。」







父がその時、「あぁ」とつぶやいて、母とひそひそ相談していて、私はそれから、二度と海に父と行くことも母と行くこともなくなりました。
それが、小学校3年生の時だったと思います。


tomo

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摩訶不思議 第44話 「無賃乗車」

2008-05-14 23:34:39 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。


久方ぶりに面白い思いをしたので、摩訶不思議で載せます。

************************************

先日、朝、子供を送りに行こうと車に乗り込もうとしたのですが、ふっと気がつくと右側に人がいて、あれ??と思ったのです。

緑色のセーターにチノパンで、それだけははっきり見えたんですよね。普通にブロックして暮らしている今、そんなにハッキリ、着ている服まで見ようなんて思わない。思わないからこそ、自然に見えたんで、霊だなんて思いませんでした。

まさに、人だと信じて疑いませんでした。

そして、それでも乗り込もうとした勢いがあるので、勢いで乗ってしまってから、「用件」が在るなら聞こうと思ったのです。ですが、実際は、勢いで一緒に乗ってこられて、つい・・・

「尻に座布団のようにその人を敷いてしまいました(滝汗)」

それでも、その時は人だと思っているのです。だって、ブロックした中でも、頭のスクリーンに映るとかの強さではなく、まんま、眼鏡越しに視覚として視えるわけですからね。この勢いはそんじょそこらにはありません。あえて言うなら、生きていれば、こういう存在感の強さは出ます。私だって伊達にブロックしているわけではありません。

で、座布団に敷いてしまってから・・・

「あっ、すみませーん。ごめんなさーい。大丈夫ですか?」と半ば素っ頓狂な口を利いたのは私でした。本当に一緒に乗り込んだと思い込んでいました。しかし、よく思えば、座布団に敷いたのなら、肉体の温かさがあっても、今はない。

しかも、送ってもらう気の息子達は、「???」。

で、よくよく乗り込んでから見ると、座布団に敷いたはずの緑のセーターのおっさんが、しっかり隣座席に座っている。しかも、なんということだ・・・シートベルトをしているんである。

「こいつも、送ってもらう気満々だ。_| ̄|○  ってか、どこに?」


仕方がないので、車を出し、息子らには「母が見間違えた」と申し伝え、3人を乗せて走り出した車。で、いつも大きな道から曲がるその交差点を、うっかりすっ飛ばしてしまった私。その交差点を曲がらなければ、ショートカットではない。だが、その時、すっかり気分は、「青山で幽霊を降ろしたタクシーの運転手」さん並みで、しょうがないや、次で行こうかと思い、行く道を変更したその・・・途端。

そうだよ、角を曲がり損ねたそのホンの数百メートル先にある、隣の駅のすぐ近所で、おっさんは「礼も言わずに降りていってしまったのである」。

「あっ・・・おっさん。今・・・一リットル142円なんですが・・・その・・・」


既におっさんは、煙と消え、私は割り切れない思いで、息子を送り届けた。


その翌日も、翌々日もずっとこのところ、おっさんを探した。ある曜日に限ってなのか、ある日にちに限ってなのか、そんな条件もつけて探した。けれど、故人は、あの日、私の車に無賃乗車をして、シートベルトを締めて、目的地で降りて・・・・


・・・・おそらく満足したに違いない。
思うに、自宅かどこか縁戚の家に帰ったんだろうと思います。


私の霊視ブロックを超えて、肉眼ではっきり視える程の姿で現れたその人。久々に・・霊障もなく、身体的負担もなく、単なるアッシーに使われてしまったそんなお話でした。


tomo

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摩訶不思議100話 第43話 「お札を水につける」

2008-05-13 14:46:30 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

tomoです。このモードの時には、結構罰当たりで、テキトーな人だと思っていてください。

先日、「美人なお母さんは屁こき霊能者」で書きましたが、宝石など石の浄化には、その場しのぎの流水ではなく、しっかり流水し、水をコップに張ってその中に入れておきます。で、水が外気温の差などで小さな水泡が出るのですが、水を変え、かなり何日間か待つと、全く一切水疱のつかない状態の石になります。それ、浄化終了の合図です。


