甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

響かない鐘を打て

2013-04-30 00:57:56 | Weblog
今年の4月28日、私は大阪にいました。
帰りの夜行バスは、夢の世界から現実世界へ引き戻されるトンネルのようでした。
そんな車中で、ぼんやりと考えていたこと。

私はなんだかんだで、かなり長いことお笑いを見てきています。
そんな中で、芸人さんを応援するというのは、どこか、響かない鐘を打っているようなものだなぁと感じることがあります。
鐘は打ったら響きます。
でも、今まで色々なことがあって、鐘を打っても、その返りがきちんと聞こえてきたことがあまりないような気がするのです。
こういうライブが見たいとか、この人にこうなってほしいとか、
地方で再演してほしいとか、DVD化してほしいとか。
そうやって鐘を打ってるけど、なかなか響かない。
こっちの勝手な言い分だということはわかっています。
色々と難しい事情もあるのかもしれない。
そして、本人達がそれを望んでいない可能性だってもちろんある。
自分勝手なことばかり求めてしまう、そんな自分自身が嫌になって。
どうせファンに出来ることなんて何もない、と無力感をつきつけられて。
本人の望んでいないものを求めているなんて失礼かもしれない、という怖さも感じて。

それでも、それでも、
あの時、もっと言っておけばよかったと思うくらいなら、
響かない鐘でも、打った方がいいと思います。
思い切り打った方がいいと思います。
響かないと思っていた鐘が、いつか少しでも鳴ってくれる日が来るかもしれない。
そして、思っていた形ではなくても、違う形で、自分の好きという気持ちを満たしてくれるかもしれないから。
なんて色々言っていますが、私は4年前のこの日、自分の見たいと思っていたライブとは全く違うライブを見ることになった訳ですが。
芸人仲間が死んだときにどういうリアクションをとるか、という、ドキュメンタリーの世界に急遽飛び込むことになったのですが。
こんなライブ、見たいと思ったことないし、想像もしたことなかったのですが。
だから、なんだか矛盾しているかもしれない。けれど。
響かない鐘を打て。
私が今年の4月28日に考えていたのは、大体こんな感じのこと。