ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

盛況!ECOWAS・日本ビジネスフォーラム~舞台裏の'Making of'

2015-10-30 07:30:00 | アフリカビジネス
10月28日に行われた「第一回ECOWAS日本フォーラム」。主催者筋の情報では総勢360人の登録出席者、アフリカからは100人規模の大代表団を迎えたそうだ。いずれにしても盛会の中、二日間の日程に幕を閉じた。

フォーラムのちゃんとした総括は主催の方からあると思うので、ここでは舞台裏を含めて、端から眺めていたモノから「メイキング・オブ」について、愛を込めて(笑)振り返ってみたい。


なんせ在京ECOWAS外交団の主催セミナー。準備のペース、詰めのユルさ、ドタバタ感。8月31日に片付けられる夏休みの宿題のように、セミナーは駆け込みで整えられた。ほっ。この帳尻合わせ感、さすがアフリカ級❤︎。

こういった中、在京のナイジェリア大使館、在京ブルキナファソ大使のウビダさん。その他大勢の大使、参事官・書記官、大使館スタッフが、ECOWASの心を一つに準備に奔走した。この尽力とアフリカン・ユニティーに敬意を表したい。

またこれを支えた日本側の『アフリカの友人』たち。特にアフリカと日本の架け橋になるべく、身を粉にして助言、助力をされたNB社のKさん、また資金的サポートとともに告知をいち早く手がけたアフリカ開発銀行アジア事務所、国連工業開発機関(UNIDO)など、たくさんのアフリカサポーターによって支えられた。


そして当日。ンボテにとってはさながらアフリカ同窓会。旧知のECOWAS、UEMOA両委員会スタッフ。元在京大使館の書記官。日本に繰り返し足を運ぶ行政官やビジネスパーソン。振り返れば会議前のロビーは、すでにあちらこちらでネットワーキングの花が咲いていた。


少し遅れてスタートしたメインセッション。ベナンのザンス首相、ECOWASのウェオドラゴ総裁などの挨拶を皮切りに、銀行・金融、インフラ、農業、鉱業、文化・観光など5つのセッションで進行。盛りだくさんのプレゼンテーションとパネルディスカッションで、見ているモノにも手応えがある、いや、体力を要求するモノだった。それだけの内容だったかと思う。

(ベナン・ザンス首相の開会スピーチ)


セッションの進行や質疑など、いちいちがアフリカペース。中には時間オーバーの熱を帯びたプレゼン、自己中質問も。まるで会議がアビジャンかコトヌで行われているかの錯覚に陥った。この空気、嫌いじゃない❤︎笑。


午後のセッションの一幕では、ンボテもお友達、おなじみアフリカビジネスパートナーズの梅本優香里さんも登壇。シンプルだけど日本企業の存在を印象づけるプレゼンテーションはアフリカ人の目を引いた。



少し気になったのはフロアからの発言、質問の中に、日本人の姿が全くなかったことだった。これではいけない。アフリカ人から見れば、日本人はあそこにいたのだろうか、あのフォーラムはなんだったのだろうか、となってしまう。国際会議ではなんでもいいから手数足数を出す。ただでは帰らない。そういう気持ちを持つべきだと思う。

ンボテはどのセッションでもコメントしたかったが、最後に必ず何か発言することは決めていた。そして最終のゾマホン・ベナン大使が進行するセッションで挙手。「アフリカ人の友人たちよ!日本人はここにいるぞ!西アフリカ、待ってろよ!」気持ち、いや、気合を込めて一発。中身はなかったかもしれないが、アフリカ人からの拍手は、ンボテへのバースデーのプレゼント?心に刻まれた。


そして議事は午後5時の予定時刻を大きく上回り、7時を過ぎて閉幕。レセプションへと進行した。ここではアフリカ人との新旧の交友を温め、また日本人関係者の皆様との社交を深めつつ、時はあっという間に過ぎていった。


フォーラムの中身は、アフリカ側からポテンシャルとビジネス環境改善への努力ばかりが繰り返され、日本側はそれをひたすら聴く。正直申し上げて、今回のセミナーの中身としては、決して深まりがあったものではない。

しかしこれだけのアフリカ人が日本への期待を込めて来日し、またこれだけの日本人がそこに足を運んだ。こんなフォーラムが、西アフリカの文脈で開かれたことは大きな意味を持つ。最初の一歩としては大成功だったと思う。関係諸氏には敬意を込めて、この大きな成果へのお祝いを申し上げたい。

(おわり)

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