native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

8年後は遠い未来か、近い未来か。

2012-02-14 09:28:58 | 建築雑談

Syoenegimuka

国交省より引用

数年前から言われていますが、2020年までに新築住宅にも省エネ基準が義務化されます。

あと8年。

今年購入したパソコンなんて、8年後なくなっているだろうし、自動車は買い替えのタイミングくらいでしょうか。日本代表のレギュラーもほとんど入れ替わっているだろうし、8年後なんてまだまだ先と思えます。

それは購入当初に予想した寿命に対して、8年後がその寿命のどの辺りにあるのかどうかで近い未来、遠い未来が振り分けられます。

住宅の場合、平均寿命が26年。これからの住宅寿命は100年とも言われているので、今年新築した住宅の8年後なんて、建て替えの想像はしないだろうし、ようやく、この家でのライフスタイルが確立してきた位の時間経過でしかないのでしょうか。

つまり、住宅の8年後なんて近い未来の話ですから、明日も8年後も大差ないくらいに考えてください。

だから、8年後に省エネ基準が義務化されることが分かっているんだったら、今年購入予定の方は、もう取り入れるべきですし、8年後の基準は今よりも厳しくなるとも言われているので、それを予想した性能を取り入れるべきです。

今欲しい家じゃなくて、これから住み続けるに必要な家を購入してください。

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*住み替えることを前提にしていても、政策はスクラップビルドの考えではなく、ストックに移行しつつあります。壊して住み替えではなく、ストックして資産運用するスタイルが育てば、不動産所有派と賃借派が高いレベルで共存できます。


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