先日、主人のかばんをごそごそっとした時、中に厄除けのお守りがありました。主人は前回の節分でもう時期は変わったので、取り外しました。

で、つい思っていた実験をしました。とにかく塩に着けて放置していたパワーストーンが何日以上たっても水泡が取れない。そこで、

「厄除けの木の札」をパワーストーンがじゃかじゃか入った水に漬けてみた。忙しかったから、翌朝、結果を見た。

パワーストーンの水泡は一つ残らず無くなっていた。

「すげー、これが所謂本物の厄除け効果ってか。」
と自分に言ったら主人が「僕は身に着けても効果がなかったのに」と言いました。

「今度何かあったら、交流を深める思いで、一緒に風呂に入るといいんじゃない?」と申しました。が、本当にそんなんでいいのでしょうか。
この木の札、私、効果覿面ってことで、大事にしていきますわ。

木の汁が染み出したのがいいのかと思ったんだけれど、普通のニスのない木の茶碗ではそうはいかない。

何かがきっとあるんだなと思いつつ、罰当たりな実験は続いたのです。案外不思議の何とかってあるのかもしれません。
ボロボロの木の仏像を拾ってきて拝んで効果があったというのは昔話ですが、案外侮れない平成のお話です。


tomo

PS:やっぱ怖くないか。でも摩訶不思議だし。ゆるしてね。

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摩訶不思議100話 第42話 無念の霊に憑いてこられる

2008-05-12 15:21:03 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。


若い頃は良くあった事だし、今でもある事があります。
どこかで無念の死を遂げた人がついてくる事がよくあります。どこで拾ったかなんてあんまり詳しく覚えていません。主婦一歩外に出れば、「こぐまが交通事故にあわぬよう」とか、「子供を注意して自分が転んだ」とか、そんな霊に構っている暇はありません。

ですが、不浄霊にしてみるとですね、どうもちょこっとだけ私は明るいようなのです。

今まで暗い中にいて、暗くて辛くて人を巻き添えにしてやろうとばかり憎しみが募って、ついつい、にぎやかな繁華街や、にぎやかなショッピングセンターに行き、そこである程度簡単に影響されそうな人に憑いて周り、嫌な思いをさせる事で、自分のストレス解消をするそうなんです。

が、私の場合、「何かやっと、暖かい明かりを見つけた」気がして、つい、憑いてきてしまう。で、私が夢に入るとその人たちは毎晩毎晩私に訴えます。

「辛かったんです。~を辛抱して~をしたかと思ったら、~して・・・もう、こんな事ばかりで、で、ずっとこうなんでしょうか。」

割と大体感覚的に3時間くらい、その自分の体験を語る人もいれば、私に実際にそういう目に夢であわせて悔しくてやるせない状態を教えていく人もいます。元々、感情的なのが悪想念ですから、その感情のブレかた足るや、相応なもんです。また、その目に合わされると、夢だけに半端じゃない体験もいたします。

で、最期に、「うん。辛かったんだね。こんな思いをすれば、私だって悲しいよ。きつかったね。」とやっぱり私も同意しちゃいます。そしておもむろに、

「こんな思いにばかり囚われていて、どう?もう疲れたんじゃないの?」と申しますと、「そういえば、ここにくる時、とても温かな光があったので憑いて来た」と申します。

すると、割と事は簡単で、光の柱を立ててあげると、その上の本当の白い光を見上げると、たちまち本人は、穏やかな笑みを浮かべ、「安息感」と共にあがっていきます。


問題はね、毎晩毎晩、大層嫌なケースばかり担当しまして、色んな人生ってあるんだなって思います。相手を引きちぎってやりたいときには、どうやら、私が代わりに、引きちぎったのを運ばされたりと・・・・。

