甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「奥さんも子供もいるんだろ!」 11月6日 Simple Set CONTE4

2012-11-13 01:30:26 | ライブ感想♪
最初にお礼申し上げます。
K-PRO様、今回のブッキング本当にありがとうございます!!
私がうしろシティを気になり始めてから、色々な事務所の芸人さんが集まるライブのアンケートでは、
いつも「ライスとうしろシティが一緒に見たいです」と書き続けていました。
(と言っても、いつもと言うほどK-PROさんのライブに行けているわけではないのですが)
今回久しぶりにそのブッキングが見れて、本当に嬉しかったです。
多分、この時が最後だから……1年9ヶ月ぶり?そんなに!?
本当にありがとうございました。
もうK-PRO様には足を向けて寝られません(笑)
もちろん、出演芸人さんみんな面白くて、最初から最後まですっごく楽しかったです!
自分の好みによってだいぶ長さに偏りがある感想で申し訳ないのですが、ざーっと書いてみます。
特にトークのところとか、だいぶ流れはぐちゃぐちゃだと思いますがお許しください。


・オープニングMC 鬼ヶ島&ライス
 田所さんが「どうもー!」と出てきた瞬間びっくり!
 ライスがオープニングMCに呼んでもらえるなんて。めっちゃ嬉しい!!
 おおかわらさんが、簡単にこのライブの趣旨説明をした後、
 「関町くん、結婚おめでとーう!!」と早速話を振ってくれました。
 ついこの前入籍したばかりなんだよねーと。
 おお「子どもも生まれるんでしょ?」
 和田「関町くんが子供連れてるところなんて、想像できないよねぇ」
 おお「yahooニュースにも載ってたじゃん!」
 ということで、この写真の話に(笑)
 ツイッターで、ボケでこの写真を使って更新したのに、それが公式発表にも使い回しされてしまったと。
 関町「ふだん、花嫁キャラでやってるんじゃないかみたいな」
 おお「ニュースに来たコメントとか見た?」
 関町「そうなんですよ!『これは…スベってる……』ってコメントが来て!」(笑)
 
 おお「だって、相方も結婚すること知らなかったんでしょ?」
 田所「そうなんですよ!」 
 田所さんも、結婚の話を聞いたのはつい最近、10月の初めだったそうです。
 ある日突然、関町さんがニヤニヤしながら婚姻届を出して、「サインして」と。
 田所「さすがに俺も、『ちょっ…と…待って……』って」
 関町「渋い大物俳優みたいだったもんね」(笑)
 田所さん、関町さんが付き合っている人がいることすら知らなかったそうです。
 田所「普通は、付き合って、結婚して、子供って段階があるじゃないですか。
    なのにいきなり結婚と子供って!」(笑)
 
 和田「奥さんはさぁ、関町くんのどこが好きなの?」
 この言い方が(笑)
 なんか、「関町くんのことが好きなわけない」みたいな言い方で面白くてしかたなくて(笑)
 関町さんは、よくわからない、自分でもなんで好きなんだろうって思うと。
 お「え、プロポーズの言葉は何て言ったの?」
 関町「プロポーズちゃんとしてないんですよねぇ」
 えーーー。
 「付き合って」という言葉すらちゃんと言ってなくて、なんだかふわっと付き合い始めたんだと。
 関町「そういうの本当にダメで、恥ずかしくなっちゃうんですよ」
 これは関町ファンミの時にも言ってましたね。
 でもダメですよー。そういうところちゃんとしないと。
 もうすぐパパになるんだから、恥ずかしいとか言ってる場合じゃないですよね。
 じゃあ、改めてプロポーズをして、それをUstreamで配信すればとか、
 ネタの最後にプロポーズの言葉を言うってどう?そういうネタ作れば?みたいな話に。
 関町「でも、そんなのどっちらけになりませんか?」(笑)
 そういって関町さんは否定的だったけど、田所さんは
 田所「いいじゃないですかねぇ、客席に呼んで!」とちょっと面白そうな表情。
 なんかこの人、また何か、面白いことを考えるかもしれないね。
 なんせ客にドッキリかけてきたもんね(笑)

 おお「田所くんは結婚願望ないの?」
 田所「僕、全くないんですよね」
 鬼ヶ島の3人が、田所くんは本当に謎だと。
 エピソードを求められた関町さんが、田所さんが実家を芸人に見せない話を。
 関町「僕は、高校の同級生だから行ったことあるんですけど。
    でも芸人になってから、芸人の先輩に車で送ってもらうこととかあるじゃないですか。
    そういう時でも絶対、家の近くのすき家で降ろしてくれって言うんですよ。
    だから先輩たちの間で、田所は、すき家に住んでるんじゃないかって」(笑)
 おお「なんで見せないの!?」
 田所「芸人を家に入れたくないんですよ。みんなすぐ物壊したりするでしょ!?
    僕、芸人嫌いなんですよ!!」(笑)

