思索の海辺

壮年部・那由他楽人の個人的思索を書き付けておくブログです。
主に創価学会関係。*今更ながらTwitter開始。

池田大作論

2008-08-03 05:07:31 | 書籍引用
 「私はあくまで、恩師の指針を実現できるかどうかで、真の弟子か否か決まると信じてやってきた。元来、日本において一宗教は、三百万人が限度とされてきたようだ。恩師の場合は、百万世帯あったので、ほぼ二、三百万人と推定されるだろう。三百万を数百万へと伸ばすということは日本の宗教界に金字塔を打ち立てるようなもので、私は恩師が昭和三十三年二月『あと七年間で三百万世帯の折伏をしような』といった言葉がこびりついていた。
 そのため会長就任の時、三百万世帯達成を打ち出した。実をいうと、幹部はだれもこれを本気にしなかったようです。私はあくまで恩師の構想・思想を実践していく会長でありたいと念願していた。だが、その目標も二年間で達成することができ、また昭和四十七年まで六百万世帯達成を目指していたが、これも四年も先に達成してしまった。
 努力すれば、必ず未曽有の実証を示しうることを私は知りました。今度造る正本堂も世界各国百三十五カ国の石を集めて造るものです。この石も私をはじめみんなで集めました。やればできるものです。あとは、一千万世帯達成ができるかどうかということです。しかし、できるような気がします」
 会長就任後の実績に対する、自身の評価である。
 予期しないことはなかったのだろうか。
 「うーん」
 池田は、笑顔を見せたが、すぐ真顔にかえった。
 「私が長生きした、ことかなあ」と。
 

《央 忠邦 著 「池田大作論」 P.261~262》

…………………………

2006年に発行された前原政之著『池田大作 行動と軌跡』の中で、よく引用されていた本からの抜粋。
他にも紹介したいエピソードがたくさんあるので、また登場することもあるだろう。

ここに引用した最後の一文を読んだ時、思わず涙が出そうになった。









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