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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議百物語 8話 「研究室にて」

2008-04-08 22:31:41 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

順序はずれましたが、8話目です。
病院って実は色々な想念の溜まり場なんだなっ思いました。卒業したら、研究室に就職する予定でした。
卒業目前で体育の単位を落とし、まぁ結果無理でした。

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大学のとき、私は医学系研究室にいました。

とある大学病院の地下に研究室があり、毎日、そこに出かけていました。

指導教授は外研の私にいいように、普段は私だけしかいないような、研究室を当ててくれました。今思うと、特殊な研究をしていたので、他の研究室の大学院生には隠して、こっそりやりたかったのでしょうか。

・・・・・・で、いつも一人で実験をしていたのです。でも、となりの研究室等ドアはいつも開かれていて、オープンな感じでしたので、私は、何も寂しい思いをすることなく、思う様に実験に励んでいました。


専門は心臓です。子供の心臓が専門でしたが、大人と比べるために大人のうさぎを使用する場合もあります。とても、残酷かもしれませんが、この研究で解明された事はいくつも心臓の機能についてすばらしい事ばかりです。
心臓で悩んでいる人にはずいぶん手助けができたと思います。だから、生体実験をしたことについては責めないで下さい。
そして生まれてくるあかちゃんにも役に立つことを研究していました。残酷な話ですが、勘弁して下さい。



たまに、ぼおっと歩いていると、その地下では、白いふわふわしたものが、廊下中をころころ走っていきます。
一度、「あっ、うさぎが逃げた。」と思って追いかけたところ、行き当たりの壁に吸い込まれていったので、それ以来そういうものには関与しないことに決めました。



しかし、あの日は本当に驚きました。
地下の研究室には、ときおり妙なお客さんがまぎれます。

「道を間違えた。」「レストランにいくはずだった。」「病院のなかを探検していた。」

こんな外来や入院の患者さんが訪れます。そんな時は、さっさとお引き取り頂きます。あの人たちの目には私はどう映っていたのでしょうか。


・・・・・・・・・・それと、同じようなに事は起きました。
いつものように、油断できない状態で実験を進めていました。

すると、目の先におじいさんがしゃがんでこっちを見ています。
私は、いつもどおり、実験作業をしながら

「はい、はいおじいさん、こっちきちゃだめよ。」と言いました。

「あれ?いないや。どこいったんだ?」

と横をむくと、そこにぬーっとおじいさんが立っています。

「だから、実験は見るもんじゃないのよ。」

と作業を確認しておじいさんを見るとおじいさんがいません。

「あんたねー。ひとからかっているの?」

とやっと目を作業から離せるようになった私は、隠れん坊してると思っていたおじいさんを探しました。


「・・・・・・・・・・あれっ、いないや。」

ふと見渡すと、研究室には誰もいません。隠れるようなところもありません。
また、なんだ幽霊かと思った私は、ふと作業の机に目をやりました。


・・・・・・・・・・・・すると、そこ一面におじいさんのゆがんだ怒っている顔が大きく広がっていました。
何も言わずに、私はその日は、研究室には戻りませんでした。


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で、結構動物実験を派手にしていたわりには、動物の慰霊祭に行ったことがありませんでした。他の研究室や、技師さんたちから

「あんなに四六時中、動物実験してさぁ、行かないの?」

2年研究室に在籍していたので、一回でも行けばよかったと、今では思っています。

この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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