甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「困っちゃうよねー!!」 3月6日 ライスのシチサンLIVE 

2013-03-10 03:56:14 | ライスのシチサンLIVE
セットが緑ベースになってから、無限大ホールに行くの初めてでした。
でも、あまり何かが大きく変わった感覚はなかった。
それよりも、モニターの「シチサンLIVE」という文字を見て、
そしてあのオープニングの映像を見るだけで、
「またここに帰って来れた」って思う、この感覚はなんだろう。



・田所「久しぶりのシチサンですね~」
 と、本題になかなか入らない(笑)
 関町「なにが久しぶりですねーだよ!」
 田所「あ、誕生日…なんでしたっけ?」
 関町「ある意味誕生日だけど」(笑)

・ということで、お子さん誕生おめでとうございますー!!

・テニスボールの話は、他の芸人さんから聞いたことがあった気がするなぁと思ったんだけど、
 田所「お前が芸人だってわかってて、ちょけて渡したんじゃないの?」とか、
 関町「こっちの使い方の方が先だったんじゃないか」
 田所「テニスにちょうどいいなぁって?」
 みたいな話になるのが、ライスならではかなぁって。

・関町「あんなに痛そうにしてるなら、オレらも熱湯とかで熱がってちゃいけないなって」
 田所「いや、オレらにはわからないから!」

・いいタイミングで流れてくるエンヤの曲。
 別に、それで、あぁ感動的だなぁ、でいいじゃないですか。
 それを、「きっかけゼリフみたいに感じて笑った」って。
 やっぱり感覚がおかしいよ(笑)

・お子さんの写真を見せてくれる
 関町「絶対笑わないでくださいよ!!」
 もはやフリ(笑)
 1枚目はすごく素敵な写真だったんだけど、ずっと見てると面白い(笑)
 関町「焼き肉屋のエプロン」
 2枚目はひどい。
 田所「悪意があるよね」(笑)
    「お前が髪の毛ひっぱったんじゃないの?」

・「子供は、父親が芸人っていうのをいつ頃気付くんだろう」
 って疑問を率直に呈しているときに、なんというか上手く言えないけれど、
 あぁ、こういう感覚、こういう視点、田所さんだなぁって思った。
 そしてそれに対する、「7,8年後、オレらの芸人としての立ち位置がどれくらいかによる」
 という関町さんの言葉も、この素直さが関町さんだなと。
 7,8年後、誰がどうなってるかなんてわからないし、
 無限大ホールすらなくなってるかもしれないけど、
 それでも、そんな先までライスのシチサンが続いているといいなぁ、なんて、漠然と感じてしまった。

・ご祝儀の話のところで、
 田所「二人で居る時に渡したい…」
 関町「そういうところあるんだねぇ」(笑)
 なんだろうなぁ、ライスって、自分達でも仲いいコンビだって言ってるから、
 もっと堂々と仲良くしてればいいのに、こういう時に急に恥ずかしそうになるよね(笑)
 特に田所さん(笑)
 でも素敵なコンビ。

・そしてスロットの話(笑)
 隣の席の人本当にどう思ったんだろうなぁ

・「素の表情が面白い」という感覚もすごく関町さんっぽかった。
 電気ビリビリの後急に素になったら面白いっていう。
 あれは素がどうというより、顔が面白いような気もするけど(笑)

・話の流れが全然思い出せないんですが、関町さんの顔がアップになって、笑いになったのはここでしたっけ?
 これもライスシチサン恒例のくだり。
 関町「じゃあ(ブサイクランキング)入れたじゃん」っていう返しもすごく好きでした(笑)


☆ここからはコーナー。声帯∞
 前回がもう3年前になるとか信じられない。衝撃的すぎる。

・卒業したけど元気な先輩達。
 遠山「まだまだ居座るよー!!」

・松尾さんの綾部さんのマネが上手すぎる(笑)

・相変わらず福田さんのマネはクオリティが飛び抜けてますね

・徹「7万の家賃で6万の布団」
 金銭感覚どうなってるの(笑)

・関町さんの、遠山さんのマネが本当にひどい!!
 「困っちゃうよねー!!」
 確かにわかるけど、やりすぎ(笑)
 もうこっちも笑いこらえるの大変だよ(笑)

・井本「路地裏にいる」

・井本さんにネタばらしした時に、「えー!?なんだよー!!」とめっちゃ言っているのを聞いて、
 「そんな怒る?」と呟いた竹内さんがツボ(笑)

