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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議100物語 第15話 「火の玉」

2008-04-15 22:12:49 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

久々に摩訶不思議をうpしようと思っています。
皆様は火の玉、ご覧になったことありますか?

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それは、高校3年生の頃でした。

みんなで、徹夜麻雀をやろうと、池袋に親がマンションを持っていて、そこに一人で住んでいる友達の家に集合することになりました。
時間は夜中の12:30です。急いで、山手線の最終に乗っていきました。

みんなが集まると、早速買い出しに行くことになりました。4人でコンビニにいきました。

結構買ったと思います。みんな一袋づつ持っていたんですよね。それは、ジュースとか、お菓子とか、パンとか、買いまくっていました。ジュースは、私は、なんかの話でも話したかもしれませんが、コーラが出先で飲めませんので、みんなに話して、バヤリースを一リットル、ほか色々なジュースを買ったのです。


思い思いのものを買って、意気揚々と帰る時に、近道をしていこうという話になりました。

「補導されちゃまずいから、近道していこうよ。」

一人が言い出しました。無論、賛成で、私たちはビルの門を飛び越えたりして、歩いていきました。すると公園にさしかかりました。

「アベック多いかもよ。」

と茶化して言った私は、へへへと笑いながら、その公園の隣のビルを見上げました。






・・・・・・・・・・・火です。一瞬、火の粉が飛んでいるんだと思いました。違いました。火の玉が飛んでいるのです。それもたくさん。火事を勘違いしたんだと思いました。

しかし、燃えてはいないのです。煙がたっていないんですから。

友達はぼーっとめずらしそうに微笑んで立ちすくんで、見ています。

「たくさんあるときれいねぇ。」
「うん。きれい。」
「いっぱい、あるね。」

かくいう私も見とれていたのですが、なんだか危ない感じがしました。

「さぁ、帰って麻雀するんだ。」

といいましたが、誰も動きません。みんなうっとりと、火の玉がゆらゆら飛び交っているのをみています。

「いくよってば。」
「聞こえてるの?あんたたち。帰るよ。補導されちゃうよ。」

私はしつこくいいました。しかし、友達には聞こえないようでした。
「もうっ。」と言って、友達の手を無理に引っ張ったとき、目の前で声がしました。




「あんたら、高校生だね。何時だとおもっているんだぁ。」


この声に、「ほら、やっぱり、おまわりがきたじゃんかぁ。」と思い、首をすくめながら、声の主を見上げました。


・・ちょっと黒い服をきたおまわりさんでした。「あちゃー。」と思った私は、

「もう、帰るんです。すみません。友達の家で、パジャマパーティなんです。」

と、小さくなっていいました。おまわりさんは、

「そうかい?本当に帰るんだろうね。帰るところがあるんだろうね。」

といいました。もっともだと思った私は、友達を振り返りいいました。

「帰るよ。」

でも、誰も動かないんです。困った私はおまわりさんを見上げながらいいました。

「あのー。」
「なんだい。」
「変な話なんですが、みんなあそこで、火の玉が見えるんで、夢中なんです。」


と指をさすと、おまわりさんも見上げて、

「おーやっとるやっとる。今日は一段とはげしいねぇ。」

というじゃないですか。

「えっ?いつもこうなんですか?」

と私は聞き返しました。げげっ、そんなスポットだったのかと通ったことを後悔しました。でもそれを聞いてなんとなく安心しました。このおまわりさんは分かってくれる。

私はよかったと思いながら「そんで、」と続けました。「あっちのビルのあの角のマンションに帰る途中だったんです。」というと、おまわりさんは、「そうか。」といって、にこにこ笑いました。

「ささっ、子どもにはあれが珍しいのかね。お嬢さんたち、帰った帰った。」

振り返るとみんな、私をみてるじゃないですか。やーっと正気に戻ってくれたかと思って、

「さぁ、帰ろう。」

というとみんながうなずきます。

「じゃあ、帰ります。」

とおまわりさんに言おうとしたら、




・・・・・・・・・・いたはずのおまわりさんがいませんでした。

「あれも、人間じゃなかったのか。」と心で思いながら、黙ってマンションまでみんなで帰りました。部屋につくと、いきなりみんなが騒いで驚いています。

「何々、どうしたの?」と聞くと、帰り道、火の玉を見たところから記憶がない、どうやって帰ったんだろうと口々に言うのです。

「おまえのその足で帰ったんだよ。」とふてくされて、私はコンビニの袋を開けはじめました。すると、バヤリースの一リットルボトルがありません。
コーラが入っています。ご存知のとおり、私はコーラを買いません。なら、バヤリースはどこにいったんでしょう。しかも、コンビニの袋が一個たりないのです。みんな一袋ずつもってきたはずなんですが。ないんです。
バヤリースは特に私がもっていたので、あるはずなんです。


いったい、何がおきたというのでしょう。あれから、実は池袋には行っても、あの場所に行っていません。だぶん、みなさんがご存知の場所だと思います。
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この話はこの辺で。

tomo

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