でも、上がっていきます。
毎晩私、でも怖いです。今日はどんな体験なのか、緊張します。一日で済まない時もあります。


この話はこの辺で。


tomo

PS:やっぱ怖くなかったかな。これでいいかな。

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摩訶不思議100話 第41話 飛び降り続ける人

2008-05-11 14:52:37 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんにちは。

tomoです。ここではtomoです。オカルトやびっくりな霊世界にやっぱり驚きをする、「霊能者」とは切り離した世界でのちょっとした本音を書きます。
で、今回は自殺者を取り上げます。補足は補足で霊能者チックに行きたいと思います(笑

**************************************************

私が元々持っているマンションの近くに「黙っているけれど飛び降りのあった物件」があります。また、色々とそりゃ歩けば、自殺した人のいる場所なんかは目に付きます。

彼らの場合、「そこから飛び降りるまでの覚悟」
      「目をつぶって、親しい人に別れを告げながら飛ぶ瞬間」
      「飛んでみて始めて、もう戻れぬ状態に逝ってしまった時に
       感じる激しい恐怖感と後悔」
      「恐怖感のあまり、冷や汗をかき、落ちていく画面を見ていく」
      「意識飛ぶ」
      「意識が飛んじゃったために、自分がいったい何をしたのか理解でき        ず、最初に戻る」

まぁこんなエンドレスゲームをずっとしています。
先日もやはり、その人を見かけたんですが、そのエンドレスゲームの中に食い込めるだけの思念の強さは私にはなかったようでした。

また、地下鉄。今まで何ともなかった人が突然、「顔の表情というか、顔のパーツ自体が無くなり、ふらふらとそのまま来た電車に飛び込んでしまった」という事がありました。

若い頃は、そういう人が飛び込んで事故になると自宅へ帰るのが遅れ、親に怒られるので、超特急で、手に持っているものを相手に投げたことが何回かあり、投げられた相手はそれがぶつかって(私、そういう時非常にコントロールいいんです)、正気を取り戻し、ぶつけたものは破損し、まぁ、でも「よかったですね」で、電車の事故に結びつくほど飛び込んでもらうことがなかったのです。

また、個人的に麹町だったか、黄色い路線の地下鉄にあまりいい印象がありません。それは、地下鉄のホームが極端に狭いので、何かに憑かれたときには、私がウォークマンを投げるより早く、線路に飛び込んでしまいます。あれは、やはり、困ったものでした。

で、問題は、そうやって個人の意思と関係なく飛び込んだ人はいつまでもいつまでも、飛込みを続け、飛び込ませようとする想念は、相変わらず、ふっと「気の緩んだネガティブ思考に凝り固まった人」を探しています。

また、地下鉄は想念がこもりやすく、私にとってはあまり好ましい感じではないのですが、やはり毎度、ある場所で「いつまでたっても連続」を続けている人を見ると自殺の恐怖性に改めて驚きます。

ちなみに、個人的には、ふっとした瞬間ですかね、思いっきり「周りの人を絞め殺して、暴れだしてやりたい」衝動に駆られたり、線路の上の鉄橋を渡るとき、「妙に下の線路が輝いて、理想郷に見えるときがあります」。

どういうわけか、無性に行きたい。その場所が輝いて、輝いて、まるで忍者のように飛んで行けそうな気分になります。自分がどんどんそういう状態になっていくと、やはり顔のパーツや表情が無くなるらしく、何度か若い頃友達に、

「朋、顔無くなってるよ!」と凄いビンタ喰らったことがあります。

今は、ウォークマンもIPODも投げられませんが、手元に一冊単行本を持っていることがあります。それと、車に飛び込みそうな人の気をあからさまに感じたとき、クラクションを意味なく鳴らし、「てへっ。おばさん、間違えちゃったわ」なんて笑いながら通り過ぎることがあります。


エンドレスゲーム、もし自殺したとしたら参加無料の、全員参加です。それと、現実の苦しさと、どっちの方が苦しいと思いますか?

現実は、苦しい状態から逃げちゃうことが可能ですが、エンドレスゲームはその場固定ですもんねぇ。私なら、現実で苦しむことを選びますがどうですか?


tomo


PS:これって摩訶不思議でいいんかい?

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