・安村さんが、普段どんなふうに電話をしているかを少し喋ってみたところで、
 福田「あー、ヤスさんっぽい。……ぽいっていうか、ヤスさんか。あはは」
 と、一人で笑っていた福田さんがツボ(笑)

・大さんのマネはひーどいよ!もう何言ってるかわかんないもん(笑)

・配信では、伊藤さんへの電話の辺りで終わっていたのかな?
 その後、長田さんとの電話がつながる。
 松尾「(長谷川さんのマネで)オレだよ、誰だかわかる?」
 長田「あー、MAD?」
 後で田所さんも言っていましたが、自分から名乗ってないのにわかるのがすごい。
 松尾さんの長谷川さんのマネ、こちらから見る分にはそんなに似てないと思うんだけど、
 やっぱり普段話す人には、特徴をおさえているように感じられるのかしら。

・そして二人の会話は、どんどんリアルすぎる方向へ。
 松尾「ご相談がありまして……」
 長田「また金かよー」
 松尾「1(1万)でいいんだよ、1で!」
 これをコンビ間でやってるというシュールな光景でした(笑)

エンディングでは、菊地さんが、「伊藤ちゃんが特殊だっただけなんじゃないか。他の人で見てみたい」と言ったり、
チョコンヌの告知をした松尾さんに、みんなが「大丈夫?ギスギスしない?」なんて聞いたりも(笑)
そして最後、みんながハケた後で、最後にもう一度深くお辞儀をして、
頭を上げて、大事そうに客席を見てくれる田所さんが好きです。


3年前の企画なんだけど、全然色あせないというか、そんな前にやっていた気がしなかった。
確実に時は流れてるんだけど、舞台上でほぼ3年前と変わらないメンバーでわいわいやっているのを見て、
なんだかタイムスリップしたような気持ちになりました。
また、声帯∞は、すっごい変な企画で、
お金払って、会場に笑いに行ってるのに、そこで笑っちゃいけないというね(笑)
でも、みんなで必死に笑いをこらえてる光景とか、
芸人さん達も、足をバタバタさせたり、動き回ったりしながら耐えてるのを見て、
何だか謎の一体感をおぼえてしまいます(笑)
これも見に行ったからこそ感じられることですよね。
本当に唯一無二のライブ、唯一無二の企画。
唯一無二の、大切な空間。
そんなことを改めて感じたのでした。




以下は、本編とは全く関係のない、本当に頭のおかしいひとりごと。





ライスのシチサンを、平和だと思ったことなんて、昔はなかったなぁ。
いっつもハラハラさせられる企画ばっかりで、「平和」という言葉とは程遠い人達だと思ってたから。
でも、特に復活してからは、相変わらず企画は失礼なものが多いけど、
とても平和だって感じる。
ここに来れば幸せが待ってるって感じる。
冒頭のおめでたいトークもあって、それを特に感じたのが今回だった。

家に帰ってから、ここ二ヶ月近くの諸々の騒動の中で、一番泣いた。
今まで、ここに色々書いてきたけれど、そんなに泣いてはいなかった。
単独が突然中止になった時も、あの恐ろしく冷たい契約解除発表の文面を読んだ時も、
おそらく最後の正式な新宿角座の出番になった舞台を見終わった後でさえも、
そんなに泣いてはいなかった。
でも、この時ばかりは耐えられなかった。

どうしてなのかは自分でもよくわからない。
ただ、多分、空気のギャップを感じていたんだと思う。
結婚&お子さん誕生おめでとうございます、って会場全体が祝福モードで、
そして仲のいい先輩達を集めてわいわい楽しい企画をやって。
そうやって幸せな舞台に立ってる人達がいる。
その一方で、どういう理由だかはわからないけれど、
あんなに面白いのに、なぜだか今舞台に立てない人達がいる。
そのことを、どうしても考えてしまった。
ぞっとした。
どちらもお笑いの世界であることは間違いないはずなのに、
向き合っていかなければいけない現実の重さのギャップにぞっとした。
別に、もう誰を責めるつもりもない。
言いたいことは大体前回のエントリに書いた。本当はもう少し色々あるけども。
だから、改めて誰を責めるつもりもないんですけど、
ただただ、苦しくて、もどかしくて、たまらなかった。

