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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-02(lab)】余裕ある暮らし、元い、超余裕ある暮らし-省エネルギーな小さい家

2015-09-15 18:47:04 | ministock-02(lab)
余裕がある暮らしとか、

ゆとりある生活

憧れる言葉ですよね。

で、

それって、住宅に例えると何をイメージしますか。

大きいリビングとか、
広ーいお庭とか、
でっかい吹き抜けとか、
ワイドな浴槽とか、

すみません。わざと大きい言葉使ってます。

まぁ、人それぞれだと思いますけど、余裕ってことは何か余っていて贅沢だな、なんてことでどうでしょうか、私の解釈。

ミニストック-02(ラボ)はいわゆる狭小敷地の建物です。
ついでに加えれば、変形敷地
細長い台形敷地です。

その面積34.61坪。
さほど小さく思えないかもしれませんが、敷地の奥行き短辺側は5.0mありませんので、敷地内の建てられる場所が限られてくるんですね。

だから、その中で目一杯建てたいのが心情ですが、目一杯建てちゃうと窮屈感がなんとも・・・
街中の小さい土地だから、ほとんどの家がきゅうきゅうですよ。それで当たり前。

しかし、ミニストックなら・・・


まずは名機CAPLIO GX100の実力を。
広角19mm、接写距離1cmの実力は8年経っても色褪せない。
今時のコンデジ事情はさっぱり分かりませんが、これに適うはずがないと信じ切っています。

ま、いいか。

模型の写真で恐縮ですが、この小さい敷地の前には大きな銀杏の街路樹があります。
私、銀杏の木好きなんですよね(臭い以外)
あの秋の鮮やかな黄金色はすごく癒されます(臭い以外)

その街路樹を設計に活かすのは当たり前。
銀杏の木が眺められるような部屋やサッシの配置にしました。

大きな庭が作れない敷地なのに、巨大な銀杏の木が眺められれば、なんか生活にゆとりができそうじゃないですか。

あんまり?
そうですよね。
私もそう思います。

この敷地でやりたかった余裕な感じとは、

これのこと。

外部に街路樹の下でくつろげるスペースを設けています。(実際はベンチが付く予定)
しかも、ご家族だけでなく、誰でも使っていいですよっていうメッセージを込めた道路側に向けたくつろげるスペース。

まぁ、人の敷地で休むヤツなんかいるのかっていう話ですし、どうせ犬のトイレポイントになりかねないっていう怖さもあるんですけど、これこそ本物の余裕。

地域とのコミュニケーション、街並みの景観向上、通りとの調和。

すごく優しい雰囲気になると思うんですよ。
散歩に疲れたお婆ちゃんがちょっと休んでいるとか。
学校帰りの子供たちがここでちょっと遊んでいるとか。

こんなご時世にという考え方もあるかもしれません。
でも、それで何もかも閉ざしちゃったらそれこそダメだと思うんです。

自分が優しくなれば、回りも優しくなる。
そんなのを信じながら設計しています。







ちなみに。

家族だけが楽しむお庭もあります。
自動車2台停められます。
外部収納スペースもあります。

色々余裕です。元い、超余裕です。
ミニストックは。








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