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その後のガンビア(7)〜「踊るバッドガバナンス」、かの独裁者のいま。

2019-01-31 17:00:00 | ぶらぶらアフリカ論
独裁体制が崩壊してちょうど2年になるガンビア。1994年のクーデターから22年にわたり先制を続けたヤヒヤ・ジャメ。
ヤヒヤ・ジャメ独裁体制、終焉へ〜ガンビアという国(17)

亡命先の赤道ギニアに渡った後の動静は、しばしば外電ニュースで報じられてきた。
元独裁者、国庫の金を持ち出した嫌疑で訴追へ〜その後のガンビア(6)


AFP通信によれば1月30日、赤道ギニアの野党、社会民主主義のための結束(Convergencia para la Democracia Social: CpDS)は「独裁者を国から退去させよ」との声明を発表した。「(赤道ギニアに)『もう一人の』独裁者はいらない。ジャメをガンビアに送還し、母国の法の裁きを受けさせよ。」と主張した。

やはりオビアン・ンゲマ大統領の体制下、38年にわたる専制がつづく赤道ギニア。それでも弾圧に耐え野党が活動をしている。ジャメ元大統領のかつての専制は、自らの国の独裁体制を鏡に映す。「独裁者は、国で起こした不法行為や犯罪的行為に関する法の審判を受けるべきだ。赤道ギニアは虐殺を犯した独裁者をかくまう国に成り下がってはならない。」とアンドレ・エソノ・オンド書記長。1年前にCdPSに合流した「進歩のための市民連合(Ciudadanos por la Innovación de Guinea Ecuatorial)」もこれに同調。「首都マラボは、あかつて国民を圧政下においた独裁者を受け入れる街となってはならない。」


ジャメ元大統領は2016年の大統領選挙で「まさかの」失脚。2年前の1月21日に国外に逃避、赤道ギニアが受け入れた。現在は赤道ギニアの大陸側の飛び地領土、ガボン国境に近いモンゴモという街で、ひっそりと暮らしているという。

そういえば昨年末の12月31日、ジャメ元大統領が年越しを祝うファスティバルの場に姿を現した、と報じられた。コンゴ・ルンバのスーパースター、コフィ・オロミデによる生ライブの場で、ジャメ大統領はンゲマ大統領の実息、テオドラン・ンゲマ副大統領とともにダンスに興じたことが報じられた。

こちらがそのYouTube画像↓



(↓テオドラン・ンゲマ副大統領参考記事)
赤道ギニアの不当利得問題、フランス司法当局が判決

よりによってすごいツーショット、二人のダンスの競演は市民にどう映ったのだろうか。バッドガバナンスは踊る。

(おわり)


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