ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカの友人~コートジボワール'Fraternite Matin紙'編集長

2013-07-10 07:30:30 | アフリカ情勢
コートジボワール訪問中に、旧知のある著名人を訪ねた。

それはコートジボワールの地元有力紙'Fraternite Matin(フラテルニテ・マタン)'の代表で編集長のVenance KONAN氏だ。

(写真・Venance KONAN氏。あ、もちろん左の方である笑。)


氏はアフリカ人性を批判的に描く作家であり、ジャーナリスト。アフリカ人の視点でアフリカの主張をするオピニオンリーダーとして、世界的にも著名だ。彼のコラムや言動は仏紙のLe MondeやFigaroに引用される。先の大統領選挙ではコナン・ベディエのPDCI、アラサン・ワタラのRDR側につき、新政権誕生後、'Fraternite Matinの編集長に抜擢される。


私との関係は、氏が訪日した際、コートジボワール情勢やアフリカについて深く議論をしたことに端を発する。私の話に強く関心を寄せてくれた同氏は、二ヶ月後の私のコートジボワール訪問に際し、記者を集め、私への取材の機会を用意してくれた。そしてその模様を、紙面を丸々割いて紹介してくれた。その後も何回か、引き続き記事にしてくれている。


今では同氏は、日本をコートジボワールに紹介する親日家となっている。また政情や治安について重要な視点や示唆を与えてくれる、大切なリソースパーソン。私の中でも大切なアフリカ人の友人の一人に数えている。

この日私が訪ねていくと、おいしいコートジボワール自慢のコーヒー(!)を用意して、諸手を挙げて歓迎してくれた。2時間以上の時間を割いてコートジボワールが今後どうなるのか、アフリカの諸課題がどう展開するのかなど、意見交換をさせていただいた。ナーバスなこともどんどん聞いてくれ、ともに議論しよう、という姿勢がありがたい。

具体的内容については、彼の立場もあるので、ここで明らかにすることは避けるが、コートジボワールの政情、治安情勢、次期選挙の趨勢とリスク。2015年をピークに立て続けに行われる西アフリカの選挙のは大丈夫か。中央アフリカや大湖地方のゆくえはどうか。マンデラ大統領の危篤が意味するところは何か。いろいろな話題に及んだ。

今回は時間がなく、食事などご一緒できなかったが、日本では散々日本食になじんだとのお土産話も軽快だった。次回、彼は私を、(彼曰く)「アビジャン随一のコートジボワール料理を出す店」に招待してくださるそうだ。これはきっと屋台だ笑。そして、近いうちの再会を固く誓って、お開きとなった。

こちらの記事の後半でも触れたが、報道の自由が必ずしも保証されていないアフリカにおいて、アフリカ人の口から、アフリカの政治や民主主義の問題を議論するには覚悟と勇気がいる。そこには耐え難い妥協もある。そんな葛藤と戦いながら、Venance KONAN氏は今日もFraternite Matinを導き、限界の中でオピニオンをリードしている。

(写真:フラテルニテ・マタン本部)


(おわり)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。