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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】ワンオフ-新潟の小さい家-

2020-08-09 21:14:21 | ministock-11(lab)
このアングルが、一番ミニストックらしくて、11番らしいアングルかなと思っています。
(ミニストックらしいアングルは他にもあるし、11番らしいアングルは他にもありますが、両方兼ね備えたアングルはこの角度かなと思っています)

狭く感じない理由がここに詰まっています。

普遍的な材料で作られた空間。

お打ち合わせで誕生した作り付け家具。

この3つが凝縮されています。

ネイティブディメンションズでは、造り付け家具のご提案が比較的多いです。
実物のミニストックが世に出始めて5年が過ぎましたが、私が一方的にご提案するというよりかは、お客様に私がどんな家具を提案するのか期待されているという雰囲気を感じています。

私がそう感じているだけかもしれませんが、小さい家ならではの工夫に溢れた作り。
造り付けにする理由は、決して見た目を良くするのが優先されているわけではなくて、使い勝手を良くしながら、お掃除も楽にするため

使いやすくて、掃除がしやすいと、結果格好も良くなるんじゃないかと。
つまり機能美が生まれるんじゃないかと考えていて、それに共感していただいているんだと思っています。

そして、お引き渡しから週が明けて、ミニストック-11にお邪魔してきました。
そしたら、Sさんから案の定的なご報告が。

娘がやってくれました。

結構な範囲です。


ガッツポーズの瞬間です。
やや物足りないとも思いましたが、

これで、世界に一つだけのデザインが加えられました。

最初の2時間は怒るかも
次の2週間は直すかどうか悩むかも
2年後には、どうでもよくなって、
20年も経つと、子供の成長にしみじみとしていい思い出になっていることでしょう。

写真やビデオばかりが思い出ではありません。

ちゃんとそこに思い出は染み込んでいますよ。

今日も見学会場でOBさんが集まってくださいました。
Sさんに聞いたら、オリジナルデザインは順調に増殖中との報告がありました。

普遍的な材料を使う理由は、いつでも直せるという安心感があるから。
廃盤でもう直せません、なんてことがないようにするため。

この安心感が世界に一つだけのデザインを守ってくれます。


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