思索の海辺

壮年部・那由他楽人の個人的思索を書き付けておくブログです。
主に創価学会関係。*今更ながらTwitter開始。

功徳と幸福

2010-04-06 14:21:23 | 書籍引用
 学会員たちはレジャーの時間を犠牲にして、学会活動に動き回り、人の反発を覚悟の上で折伏に精力を使う。(中略)なぜなら、「幸せになるために信心するのではなく、使命を果すことによって幸福になれるのである。使命を果すという一念のない限り、本当の幸せはない」(池田の指導)からである。そしてそのひたむきな努力の累積が、徐々にではあっても、やがて池田の指導する方向に近づかせることは間違いない。

《小林正巳著 「<現代人物論>池田大作」p.120~》

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 最近、とあるメンバーと話していて、感覚の違いに少々驚いた。
 「学会活動をするのは、功徳を受けられるから」と、彼は言うのである。
 
 まあ、それ自体は間違いではない。
 しかし、「功徳を受けること」と「自身が幸せになる」ことは、似ているようで別のことではないだろうか。

 我々が目指すところの幸福とは、「絶対的幸福境涯」であると思っている。
 それはつまり、環境に左右されることなく常に前向きに前進していける境涯を、自身の中に築き上げていくことだと思っている。
 最初に引用したご指導は、そのようなことを仰っているのではないだろうか。

 また、「功徳を受けられるから」信心をしていると、「もう充分いただいたから」「少しも功徳がなかったから」といった理由で退転してしまうことも考えられる。
 残念ながら、日蓮仏法・創価仏法はそのようなものではない。

 御義口伝には、【功徳とは六根清浄の果報なり】と前提されたうえで【悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり】とあり、「物質的な充足を功徳という」とは説かれていない。

 運動論も大事だが、もう一度基礎教学から学びなおすのもいいかもしれない。