 どういう流れだったかなぁ、鬼とライスは一緒のライブに出るのは久しぶりだという話で、
 和田「大輪事件以来だもんね」(笑)
 かの大輪事件……!!
 かの、新宿文化センター小ホールを震撼させた大輪事件……!!(笑)
 詳細については、こちらこちらをご覧ください(笑)
 簡単に言うと、以前ライブで「嫌いな芸人」の名前を出す流れになった時に、
 関町さんが「大輪教授」と言って、会場大騒ぎになった事件のことです(笑)
 まぁもちろん本気ではなく、ボケのつもりだったそうなんですけどね。
 おお「だって、俺達は、信頼関係があってそういうことを言ったんだと思ったんだもん。
    そしたら、その時にはほとんど面識がなかったんでしょ!?」
 関町「そうなんですけど、響きで、『大輪教授』って言ったら面白いかなと思って」
 だからさ!!
 前にも言いましたけど、「大輪教授」の言葉の響きが面白いっていう感覚が全然理解できない!(笑)
 そこから、鬼ヶ島のトークライブにライスが呼ばれた時のドッキリ。
 関町さんが乗せられて、ノリでこんなところが嫌だと喋らされてしまっていたところに、大輪教授が登場したそう(笑)
 田所「この人達(鬼ヶ島の3人)性格悪いんだよなー!!」
 あなたもね(笑)
 
 おお「違うんだよ、関町くん、一言多いんだって!」
 この日の前日、鬼とライスは収録で一緒だったそうで。
 (ワラッタメ天国かな?楽しみだな☆)
 さらにそこに、大輪教授もいたと(笑)
 嬉々として、関町さんと大輪教授を引き合わせるおおかわらさん(笑)
 そこで、
 大輪『ご結婚、おめでとうございます』
 関町『あ、それに関しては、ありがとうございます』
 おお「それに関しては、ってなんだよ!!」(笑)

 こんな感じで、ぜいたくに15分ぐらいトークしてくれたのでした。本当にありがたい!!
 鬼ヶ島との絡みも久々に見れて嬉しかったです。
 ただ、ここが絡むときには、ずっと大輪教授の名前がついて回るんだろうなぁ(笑)



・御茶ノ水男子 僕のパパは同級生
 なんかちょっとぎこちなかったかも…緊張してたかな?
 「給食作りすぎることあるかよ!?」がツボ。


・ダブルブッキング 野球選手のお見舞い
 大筋のコントも適度にブラックでしっかり面白い上に、ゴシップ暴露までしちゃう幅の広さ。
 どんどん追いつめられていく黒田さん(笑)


・ライス コミュニケーション
 あぁ、いいネタだなぁ。大好きだなぁ。
 思わずため息ついちゃうくらい好きなネタだなぁ。
 前半が前見た時よりも、自由にわちゃわちゃやっている感じがして。
 マンガみたいにコロコロと表情を変えていく田所さんと、ポーカーフェイスを貫く関町さんの対比も鮮やか。
 関町さんの「よっ!!」ですごくわいていて嬉しかった。
 でも、中盤の本を仕舞ってからの流れは圧巻。
 心地よいテンポで、次々と繰り出されていくワード。
 私はライスの神保町での豊かな表情もすごく好きなのに、
 どうしてネタでは、こうやって感情や温度を感じさせないほど、淡々と速いテンポで台詞を回していく方が好きなんだろう。
 あと、「底をつく」「雀の涙ほどの資産」辺りで、「ひゃぁ……」と客席からかすかに悲鳴が漏れるのがたまらない(笑)
 無知が一番怖いよね(そんなことを訴えたいネタではないことはわかっています)
 最後まで駆け抜けるような感じで盛り上がっていて、楽しかったなぁ。


・中MC かもめんたる槙尾&ダブルブッキング黒田
 黒田「ネタを書いていない二人がお送りします」
 槙尾「そうですね、MCだけでも頑張りましょう」(笑)
 このライブでは、全組のネタが終わった後に、即興コントをやってもらおうということで。
 芸人さんが書いた、見たいコンビの組み合わせ、テーマ、コンビ名が書かれた紙が箱に入れられていて、
 そこから黒田さんが引いたコンビに、即興でネタを披露してもらいます。