多分、変わらないものがほしくなったんだと思う。
数えてみたら、シチサンは今回で45回目だったみたいです。
結構な回数ですよね。すごいな。
この45回という間、最初の2009年の開始からの4年の間、本当に色々なことがあって。
事故死ドッキリしたり、ひたすら茶番やったり、芸人辞めた人を呼んだり、
クリスマスに元カノさんに告白して盛大にフラれたり、ブログが荒れたり、
KOC落ちたり、スマホ限定の放送局とはいえレギュラー決まったり、
結婚を客にサプライズ発表したり、お子さんが生まれたり。
改めて色々書いてみると、すっごい歴史を感じる。
あんなにバッサリとフラれた人が、その後、こうやって幸せそうにお子さんのことを語るなんて、
あのクリスマスの惨事からは想像も出来なかった(笑)
変わったこともたくさんあった。
けど、ライスのシチサンLIVEっていうものは、途切れた時期もあったけれどずっとここにあって、
ライスと私達を繋いでくれていた。
他の劇場では、他のライブでは味わえない、ホームっていう感覚を与えてくれた。
様々変わる状況の中でも、変わらないものだった。
じゃあ、私が今、彼らに求める変わらないものって、何だ?

多分、求めるものが見れる幸せを感じてたんだと思う。
全然、わかってくれてないなって思うんです。
本人も、「円満退社なので安心して下さい」って言う。
周りの芸人さん達も、「さらばは大丈夫ですよ」って言う。
こちらのことを気遣ってくれているのは、とてもありがたいんだけど。
わかってない、わかってない、
みんな全然わかってない!
違うんですよ、そうじゃないんですよ。
きっとその言葉で安心される方もいらっしゃると思うから、その発言が間違ってると言うつもりなんてないし、
そんなことを言える権利など私にはないけど、
ただ、私が心配してるのは、ショックを受けているのは、そこじゃないんですよ。
もちろん、今空白の時間が出来ちゃうのは、もったいないんじゃないか、これから大丈夫なのかっていう思いも若干ある。
でもきっと、彼らはどこに行ってもやっていける人達だと思う。
だからそこじゃないんですよ。
おそらく、私が見たかったものは、作り手が作りたかったものではないんだ。
私が大好きだった関係性は、作り手にとってそんなに大事なものではなかったんだ。
そしてそれは、今後しばらく見れなくなるんだ。
それがショックなんですよ。
その点、ライスのシチサンは、非平和的で、失礼で、クレイジーな企画ばっかりだけど、
みんなが愛着もって作ってるライブだってわかるから。
芸人さんも、スタッフさんも、お客さんも、みんな同じ温度で、このライブを楽しんでいて、
大事にしているのがわかるから。
こういうライブが見たい、っていう気持ちに応えてくれるから。

多分、「またいつか」を信じたくなったんだと思う。
シチサンは、ちょっと特別だから。
私は今まで、ここに色々書いてきた。
ライスの単独や、神保町花月のとてもよかった作品を、
再演してほしい、DVD化してほしい、地方でもやってほしいって。
もっと多くの人に観てほしいって。
それがなかなか叶わないのは仕方がない。
こちらの希望や綺麗事だけでは、商業はやっていけない。
でも、シチサンはそんな中でも特別だった。
2010年にレギュラー放送が終わった後、
またいつかシチサンが見たい、でもまたやってくれる可能性なんてほとんどないことはわかっていた。
だけどそれが、2012年にまさかの復活してくれて。
本当に嬉しかった。
ライスのシチサンLIVEは、ライスの中、そして東京吉本若手の色々な歴史の中でも、
異例中の異例、特殊中の特殊で、
「またいつか」が実現した例だから。
「またいつか」なんて、ないと思った方がいいことは、最近十分わかったんだけど、
それでも、やっぱり信じたくなってしまうよ。



一人の客が、どんな思いでライブに来ようが来るまいが、
どんなことを思おうが、言おうが、こんなところに書こうが、
そんなものは作り手にとってどうでもいいってことは、とってもよくわかってます。
わかった上で、勝手なことを言わせてもらうとすれば。
私、これからも、ここをホームだと思ってていいですか?
今年は、多分色々な劇場の、色々なライブに出かけると思うけど、
それでも、この劇場が、このライブが、ホームだと思ってていいですか?
きっともどかしいことや許せないこと、この先にいっぱいあると思うけど、
それでも、やっぱりお笑いって楽しむものだって、
私は、純粋に楽しみたいからお笑いを好きになったんだって、
そうやって、そもそものスタートラインに気持ちを戻してくれる場所が、ここだと思ってていいですか?
そんなことを考えながら、私はこの二ヶ月近くの諸々の騒動の中で、一番泣いた。