思索の海辺

壮年部・那由他楽人の個人的思索を書き付けておくブログです。
主に創価学会関係。*今更ながらTwitter開始。

政治責任

2011-05-15 05:54:12 | 思索の断片
 今回の震災によって被災された方々に心よりお見舞い申し上げ、復興をお祈りいたします。

 2ヵ月が過ぎた今になっても、目下の課題は「原発」である。
 過日行われた統一地方選挙でも、ほとんどの候補者が「災害に強い街づくり」といった方向を打ち出し、種々訴えを続けていた。

 その間あまり触れられていなかったことであるが、今回の「原発震災」については公明党も大いに責任を感じていただきたいと思う。
 なぜなら、民主党政権になる前の約10年間、公明党は与党だったからである。

 菅内閣の震災対応に不手際が目立つため語られることも少ないが、公明党が与党であった間に「原発行政見直し」の議論はあったのだろうか。あったとしても、「原発に依存しない電力供給」という方向に舵を切った形跡はないように思える。

 福島県では、数年前に共産党が「福島原発はスマトラ沖地震規模の大津波に耐えられない」といった分析結果を議会で取り上げていた。そのとき、それを聞いた公明党はどのように反応したのだろうか。
 確かに「耐震補強等は企業が取り組むべきこと」なのかもしれないが、「原発震災」の可能性、重大性についてはかつて国会でも取り上げられたことであり、それに対して公明党が主導して何かを推進したという話は聞いたことがないように思う。
 それどころか、公明党の姿勢としては今なお「現在において原発は必要である」というものだから、あきれるとしか言いようがない。

 公明党がやっていることは何かといえば、「現状の追認」である。それが本当に「大衆の中に死んでゆく」政党のあり方なのだろうか。「国民を守るといえば生活保障」ぐらいに考えているとすれば、とんでもない勘違いと言わざるを得ない。

 被災地への支援は当然だが、今こそ「庶民が主役」となる社会創出のために力を尽くしていただきたい。

今、学ぶということ

2011-05-01 05:39:55 | 書籍引用

  70歳まで……新しき人間主義の哲理を確立
  80歳まで……世界広布の基盤完成なる哉

 このあとは、妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとることを決意する。

《随筆 新・人間革命1「日に日に新たに――”第三の青春”を勇猛精進で」》

…………………………

 大きな戦いが終わった今、我々がしなければならないことがある。
 それは、池田先生の「思想」を徹して学ぶことである。

 引用したのは、1998年1月4日に掲載された随筆の一部だが、ここには非常に重要なことが書かれていると思う。

 「このあとは、妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとる」

 今、池田先生は83歳。すでに「このあと」の時代に入っているのだ。
 では、ここで言われている「永遠に広宣流布の指揮をとる」とは何を意味しているのだろうか。
 
 それはつまり、後を継ぐ我々やさらに後の世代が、「池田先生の思想に基づいて広宣流布を推進していく」ということだと思う。
 そこで問題になってくるのは、「我々はどこまで池田先生の思想を判っているのか」ということだ。

 残念ながら、今の男子部の活動形態では「池田思想を学ぶ」といった方向性には、なかなかならない(わが地域だけなのかもしれないが)。もちろん、会合等で先生のご指導を学んだりはするが、私はそれと「池田思想を学ぶこと」は別物だと考えている。

 大事なのは、学び、思索し、自身の血肉としていくことであり、次の「飛躍」をめざして、今、徹して学ぶことができるかどうかである。