 1組目。かもめんたる・う大さんからのリクエスト。
 一人目は金子さん。
 呼ばれて「よろしくお願いしまーす」と出てくる金子さん。
 金子「誰とコンビになってもいいです!」と潔い。
 しかし二人目は、黒田さん。
 思わず天を仰ぐ金子さん(笑)
 黒田「僕、ネタ書いてないの」
 金子「僕も書いてないんですよ!本当にダメなんです!!」
 という、書いていない同士でコンビになってしまった二人。
 (と言っても、うしろは一緒に作っているみたいだけどね)
 テーマは『田舎に泊まろう的なやつ』
 そしてコンビ名は『金子ブッキング』
 金子「このコンビ名、金子が強すぎませんか!?」(笑)

 2組目。田所さんからのリクエスト!
 一人目は野田さん、
 そして二人目は、関町さん!!(笑)
 関町「普通、相方の名前書くってあります!?
    相方、人見知りだから、知ってる芸人さんの名前しか書けなかったんですよきっと!!」
 ここの二人も、ネタ書いていない方で固まってしまった。
 黒田「まぁ、でもね、テーマ次第ではやりやすいかもしれないですから!」
 と言って発表されたテーマが、
 『戦場』(笑)
 田所さんはどこまで行っても田所さん(笑)
 コンビ名は『野田と関町』
 そ、そこ安直!
 ということで、この二組の即席コンビは、後半のネタ組がやっている間にネタを作ることに。


・うしろシティ イベント学園
 なんかもう、すごかったなぁ。
 「笑いの渦」っていう言葉がぴったりなんじゃないかっていうくらい、ウケにウケてたなぁ。
 勢いに乗っているんだっていうことが肌で感じられた。
 このネタを生で見るの3回目なんですが、こんなにパワフルなネタだったっけ…?
 思わずそう思ってしまうくらい、今までの印象と全然違いました。
 耳下ろし様からの金子さんのターンが、どんどん加速がついて笑いもおおきくなっていく感じで。
 阿諏訪さんの「阿諏訪という日はねぇよ!」「…いっぱいあるぞ!!」「うなぎは入らねぇよ!!」
 というフレーズ一つひとつも、がっちり空気を捉えて離さない。
 本当に面白かったなぁ。


・鬼ヶ島 即身仏
 何から何までぶっとんでるなぁー(笑)
 すっごく面白いんだけど、何が面白いのかと言われると正直説明できない(笑)


・かもめんたる ソウルランドリー
 「世界観がある」と一言で言ってしまうとそうなのですが、
 それよりもさらに、異世界にぐいぐい引き込まれるような感じでした。
 一本の映画を見たような満足感だった。


ここからはシャッフルコンビの即興ネタ!

・金子ブッキング 田舎だ泊まろう
 レポーターの黒田は、畑を耕している様子の純朴そうな青年金子に声をかける。
 金子「どこのテレビ局ですか?」
 黒田「岩手めんこいテレビなんです」
 金子「まぁまぁの田舎から田舎に来たんですね」(笑)
 この村で泊めてくれる人を探しているのだというと、
 金子「僕の家でよければ。僕んち、宗教やってますけど」
 黒田「……はい?」
 金子「信じてくれない人を穴に埋めるっていう、ヤバめの新興宗教なんですけどね」

 こんな感じで、金子さんの一言により、どんどん予想だにしない展開に!!
 まさか、こんなにブラックな金子さんが見れるとは思ってませんでした。
 ヤバめの話をする時に、なんとも軽やかに残酷な話をするから(笑)
 小さい子が善悪の区別がわからずにアリを殺してしまうような、そういう無邪気な残酷さを感じさせました。
 この二人、レポーターと村人という役割だけ決めておいて、あとはほとんどアドリブだったのだとか!
 金子「最初にね、役割だけ決めておいて、ちょっと休憩してたの。
    そしたら隣で、野田さんと関町くんが、立ち稽古はじめたから、焦っちゃって!!」
 MCの槙尾さんが、では次のコンビにいきましょうと言うと、
 金子「きっと面白いと思います」
 と、さりげなくハードルを上げる金子さん(笑)


