こんばんは。
久々に摩訶不思議をうpしようと思っています。
皆様は火の玉、ご覧になったことありますか?
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それは、高校3年生の頃でした。
みんなで、徹夜麻雀をやろうと、池袋に親がマンションを持っていて、そこに一人で住んでいる友達の家に集合することになりました。
時間は夜中の12:30です。急いで、山手線の最終に乗っていきました。
みんなが集まると、早速買い出しに行くことになりました。4人でコンビニにいきました。
結構買ったと思います。みんな一袋づつ持っていたんですよね。それは、ジュースとか、お菓子とか、パンとか、買いまくっていました。ジュースは、私は、なんかの話でも話したかもしれませんが、コーラが出先で飲めませんので、みんなに話して、バヤリースを一リットル、ほか色々なジュースを買ったのです。
思い思いのものを買って、意気揚々と帰る時に、近道をしていこうという話になりました。
「補導されちゃまずいから、近道していこうよ。」
一人が言い出しました。無論、賛成で、私たちはビルの門を飛び越えたりして、歩いていきました。すると公園にさしかかりました。
「アベック多いかもよ。」
と茶化して言った私は、へへへと笑いながら、その公園の隣のビルを見上げました。
・・・・・・・・・・・火です。一瞬、火の粉が飛んでいるんだと思いました。違いました。火の玉が飛んでいるのです。それもたくさん。火事を勘違いしたんだと思いました。
しかし、燃えてはいないのです。煙がたっていないんですから。
友達はぼーっとめずらしそうに微笑んで立ちすくんで、見ています。
「たくさんあるときれいねぇ。」
「うん。きれい。」
「いっぱい、あるね。」
かくいう私も見とれていたのですが、なんだか危ない感じがしました。
「さぁ、帰って麻雀するんだ。」
といいましたが、誰も動きません。みんなうっとりと、火の玉がゆらゆら飛び交っているのをみています。
「いくよってば。」
「聞こえてるの?あんたたち。帰るよ。補導されちゃうよ。」
私はしつこくいいました。しかし、友達には聞こえないようでした。
「もうっ。」と言って、友達の手を無理に引っ張ったとき、目の前で声がしました。
「あんたら、高校生だね。何時だとおもっているんだぁ。」
この声に、「ほら、やっぱり、おまわりがきたじゃんかぁ。」と思い、首をすくめながら、声の主を見上げました。
・・ちょっと黒い服をきたおまわりさんでした。「あちゃー。」と思った私は、
「もう、帰るんです。すみません。友達の家で、パジャマパーティなんです。」
と、小さくなっていいました。おまわりさんは、
「そうかい?本当に帰るんだろうね。帰るところがあるんだろうね。」
といいました。もっともだと思った私は、友達を振り返りいいました。
「帰るよ。」
でも、誰も動かないんです。困った私はおまわりさんを見上げながらいいました。
「あのー。」
「なんだい。」
「変な話なんですが、みんなあそこで、火の玉が見えるんで、夢中なんです。」
と指をさすと、おまわりさんも見上げて、
「おーやっとるやっとる。今日は一段とはげしいねぇ。」
というじゃないですか。
「えっ?いつもこうなんですか?」
と私は聞き返しました。げげっ、そんなスポットだったのかと通ったことを後悔しました。でもそれを聞いてなんとなく安心しました。このおまわりさんは分かってくれる。
私はよかったと思いながら「そんで、」と続けました。「あっちのビルのあの角のマンションに帰る途中だったんです。」というと、おまわりさんは、「そうか。」といって、にこにこ笑いました。
「ささっ、子どもにはあれが珍しいのかね。お嬢さんたち、帰った帰った。」
振り返るとみんな、私をみてるじゃないですか。やーっと正気に戻ってくれたかと思って、
「さぁ、帰ろう。」
というとみんながうなずきます。
「じゃあ、帰ります。」
とおまわりさんに言おうとしたら、
・・・・・・・・・・いたはずのおまわりさんがいませんでした。
「あれも、人間じゃなかったのか。」と心で思いながら、黙ってマンションまでみんなで帰りました。部屋につくと、いきなりみんなが騒いで驚いています。
「何々、どうしたの?」と聞くと、帰り道、火の玉を見たところから記憶がない、どうやって帰ったんだろうと口々に言うのです。
「おまえのその足で帰ったんだよ。」とふてくされて、私はコンビニの袋を開けはじめました。すると、バヤリースの一リットルボトルがありません。
コーラが入っています。ご存知のとおり、私はコーラを買いません。なら、バヤリースはどこにいったんでしょう。しかも、コンビニの袋が一個たりないのです。みんな一袋ずつもってきたはずなんですが。ないんです。
バヤリースは特に私がもっていたので、あるはずなんです。
いったい、何がおきたというのでしょう。あれから、実は池袋には行っても、あの場所に行っていません。だぶん、みなさんがご存知の場所だと思います。
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この話はこの辺で。
tomo
久々に摩訶不思議をうpしようと思っています。
皆様は火の玉、ご覧になったことありますか?
