ンボテのアフリカ生活は、「快適!ラジオ生活」。ラジオでお目覚め、ラジオでおやすみ。ソニーの名機が手放せない・・・という話を、前回させていただいた。
「快適!アフリカラジオ生活」を支えるソニーの名機たち~アフリカ出張グッズ(7)
そんなある日、5月3日。家に帰ってラジオをつけると・・・お気に入りのラジオからはフランス国際ラジオ放(RFI)の音が流れてこないのだった。しかし雑音に混ざり、周波数違いの放送がかすかに聞こえる。試しにiPhoneでアクセス。うん、つながった。程なく、プツプツ、そして切れた。定番のデフォルト、異状なし苦笑。明らかに電波は放送局レベルで止まっているようだ。
アフリカでは政府に都合の悪い放送があると、メディアの電波を停止することがしばしばある。ンボテがコンゴ民主共和国のキンシャサにいた頃はしょっちゅう放送が中断した。当局が電波を止めるのだ。
しかし市民は慣れたもので、キンシャサの電波(105.0MHz)が止まっても、対岸のブラザビルで流れる違う周波数(93.2MHz)にダイヤルを合わせ、放送を聞き続けるのだ。世界で最も首都が近接する、二つのコンゴだからできた裏ワザだった。
(参考記事)
二つのコンゴ
仏語圏アフリカを知るためのメディア
では、なぜいま、ここアビジャンで放送が中止されてるの?やっぱり言論統制??ワタラ政権はせっかくここまでガバナンス改善に尽力してきたのに・・・。
と思っていたところ、5日の©OEIL D’AFRIQUEがその謎を解く記事をウェブに掲載していた。
電波発信機「落下」でRFI、BBC、RJNなど放送が中断
Interruption des programmes de RFI, BBC et RJN après « la chute » d’un pylône ©OEIL D’AFRIQUE![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/31/5c661378a2fb81fd3881b7631e518613.jpg)
アビジャンの北部に位置するアボボコミューン。こちらの電波塔の120mの高さにあった発信装置が、当地3日夜の激しい雷雨のため、20時頃に落下。以降、放送ができない状態が続いている。
「可及的速やかな放送再開に向け、事業者が復旧を急いでいる」と電波放送当局。パイロン落下の代償は500億フランCFA(約100億円)に上るという。
そうか、お天道様には逆らえない。そして、なんともコートジボワールらしい顛末だな。
・・・なんて思っていたら、翌6日、今度は@bidjan.netからこんなニュースが続いて流れてきた。
RFIの放送が火曜日から中断~ささやかれる噂の真相
RFI interrompue depuis mardi à Abidjan sur fond de folles rumeurs
(当局はRFIの放送中断は雷雨によるものとしているが)中断されたのはちょうどコートジボワール危機に関するドキュメンタリー、2004年の仏軍ブアケ基地に対する空爆に関する報道の最中であった。この空爆は当時のローラン・バグボ大統領下、国軍によって敢行されたもので、9人の仏軍兵士、1人の米国人が死亡、38名の兵士が負傷した。仏軍は即時にコートジボワール空軍基地に反撃を行い、航空機を破壊。これが激しいフランス排斥運動につながっていった。
(こちらがそのRFIの特集↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/47/60ae58358655834a1414789841efd3b8.jpg)
今回の放送中断に関し、巷では、政府が電波を止めたのではないか、または発信機が落下したとこをいいことに、意図的に復旧を遅らせているのではないか、といった噂もささやかれている。ちなみにアビジャン以外の放送は中断されていない。
コートジボワールの歴史を振り返れば、こんな噂がたってもおかしくはな いな、と思ってしまう。
そして当地時間7日14時頃、ようやく仮復旧のアンテナでRFIの放送が復旧した。やれやれ。
当局と事業者には、ぜひ今後ともンボテの快適ラジオ生活をしっかり守っていただきたいものだ。
(おしまい)