・野田と関町 戦場
 2人は仲間。戦場で銃撃戦に巻き込まれている。
 野田「お前は逃げろ!ここは俺だけでなんとかする!」
 関町「何言ってるんだよ!俺たちはいつも一緒だっただろ」
 野田「お前、奥さんも子供もいるんだろ!!」
 実際にその通り(笑)
 そうこうしているうちに、二人は敵に囲まれてしまった。
 敵は、2人がどちらか一人を殺せば一人は生き残らせてやるという。
 関町「そんなことできない…」
 野田「俺を殺せ!!お前、自分の子供を守れない奴なんて男じゃないだろ!!
    俺はここで死ねたら本望だ!」
 そう言って、野田は自分がつけていたペンダントを渡す。
 野田「これを、お前の子供に渡してくれ…」
 関町「ありがとう…ダ、ダサい!!」(笑)
 そして関町は野田に銃を向けるが…。
 手が震えて、右腕や左腕を撃ってしまい、野田は痛がるだけで全然死ねない(笑)
 最後は頭にきた野田が関町を撃って、自分も撃って自殺というオチでした(笑)

 面白かったー!と、MC陣絶賛。
 野田さんの撃たれた時の「ギャー!!」が最高だったと(笑)
 鬼ヶ島が後半のネタ組だったため、このネタはほぼ関町さんが作ったそう。
 関町「もう、この二人で、テーマが『戦場』ってなった時、野田さんが撃たれる画しか思い浮かばなくて(笑)」

 いやー、すごく面白かったなぁ。
 前半でしっかりシリアスな空気を作ってから、後半でがしがし壊していくというのも気持ち良くて。
 そして、これは見る側の心の持ちようなのかもしれませんけども、
 冒頭の野田さんの「お前、奥さんも子供もいるんだろ!」っていうところがなんだかすごくリアルで、
 妙に感慨深くなってしまって。
 多分今後、ライスの殉職ネタとかを見る時も、こういう気持ちになるんだろうなぁなんて。


・エンディング
 そしてここからエンディング。
 槙尾さんが一組ずつ呼んでくれて、簡単にトークと告知をしていきました。
 ここでね、一瞬なんですけど、田所さんと阿諏訪さんが隣に並ぶ瞬間があって!
 申し訳ないけれど、そこばっかり見てしまいました。
 二人から溢れるカリスマオーラがすごくて…(と私にはそう見えていただけの話かもしれません)
 胸がきゅんきゅんしてたまらなかった……。
 こういうの!こういうのが見たかったんですよ!ありがとうございます!
 ぜひこの二人にもっと濃く絡んでほしいよ!
 ドSで根暗の人見知りトークしてほしいよー(笑)

 鬼ヶ島が呼ばれた時に、おおかわらさんが、野田と関町が面白かったと。
 おお「楽屋で、田所くんと一緒にモニター見てたんだけど、面白いよねぇって」
 お互いの本ネタにしたいという話で盛り上がったそうです(笑)
 わぁ、それいいなぁ!
 ライスでも、鬼ヶ島でも、それぞれの本ネタだったらどうなるか見てみたい!!

 最後には、K-PROさんの色々なライブの告知をして終演でございましたー。


うしろシティはまさに、今乗りに乗っているコンビで、今回その勢いを肌で感じてきました。
「もしかしたら、瞬く間に売れてしまうかもしれない。」
「もしかしたら、ライブで見れるのは今だけかもしれない。」
そんなお客さん達の、期待と、一抹の寂しさや焦燥感のようなものが、
ライブシーンの彼らに対する熱をさらに高めているような気がしました。
ある意味それはプレッシャーかもしれないけれど、
でもうしろシティの二人は、それをいい意味であまり気にせず、
期待を自分達の力に変え、楽しんでネタをやっているような感じがしました。
もっともっと見に行きたいなぁ。

はっきり言って、無限大によく行くようなお客さんは、特別ライスのファンというわけではなくても、
みんなライスのことを知っていて、面白いってわかっていてくれてると思うんです。
でも賞レースって、いかに自分達のことを知らない人達の前でも、
普段通りできるか、面白いと思わせることができるかってことが重要になってくる。
だから、こういう場で多くの人が笑っているところを見ると、やっぱり嬉しい。
大きな舞台に立つためには、結局、こういう非吉本事務所の色んなファンの方が集まるライブとかで、
地道にネタを磨いていって、多くの人を味方にする方法を身につけるしかないような気がします。
遠回りなようで、それが一番の近道ではないかと思うのです。
なんだか偉そうなことばかり言ってごめんなさい。

あぁ本当に楽しかった!
全ての時間が楽しくて、大満足でした。
作り手の愛を感じるいいライブだったなぁ。
また、ライスとうしろシティが一緒に見れる機会がありますように☆
その時まで、K-PROさんに足を向けずに待っています(笑)







今はまだ、わからないけれど。
多分、何年かして、私のライスファンとしての転機はどこだったかと聞かれれば、
私はおそらく、この日だったと答えるんだろう、そんな気がする。