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それは、高校3年生の頃でした。
みんなで、徹夜麻雀をやろうと、池袋に親がマンションを持っていて、そこに一人で住んでいる友達の家に集合することになりました。
時間は夜中の12:30です。急いで、山手線の最終に乗っていきました。
みんなが集まると、早速買い出しに行くことになりました。4人でコンビニにいきました。
結構買ったと思います。みんな一袋づつ持っていたんですよね。それは、ジュースとか、お菓子とか、パンとか、買いまくっていました。ジュースは、私は、なんかの話でも話したかもしれませんが、コーラが出先で飲めませんので、みんなに話して、バヤリースを一リットル、ほか色々なジュースを買ったのです。
思い思いのものを買って、意気揚々と帰る時に、近道をしていこうという話になりました。
「補導されちゃまずいから、近道していこうよ。」
一人が言い出しました。無論、賛成で、私たちはビルの門を飛び越えたりして、歩いていきました。すると公園にさしかかりました。
「アベック多いかもよ。」
と茶化して言った私は、へへへと笑いながら、その公園の隣のビルを見上げました。
・・・・・・・・・・・火です。一瞬、火の粉が飛んでいるんだと思いました。違いました。火の玉が飛んでいるのです。それもたくさん。火事を勘違いしたんだと思いました。
しかし、燃えてはいないのです。煙がたっていないんですから。
友達はぼーっとめずらしそうに微笑んで立ちすくんで、見ています。
「たくさんあるときれいねぇ。」
「うん。きれい。」
「いっぱい、あるね。」
かくいう私も見とれていたのですが、なんだか危ない感じがしました。
「さぁ、帰って麻雀するんだ。」
といいましたが、誰も動きません。みんなうっとりと、火の玉がゆらゆら飛び交っているのをみています。
「いくよってば。」
「聞こえてるの?あんたたち。帰るよ。補導されちゃうよ。」
私はしつこくいいました。しかし、友達には聞こえないようでした。
「もうっ。」と言って、友達の手を無理に引っ張ったとき、目の前で声がしました。
「あんたら、高校生だね。何時だとおもっているんだぁ。」
この声に、「ほら、やっぱり、おまわりがきたじゃんかぁ。」と思い、首をすくめながら、声の主を見上げました。
・・ちょっと黒い服をきたおまわりさんでした。「あちゃー。」と思った私は、
「もう、帰るんです。すみません。友達の家で、パジャマパーティなんです。」
と、小さくなっていいました。おまわりさんは、
「そうかい?本当に帰るんだろうね。帰るところがあるんだろうね。」
といいました。もっともだと思った私は、友達を振り返りいいました。
「帰るよ。」
でも、誰も動かないんです。困った私はおまわりさんを見上げながらいいました。
「あのー。」
「なんだい。」
「変な話なんですが、みんなあそこで、火の玉が見えるんで、夢中なんです。」
と指をさすと、おまわりさんも見上げて、
「おーやっとるやっとる。今日は一段とはげしいねぇ。」
というじゃないですか。
「えっ?いつもこうなんですか?」
と私は聞き返しました。げげっ、そんなスポットだったのかと通ったことを後悔しました。でもそれを聞いてなんとなく安心しました。このおまわりさんは分かってくれる。
私はよかったと思いながら「そんで、」と続けました。「あっちのビルのあの角のマンションに帰る途中だったんです。」というと、おまわりさんは、「そうか。」といって、にこにこ笑いました。
「ささっ、子どもにはあれが珍しいのかね。お嬢さんたち、帰った帰った。」
振り返るとみんな、私をみてるじゃないですか。やーっと正気に戻ってくれたかと思って、
「さぁ、帰ろう。」
というとみんながうなずきます。
「じゃあ、帰ります。」
とおまわりさんに言おうとしたら、
・・・・・・・・・・いたはずのおまわりさんがいませんでした。
「あれも、人間じゃなかったのか。」と心で思いながら、黙ってマンションまでみんなで帰りました。部屋につくと、いきなりみんなが騒いで驚いています。
「何々、どうしたの?」と聞くと、帰り道、火の玉を見たところから記憶がない、どうやって帰ったんだろうと口々に言うのです。
「おまえのその足で帰ったんだよ。」とふてくされて、私はコンビニの袋を開けはじめました。すると、バヤリースの一リットルボトルがありません。
コーラが入っています。ご存知のとおり、私はコーラを買いません。なら、バヤリースはどこにいったんでしょう。しかも、コンビニの袋が一個たりないのです。みんな一袋ずつもってきたはずなんですが。ないんです。
バヤリースは特に私がもっていたので、あるはずなんです。
いったい、何がおきたというのでしょう。あれから、実は池袋には行っても、あの場所に行っていません。だぶん、みなさんがご存知の場所だと思います。
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この話はこの辺で。
tomo
