ぶらぶら★アフリック

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大統領の健康問題(2)〜大変です!うちの大統領も・・・

2018-11-01 07:30:00 | ぶらぶらアフリカ論
ガボンの大統領府報道官は28日、「アリ・ボンゴ大統領が外遊先のサウジアラビアで体調の不調を訴え、急遽入院した」と発表した。

(Jeune Afriqueウェブサイトより)


大統領は、リヤドで開催中の「未来投資イニシアティブフォーラム」に出席中だった。すでに24日から入院しており、「ここ数ヶ月の激務による過労が原因」と診断、「少々の休息と栄養補給で回復する」見通しだという。

当年59歳。大統領就任後9年目、7年の任期の2期目も折り返し。アフリカの大統領にしてはまだ若い、とは言っても、国民議会選挙の激しい選挙戦を抜けたばかり。国内では選挙結果をめぐる議論が冷めやらない。疲労と言われれば、そうかなという気もするが、もしかして・・・・。

このニュース、事もあろうにカメルーン系民法テレビネットワークの'Vision 4 des bouquets'が、「アリ・ボンゴ大統領が逝去した」と伝えてしまった。間違えにしてはあまりに大胆。ガボン高等放送審議会(Haute autorité de la communication: HAC)は、直ちに同局に6ヶ月の放映禁止措置を決定した。


実はアリ・ボンゴ大統領の逝去が伝えられたのはこれが初めてではない。昨年はガボン国営放送自らが、とんでもない失敗を犯している。
誤報!「大統領が逝去」〜ガボンの大混乱?!

ただこの時は明らかに言い間違え、女性アナウンサーには寛容な措置が取られたという。しかし国内で二度も死亡が伝えられた大統領もそういないだろう。ある意味、まさに不死鳥である笑。


とにもかくにも、アフリカの大統領といえば健康問題がつきもの。このブログ『ぶら★アフ』でもこの問題は何度か取り上げてきた。先日再選されたお隣のカメルーンはポール・ビヤ大統領も、健康問題の噂が絶えない。なんせ、年の半分以上をスイスで病気療養(convaléscence)している大統領だ。

2017年にはベナンのパトリス・タロン大統領が外遊先のフランスで病床に伏した。当時の報道ぶりから、一時はかなり危ないのではないかと噂された。今ではしっかり復活している。
大統領の健康問題


昨日今日のニュースで話題になっているのはアルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領。なんでも来年の大統領選挙に、5期目の任期をかけて出馬する噂があるという。当年81歳。前回選挙でもおおきな争点の一つは健康問題だった。こちらは不死身の大統領?しかし見るからに健康状態が心配だ。はたして。

(フランス国際ラジオ放送(RFI)ウェブサイトより)


当地コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領にも健康問題が付き惑う。2016年憲法改正で、「大統領に事故ある場合」の継承者を、国民議会議長から新設された副大統領に変更した。一部では「健康問題に不安のある大統領、万が一でもソロ国民議長に政権が渡ることになってはまずい。そういう危惧があって修正された条項」という人もいる。


アフリカの大統領、任期全うと、再選に向けた最大の敵は、自らの健康問題でもある。

(おわり)


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