ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

開幕!ソチオリンピック~がんばれ!アフリカ勢!

2014-02-07 07:30:06 | アフリカサッカー・スポーツ
きょうからロシアで開幕するソチオリンピック。88カ国、2,500人超の選手が冬季スポーツの祭典に出場する。

一方のアフリカ人。私がまだコンゴにいた頃のはなし。以前、長野オリンピックが日本で開かれた話をすると、「冬のオリンピック?ウソだろ、そんなものは聞いたことがない。」「オレは聞いたことはるが、どうせ北の国の祭典だ。アフリカ人は関係ない」と冷めた反応。しかしたとえばその当時、直近に開催された2006年のトリノオリンピックには、サブサハラアフリカでいえば、セネガル、エチオピア、ケニア、マダガスカル、南アフリカと、合計5カ国、6名のアフリカ人アスリートが出場している。

アフリカにも所によっては真冬がある。例えばケニア、タンザニアの国境にそびえるキリマンジャロには雪が降るし、2013年12月にはエジプトのカイロで積雪、スフィンクスが雪化粧したというニュースが目新しい。私がコンゴ民主共和国のキンシャサに駐在中、コンゴ人スタッフが出張中のヨハネスブルグから電話をかけてきて「所長!大雪で空港閉鎖です、きょうは帰れません・・・」確か7月頃の話、南半球は冬夏逆であることとあわせて思い知った。昔コートジボワールのアビジャンには、西アフリカ唯一といわれたスケートリンクまであった。

さて、今回のソチオリンピック。アフリカからは少数精鋭、2カ国から3名が出場する。出場権を得たのはトーゴ、ジンバブエだ。前回大会では、ガーナ、エチオピア、セネガルからの出場もあったのだが、残念ながら今回は本戦進出とはならなかった。南アフリカはオリンピック協会が今回の大会への選手派遣を見送ったという。逆にトーゴ、ジンバブエは初出場だ。

何でも冬季競技にアフリカ人選手が参加したのは1984年のサラエボ大会が初めて。以降、アフリカは連続して、欠かさず冬季五輪に出場してきたという。


では今回のアフリカ代表チームを見てみよう。

トーゴの選手団は2名。マチルドゥ・アミビ(Mathilde Petitjean Amivi)はノルディック、クロスカントリー女子[10キロ]。彼女、生まれはなんと雪とは全く関係のないニジェール(→こんなところ)らしい。その後フランスで育ち、フランス国籍をあわせ持つ彼女。アルプスの山で鍛えられた。

(Mathilde Petitjean Amivi, 'Fédération Togolaise de Ski' facebookより)


もう一人のトーゴ人選手、アレシア・アフィ・ディポル(Alessia Afi Dipol)はアルペンスキー。彼女はトーゴ国籍ながら母国には長く住んではいなかったらしい。イタリアとの重国籍だ。今回の大会では女子・回転に挑む。

3人目の出場枠を狙っていた女子クロスカントリーのアワ・トメティ(Awa Tomety)は惜しくも本戦にとどかず。またトーゴ期待の星、2013年のワールドカップイタリア大会で優勝したジェルバシオ・マジャ(Gervacio Madja)は、残念ながら負傷で出場辞退。ということでトーゴは女子スキー2名。それでも十分すごい!


変わってジンバブエ。唯一の出場選手はリューク・ステイン(Luke Steyn)。首都ハラレ生まれの20歳。わずか2歳の時にスイスに移り住んだ。会見で彼は「たとえジンバブエを離れようとも、心は母国にある」。アルペンスキー男子、回転、大回転に挑む。


でっかいアフリカの、あまりに小さな代表団、しかし夢と期待は大きい!ただでさえ自己主張と負けず嫌いのアフリカ人。雪国出身の選手が多い中でも、負けずにがんばってこいよ!!と目頭と心を熱くする、ンボテであった。

(おわり)


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