「快適!アフリカラジオ生活」を支えるソニーの名機たち~アフリカ出張グッズ(7)
そんなある日、5月3日。家に帰ってラジオをつけると・・・お気に入りのラジオからはフランス国際ラジオ放(RFI)の音が流れてこないのだった。しかし雑音に混ざり、周波数違いの放送がかすかに聞こえる。試しにiPhoneでアクセス。うん、つながった。程なく、プツプツ、そして切れた。定番のデフォルト、異状なし苦笑。明らかに電波は放送局レベルで止まっているようだ。
アフリカでは政府に都合の悪い放送があると、メディアの電波を停止することがしばしばある。ンボテがコンゴ民主共和国のキンシャサにいた頃はしょっちゅう放送が中断した。当局が電波を止めるのだ。
しかし市民は慣れたもので、キンシャサの電波(105.0MHz)が止まっても、対岸のブラザビルで流れる違う周波数(93.2MHz)にダイヤルを合わせ、放送を聞き続けるのだ。世界で最も首都が近接する、二つのコンゴだからできた裏ワザだった。
(参考記事)
二つのコンゴ
仏語圏アフリカを知るためのメディア
では、なぜいま、ここアビジャンで放送が中止されてるの?やっぱり言論統制??ワタラ政権はせっかくここまでガバナンス改善に尽力してきたのに・・・。
と思っていたところ、5日の©OEIL D’AFRIQUEがその謎を解く記事をウェブに掲載していた。
電波発信機「落下」でRFI、BBC、RJNなど放送が中断
Interruption des programmes de RFI, BBC et RJN après « la chute » d’un pylône ©OEIL D’AFRIQUE
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/31/5c661378a2fb81fd3881b7631e518613.jpg)
アビジャンの北部に位置するアボボコミューン。こちらの電波塔の120mの高さにあった発信装置が、当地3日夜の激しい雷雨のため、20時頃に落下。以降、放送ができない状態が続いている。
「可及的速やかな放送再開に向け、事業者が復旧を急いでいる」と電波放送当局。パイロン落下の代償は500億フランCFA(約100億円)に上るという。
そうか、お天道様には逆らえない。そして、なんともコートジボワールらしい顛末だな。
・・・なんて思っていたら、翌6日、今度は@bidjan.netからこんなニュースが続いて流れてきた。
RFIの放送が火曜日から中断~ささやかれる噂の真相
RFI interrompue depuis mardi à Abidjan sur fond de folles rumeurs
(当局はRFIの放送中断は雷雨によるものとしているが)中断されたのはちょうどコートジボワール危機に関するドキュメンタリー、2004年の仏軍ブアケ基地に対する空爆に関する報道の最中であった。この空爆は当時のローラン・バグボ大統領下、国軍によって敢行されたもので、9人の仏軍兵士、1人の米国人が死亡、38名の兵士が負傷した。仏軍は即時にコートジボワール空軍基地に反撃を行い、航空機を破壊。これが激しいフランス排斥運動につながっていった。
(こちらがそのRFIの特集↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/47/60ae58358655834a1414789841efd3b8.jpg)
今回の放送中断に関し、巷では、政府が電波を止めたのではないか、または発信機が落下したとこをいいことに、意図的に復旧を遅らせているのではないか、といった噂もささやかれている。ちなみにアビジャン以外の放送は中断されていない。
コートジボワールの歴史を振り返れば、こんな噂がたってもおかしくはな いな、と思ってしまう。
そして当地時間7日14時頃、ようやく仮復旧のアンテナでRFIの放送が復旧した。やれやれ。
当局と事業者には、ぜひ今後ともンボテの快適ラジオ生活をしっかり守っていただきたいものだ。
(おしまい)
古くからのご贔屓さん、とてもうれしいです。
確かにベイはもう聴けません。アンナのみらくるも、あなただけのバッキー木場も笑。
ライプチヒですか?地球上どこでも、もちろんアフリカでも、ラジオはお友達です!こんごともよろしう。