2月3日春のような陽気の中、阿蘇五岳のひとつ『根子岳・東峰』に登ってきました!!
今回のルートはこちらです・・・
大戸尾根コースで山頂を目指します。
昨年の豪雨で根子岳もかなりの被害が出ていることはわかっていたのですが、
実際に行ってみると登山口から愕然とする光景が目に飛び込んできました。
(災害後)
駐車スペースとなる作業小屋の裏は根子岳から流された土石流の跡が無残な姿で残っていました。
ちなみに・・・
(災害前)
これは、一昨年に登った時にほぼ同じ場所から撮影した写真です。
(災害後)
登山口から数十メートル進んだ地点です。
コンクリート道が見るも無残な姿に変わってました。
一昨年は、こちら・・・
(災害前)
水害の凄まじさが伝わりますでしょうか・・・
っと、豪雨の凄まじさを感じながらも、気をとり直して久しぶりの根子岳を楽しみます!!
スタートしてしばらくは、根子岳の頂上を見上げながらコンクリート道を歩きます。
左側には崩壊した沢や砂防ダムを見ながら・・・
コンクリート道を歩いて数分・・・
登山届箱がある避難小屋があります。
登山届に記帳して、避難小屋の上にある牧草地から登山コースとなる尾根に入っていきます。
牧草地には牛のウ〇コ地雷が沢山あるので注意しながら進み、奥にある柵のゲートを越えて進みます。
樹林帯に入ると斜度が急になり、いっきに身体が温まります。
コース上は特有の黒土でズルズル状態です。
何回も足を滑らせたり、バランスを崩しながら登って行きます。
コースの途中で隣の尾根を見ると、凄まじい崩壊状態です。
「凄かねぇ~」なんて思いつつ登っていましたが、
隣の尾根が崩壊しているのに、自分が登っている尾根が無事なはずもなく、突然それは現れました・・・
コース上、まず一つ目の崩落場所です。
どこまで崩れているのかも確認できないくらいの大崩落です。
気を引き締め直して登って行きます。
コース上唯一のハシゴ・ロープ場は無事でした。
っとは言っても、このロープ場のすぐ下は崩落しているんですけどね。
そして、コース上第二の崩落場所・・・
標高が高くなるにつれて、当然崩落の規模も大きくなっています。
ただでさえ細い尾根の上を歩いているので、崩落場所の上は・・・
ドキドキです。
天狗峰も近づいてきました。
終始滑りやすい黒土に悪戦苦闘します。
雪も氷りもないですが、アイゼンを持ってくればよかったとホントに思うくらい滑ります。
第三の崩落現場です。 凄まじいですね~
この崩落現場では崩れている所を横切るように新しい踏み跡がありました。
前原ルートとの合流地点まで来ました!!
この日は空気も澄み、素晴らしい眺望です。 祖母山系の姿がカッコ良く・・・
最後の細く急な尾根を登ります!!
あとひと息で頂上という時・・・
最後の崩落場所です。 ほぼ頂上から麓まで崩れていました。
足を滑らせでもしたら、命はないでしょう。
そんな最後の崩落場所の足場は・・・
これでもか!ってぐらい細心の注意を払って進みました。
下を見るとゾクゾクもんです。
そして・・・
根子岳東峰 (1408m)頂上です!!
頂上からは素晴らしい眺望。大パノラマが広がります。
天狗峰の向こうに高岳!!
祖母山系の山々!!
くじゅう山系の山々!!
天気にも恵まれ、それはそれは素晴らしい眺望を見ることができました。
この日は、素晴らしい山日和の日曜日だというのに、
登り、山頂、下りと他の登山者とは一人も出会うことはありませんでした。
根子岳東峰、完全貸切状態です!!
自然の脅威によって甚大な災害ももたらしますが、
こんなに素晴らしい景色を眺められるのも山のおかげです。
いろんな事を考えさせられる山行となりましたが、
久しぶりの根子岳・・・やっぱイイ山でした。